INTERVIEW
COMRIZED
2023.06.12UPDATE
2023年06月号掲載
LEIWAN、AIBECK、EMPATHYのアイドル・グループ3組が所属するCOMRIZED managementの7ヶ月連続企画第4弾では、新メンバー・オーディションの合格発表とZepp Shinjuku (TOKYO)でのワンマン・ライヴ"LEIWAN 6th ONE MAN LIVE"を控えたLEIWANへのインタビューを実施。アイドルに限らず、バンドとの対バンも通して学んだこと、新メンバーに求めるヴィジョン、ワンマン・ライヴへの意気込み、そしてその先の未来について、"3人のLEIWAN"に訊いた。
LEIWAN:澪・モンスター 猫乃ねむ子 卯月彩華
COMRIZED management:ミヤタ社長(代表)
Interviewer:MAtSU(GEKIROCK CLOTHING) Photographer:濱谷 幸江
-澪ちゃんからメンバー脱退発表の翌日、"3人のLEIWANとしての気持ちを書き残したいのでインタビューしてほしい"と言われてから2ヶ月越しでのグループ・インタビュー実現ということで、よろしくお願いします。
澪:ありがとうございます。
-まずはベスト・アルバム『01 Sound BEST』(2022年リリース)が在庫完売とのことで、おめでとうございます!
澪:そうです! ベスト・アルバム完売しました~!
一同:よぉ~!(※なぜか一本締め)
ミヤタ:はい、まさかの初回限定盤じゃなくて通常盤が完売しました(笑)。
澪:ヘ~、わかんないけどすごいのかな、ありがたいね。
-音源はデジタルが主流になってきていて、CDを無理して出さなくてもいい時代にあえてリリースをして完売っていうのはすごいですよね。
ミヤタ:嬉しいですね。
澪:ゴミみたいな感想(笑)。
一同:(笑)
-既存のファンじゃない新規層にも行き渡ってる感触はありますか?
ミヤタ:どーですかね(笑)。
一同:(笑)
澪:ミヤタさんがわかんなかったら誰もわかんないんだわ(笑)!
ミヤタ:最近はどんどん新規のお客様が多くなってきて、大変嬉しゅうございます(笑)。
-COMRIZED所属としてはほぼ唯一、バンドとの対バンを今年は特に積極的に行ってますよね。先日は夕闇に誘いし漆黒の天使達との共演("HOMIES vol.203 -CLASSIX 5th Anniversary-")でしたが、何か収穫はありましたか?
澪:イメージ通りめちゃくちゃ楽しかった。
-お互い個性が強いグループということで、逆に相性が良さそうだなと思ってました。
澪:自分らで言うのもあれだけど、相性良かったよね。
猫乃:夕闇(夕闇に誘いし漆黒の天使達)さんのお客さんの層がとにかく良かったから、お客さん同士の相性も良かったと思う。
澪:私たちは男性ファンが多いんですけど、あちらは女性ファンが多くて、どっちも8:2ぐらいだから最初は心配だったんだけど、いざみなさん対面したら個性同士の衝突じゃなくて、いい感じに交ざり合ってました。
猫乃:終わったあとTwitterとかでエゴサするじゃん。それで夕闇さんのファンの人が"いいフロアだった"とか"どっちが夕闇のオタクでどっちがLEIWANのオタクかわからないくらい、ひとつになって楽しかった"みたいなのが多かった。
澪:称え合ってましたね、お互い。
-アイドルとして、LEIWAN自身のパフォーマンスが良かったからですよ
一同:そういうことか!
卯月:黄色い声援がライヴ中に。
澪:嬉しかったね~!
卯月:接近戦だから、すごいここで"かわいい~!"って(笑)。面白かったです。"顔ちっちゃい! かわいい!"、"うっちゃん(卯月)! 澪ちゃん! ねむちゃん(猫乃)!"ってね。
澪:慣れなくて澪は結構怖かった。
卯月:なかなかない光景でしたね。
-やっぱりLEIWANには自然に引きつけられる、味方が増えていく魅力があるんですね。(※親戚の子感)そして次回は6月25日にKNOCK OUT MONKEYとの対バン("HOMIESvol.205 -CLASSIX 5th Anniversary-")ですね。
澪:毎回バンドさんとやると、アイドル対バンと学ぶことが全然違うんですよ。
-例えば?
澪:まず、アイドルってMCの定型があるんですよ。自己紹介します、グループ名言います、今日はこんな日にしたいです、よろしくお願いします、それでは次の曲聴いてください、っていうテンプレートみたいなのがなんとなくあって。うちらもアイドルの畑でやってたから、なんとなく洗脳されてたかなって思ってて。別にそこに縛られてやろうっていうつもりでやってきたわけではなかったんだけど。バンドさんのMCってすごく自由だし、バンドのMCっていうか、そのグループのバンドのMCって言うのかな? それこそ夕闇さんだったら、ステージ上に曲中に歌詞が出るディスプレイが置いてあるんですよ。小柳(ブス担当/Vo)さんが教祖みたいな、支配する感じ。それで、1個前("HOMIES vol.201-CLASSIX 5th Anniversary-")のヴァジリアントマトさんはショートコントと魅せるギャップみたいな、とにかく笑いが起こる、観てて飽きない。ノクモン(KNOCK OUT MONKEY)さんはまだやってないからわからないけど、アイドルにとってMCの時間が休憩だったら、バンドさんはそこでお客さんを引きつける、そこで個性を出す時間。全然違くて、めちゃくちゃ勉強になりました。
ミヤタ:バンドマンからしたら、あのアイドルの文化が新鮮なんよ。
一同:へぇ~。
ミヤタ:"これだー! きたー!"みたいな。
澪:うちらにないものは取り込んで、今までやってきたこと、積み上げてきたことはもちろん大切にしたいけど、どんどん新しいものとかも学んで吸収していきたいな。引き出しが増えればいろんな場所で勝負できるなって感じてます。
-アイドルがバンドと対バンするのは箔がつくというか、グループのブランディングもすごく上がりますよね。
ミヤタ:最初はそれがかっこいいと思ってたんですが、どこを目指すかじゃないですかね? バンドに限らずステージ(ライヴ)が素敵だったらなんでも勝ちなんですよね。バンドでもダサいバンドとやっても違うし、ちゃんとかっこいいバンドと対バンできることに意味があるなって。動員あるない関係なく気持ち入れてステージ立ってくれてたらフロアや演者や関係者に刺さりますよね。アイドルだから、バンドだからって思考を持ってる時点でアウトだなって思考になりました。音楽好きな人が集まってるんだからって。
澪:とにかく、生のライヴだから学べるんですよね、自分たちのお客さんも楽しませつつ、ちょっと距離を置いてるオタクさんに"楽しいよ、遊ぼうよ"みたいな(笑)。あと、楽屋で交流したことをMCで使ってくれるんですよ。だから対バン相手のファンの人が耳を傾けてくれるんです。
猫乃:POTさんとずっと一緒にいたよね、名古屋の("wata presents TRUST YOUR SOULS")。
澪:それでずーっとお話しして、化粧して。
-化粧? 誰に(笑)?
卯月:ドラムの人、マコピッピ(ブス・ザ・マコピッピ/まこと)。
澪:そう、地雷メイク教えてあげた。だからうちらの文化も輸入したってことで。Win-Win。
猫乃:でもバンドさんと対バンするようになって、そうやってうちらがメイクとかヘアメやるようになって、"あ、バンドマンのおじさんたちもみんなメイクできるようになるんだ~"って(笑)。
一同:(笑)
澪:みんな鏡見て"これが俺?"って(笑)。
一同:(笑)
猫乃:うちらも無理やりにはできんよ、おじさん相手に。だって"キラキラする?"って言ったら"する"って言うんだもん(笑)!
澪:"ラメいる~?"ってね。
卯月:でも何もわかんないから"おぉ~"みたいな。
澪:"超かわいいよ"って言うと喜ぶもんね。"俺超かわいい?"って言ってくるもん。
猫乃:数々のバンドマンや関係者様、みんな自撮りしてる。
ミヤタ:マジでやめとけ(笑)!!
一同:(笑)
-以前の座談会(※2023年4月号掲載)でねむ子さんにもうかがいましたが、今後対バンしてみたいバンドやアーティストがいたらぜひ教えてください。
澪:ももいろクローバーZ。
一同:(笑)
澪:でかい口をほざくと氣志團とか。"氣志團万博"とか出てみたい。でも"こことやりたい!"というか、だいたい音楽界のピラミッド的なのがあるんだろうけど、上下関係なく相性が良かったり化学反応が生まれそうなとことは全部やりたいですね。
-直感で面白いことができそうな組み合わせがあれば、と。
澪:完全に直感。見たことない化学反応が生まれるようなとことやりたい。