INTERVIEW
COMRIZED
2023.06.12UPDATE
2023年06月号掲載
LEIWAN:澪・モンスター 猫乃ねむ子 卯月彩華
COMRIZED management:ミヤタ社長(代表)
Interviewer:MAtSU(GEKIROCK CLOTHING) Photographer:濱谷 幸江
-卯月さんはどうですか?
卯月:バンドさんはそこまで詳しくなくてある意味まっさらな状態なので、知らないからこそ、好き嫌い関係なしに見れると思うから、いろんなところと対バンしてみたいですね。
-ありがとうございます。読者のみなさんが気になってる新メンバー・オーディションの話もしていきたいんですけど、ミヤタさんからはすでにいろんな意味で曲者揃いとうかがってますが?
ミヤタ:うーん、会って話したらビビってる人が多い印象ですね。うち音楽したい人が集まる事務所だから。
澪:身内の不幸で3人休んだ。
一同:(笑)
澪:全員同じ親族なのかな(笑)。
猫乃:不幸があった3人を同じ部屋に集めて面談しようよ。
ミヤタ:面白いことあって、"私天気で体調崩しやすくて"って言う子がいて、次の日の天気予報見たら晴れで30℃だったのよ。だから"明日の天気予報見た? 30℃やね"って返したらブロックされました(笑)。あと過去の事務所の悪口も言わないほうがいいよね。そこを選んだの君なんだからって思っちゃう。被害者ぶるなって、全部新曲のネタに繋がります。
一同:(笑)
-今日(※取材は5月23日)の目黒鹿鳴館での定期公演("超無銭COMCOMライブ-sp-")では候補生のステージもあるようですね。(新メンバー候補と現メンバーは)もう会ってる?
澪:会ってない。誰も知らない。
-ギリギリまで会わない感じですか?
猫乃:会ってるかもしれないけど知らない。
澪:スタッフなのか候補生なのかわからない。うちらが"お疲れ様です"って言ってる。
ミヤタ:でも澪のオーディションのときよりはみんなまともです。
一同:(笑)
ミヤタ:マジでヤバかった。一番ヤバかった。
澪:だから澪・モンスター。人間じゃなかったから澪・モンスター。
ミヤタ:この距離感で何喋ってるかわからなかった。
澪:なんで受かったかわからん。なんで受かったの(笑)?
ミヤタ:オーディション期間中に一生懸命頑張ってたから。
-伸び代と無限の可能性を感じた、ということですね。
ミヤタ:面談だけだったら落としてましたね(笑)。
澪:1回もミヤタさんと目合わせてない。早く帰りたかった。
ミヤタ:ねむ子は大暴れしてたし、うっちゃんは普通でしたね。
-野良犬と野良猫と大黒柱で今も昔も変わらず。
一同:(笑)
ミヤタ:うっちゃんは姿勢がいいなと思ってた。澪の逆。
-そんな澪さんも今はEMPATHYも兼任しながらCOMRIZEDを引っ張っていく存在ですよね。
澪:こんなに大きくなりました。兼任してる人はどっちかの活動が弱い。こんなフル・スケジュールで、100パーセントと100パーセントで200パーセントなんてマジでない(笑)。
ミヤタ:ってかLEIWANもだけどCOMRIZEDのすべてにおいて目黒鹿鳴館ってライヴハウスとPEPEさんって存在がなかったらライヴ・アイドルになれてなかったと思います。毎週火曜日の主催イベントがあることがグループ全体のレベルアップに繋がっていますね。
-両立させてどちらもしっかりグループとして成立させているところは本当にすごいと思ってます。自分自身どんなところが成長したと思ってますか?
澪:まずは体力つきましたね。あとはもともとLEIWANのメンバー以外に興味なかったんですよ。EMPATHY加入しますって言われるまで、EMPATHYの曲1曲も知らなくて、メンバーの名前も正直言えないくらい興味なかったんです、事務所に対して。LEIWANが一番大事で、ほかの事務所のタレントさんと全然話さないし、本当にメンバーにしか心開いてなかったんですけど。EMPATHYに放り込まれたときは、自分が成長できる場にしようって割り切るしかなくて。でも周りの人とお仕事をする力がついてきました。今までは自分が頑張れば足りないことを全部補えると思ってたんですよ。現状に不満があるなら全部自分が頑張ればそのぶんカバーできると思ってたんだけど、そういうわけにもいかないっていう状況に初めてなって。自分の持ってるものを周りに教える、自分ができないことを教えてもらう、っていう循環で周りがスムーズにいくようになるんだーって初めて知りました。
-なるほど。
澪:こういうのひと言で言う力がないからわかんないけど、一番はそこ。歌とかダンスとか、新しい澪・モンスターの二面性とかそういうのもそうだけど、一番は自分に足りてなかった"周りに興味を持つ"とか、そういう部分が成長したと思ってます。
ミヤタ:EMPATHY入ってメンバーに対して"え、お前ら大丈夫か?"ってなったんやろ。
澪:そう、言葉が通じなかった。違う星の言葉を喋ってるみたいな。だから自分が留学してきたみたいな気持ちになって。思ったことそのまま言ったら泣かれちゃったりして、意味がわからなくて。たぶん今までふたり(猫乃と卯月)が、澪がパーンって言っても受け止めてくれたりいろんな形で変換したりしてくれてたんだけど、遠回しに伝えたら時間がもったいないし効率が悪い、ワンマン・ライヴ("EMPATHY 2nd ONEMAN LIVE")までライヴの本数が限られてて一刻も早く改善しないといけないからってパーンって言うと逆にステージがうまくいかなくなって......。けど、"あ、これが人と関係を築いていくということなのか"って学んで。じゃあ効率良くするために言葉を選ぶっていうのが、やっとわかりました。
-人間としてひと回りもふた回りも成長できたということですね。
澪:めちゃくちゃめんどくせぇなとは思ってます。と同時に、LEIWANって本当に優しかったんだなって。
一同:(笑)
ミヤタ:EMPATHYに澪イズムを叩き込んでもらいたいです。かなり勉強になるはずなので。
-逆にここの3人のコミュニケーションは最初から円滑だったんでしょうか?
猫乃:"あるある。そういう日もあるよね"って思うのが多いかも。きっと今日機嫌悪いのかなとか、今日低気圧だしとか、何かあったのかなとか。そりゃ人間だからイラっとするときもあるけどお互い様だし。友達じゃないし、でも仕事仲間よりももっと深い、家族とか兄弟みたいなものだから、まぁそういう日もあるよねって感じだよね。
澪:澪は許してもらってるなっていうのが多い。
卯月:でも怒るのって体力使うから、その体力使ってまで怒ってるってことはそれだけ伝えたいことなんだし......
澪:って言ってくれる。
猫乃:まぁフォローし合うしね、だからみんなそれぞれそういうときがある。でもそれが全員っていうことがないから。例えばねむ子が"うわぁ~!"ってなってるときは言われたほうがドンマイってなってるし、うーちゃん(卯月)が"うわぁ~!"ってなってるときは機嫌悪そうやな~とか。
ミヤタ:澪が暴れる日って鹿鳴館の楽屋なのでひと声上げてから机を蹴るんですけど、PEPEさんが"ミヤタ君、澪大丈夫?"って毎回心配そうに聞いてくるんですよね。本当にごめんなさい!
澪:鹿鳴館の机蹴ってごめんなさい。年に1回くらいやっちゃいます。
一同:(笑)
-前回の座談会(※2023年5月号掲載)で卯月さんにもうかがいましたが、新メンバーに求めるヴィジョンなどがあればお聞かせください。
澪:全部飲み込めないまま時が進んでいってるから、正直新メンバー入れますっていうのに納得してるわけじゃなくて。だから澪が入ったら何も決まらないんですよ、たぶん全部反抗しちゃうから。例えばみんながいいと思う子が来たとして、たぶん澪は粗を探しちゃうんです。だから澪は今回あえてなるべく何も見ないというか、あえて口出さないようにしようとは思ってるんだけど、強いて言うならアイドルじゃなくてLEIWANになりたい子でせめてあってくれとは思います。ステージは神聖な場所だと思ってるので。
-この1年だけ見ても大人になったな、と。
澪:だって暴れたら怒られるから。
卯月:でも裏で暴れてるよ。
澪:暴れてるよ。
一同:(笑)
卯月:でもね、ちゃんと表に出さないようにコントロールして、偉い。
-ねむ子さんはどうですか?
猫乃:言葉の重みをちゃんとわかる人。たぶんオーディション来てる人って、残れば残るほど"人生かけます"とか言うと思う。それこそさっき言ってた"アイドルになりたいです!"とか"天気が"とか"体調悪いので行かないです"って言う人はたぶんもういない。だからあともうちょっとで決まるかどうかっていうもう1歩の子たちこそ"人生かけてます"とか"LEIWANになってこうなりたいです"とか"日本一とりたいです"とか言ってると思う。それを本当にできるのかっていう。