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INTERVIEW

LEIWAN

2022.06.10UPDATE

2022年06月号掲載

LEIWAN

Member:澪・モンスター 猫乃ねむ子 黒井マシロ 卯月彩華

Interviewer:宮﨑 大樹

令和元年に誕生した4人組アイドル・グループ LEIWAN(読み:レイワン)が、激ロックに初登場。"下克上"を掲げる彼女たちが、令和のアイドル・シーンに何を引き起こすのか。これから要注目の存在だ。自らを主人公ではないと語る彼女たち。だが、4人の語る言葉を聞き、常に全身全霊のライヴ・パフォーマンスを観ていると、彼女たちは自分たちで思っているよりもずっと主人公気質があるのではないかと思う。

-激ロック初登場ですので、自己紹介からお願いしたいところなんですけど、あえてメンバー同士で紹介してもらいたいと思います。というわけで、澪・モンスターさんから。

猫乃:幼少期は虎に育てられました。

澪:違う(笑)! 埼玉県ですくすく育ちました。

黒井:いつも言っているんですけど、LEIWANの要だと思っていて。

卯月:歌も上手くて、MCもできてね。

猫乃:声質は唯一無二だと思います。

澪:......照れてきた(笑)。

黒井:(笑)みんなの妹的な存在です。

-続いて、猫乃ねむ子さんについて。

澪:鼻が高い。NO整形なんですよ。

卯月:あとは頭の回転が速い。

黒井:他のアイドルさんとかが思いつかないような企画を考えたりして、奇想天外な部分があるんです。知識量も尋常じゃない。

澪:うん。AかBかを選んでくださいって言われたときにZを選ぶんですよ。一番大人が歯向かえない人だと思う。ステージで迫力がすごい、気迫が――

-(笑)

澪:え? なんで笑ってるんですか?

-すみません。猫乃さんがさっきからずっとウィンクしてくるので。

一同:(笑)

猫乃:言いがかりはやめてもらっていいですかね(笑)。

黒井:こんな感じでも、ライヴ中は4人の中で一番殺気立っています。

猫乃:人殺しの顔をしてるって言われますね。

澪:あと、あれなんですよ。なんとか下のなんとか?

猫乃&黒井&卯月:縁の下の力持ち。

澪:なんでわかったの(笑)? 怖い(笑)。今はこんなこと(ウィンク)しているけど、ステージ上とかでは目立とうとしなくて。真ん中に立ちたがらないというか、"自分のポジションはここだから"といつも言っています。でも、ねむ(猫乃)がいなかったらたぶんLEIWANは面白くなっていないですね。

-では、黒井マシロさんはどうですか?

猫乃:食いしん坊です。

澪:お腹が空いています。さっきパスタをほぼ2人前食べて、今もお腹が空いています。終わりです。

黒井:それしかないみたいじゃん! もっと褒めてよ!

卯月:まじめです。お姉ちゃん気質で、面倒見がいい。"私がなんとかしなきゃ"って頑張る。

澪:で、走り出して転ぶタイプ(笑)。事務所に入ったのが最初で、その前は違うグループでやっていたんですけど、メンバーが抜けてもずっとひとりで耐えていて。そうしてLEIWANが4人揃ったんですけど、そこまで耐え抜いたから根性がすごいと思います。

猫乃:一番しっかりしていて、まとめ役――だと思われている天然ですね。あとはメンヘラ。現場では出さないけど、家に帰ってひとりで泣くタイプです。

-最後に、卯月彩華さんについて。

澪:これって、載せられることしか言っちゃいけないんですかね? ●●です。

猫乃:そのうち●●とかしそうで怖い。

黒井:ホントにダメなやつ!

澪:結婚できない。

黒井:あ、それは載せてもいいかも。

卯月:できるよ!

澪:うちのダンスリーダーです。

黒井:ステージに上がった瞬間にひとりだけすごく輝いているんですよ。

澪:うん。一番のアイドル。

猫乃:THEアイドル。姫ですね。ファビュラス。"自分がLEIWANのオタクだったらうっちゃん(卯月)を推してる"とずっと言っています。一番女の子なんです。

澪:私らがパッパラパーでわりと自由にやるので、うっちゃんがいなかったらまとまっていないですね。

-個性的なメンバーが揃っているようですね。グループとしては"下克上"を掲げているじゃないですか? ここをもう少し掘り下げて聞いてみたいです。

澪:うちの事務所ってオーディションが常に開催されているんですけど、唯一LEIWANだけはオーディションで選ばれていない子たちが集められたんですよ。私と卯月はAIBECKさんのオーディションを受けたけど無事に落ちて。で、マシロは初期からずっといるんですけど、ほったらかしにされていて。行き場をなくした者たちが集まって、4人でやっていきましょうとなったから、マイナスからのスタートというか。悔しい想いをした子たちが集まって、絶対にひっくり返してやろうというのがあるから、何かに向かって行こう、これを絶対やろうというのがなくて、自分たちより上にいる者を常にひっくり返し続けている感じがします。あとは、今までの自分とか。

猫乃:我々、全員が主人公じゃなくて、脇役とか、ヒールとかだと思っているんですよ。学校のクラスの人気者とか、何しても勝つ人とか、ジャンプ漫画の主人公とか、私たちはそういうものではないと自覚していて。でもアイドルって主人公がやるものじゃないですか? だから、主人公になりたいというか、主人公じゃなくても勝ちたい、夢を追いかけたい気持ちはあるんです。そういうところに共感してくれる人が多いですね。

-他誌でのみなさんのインタビュー記事を読んでいて、ハングリー精神が強そうだなと思ったんですけど、それは今みたいな話がその理由ですか?

猫乃:最初は"見返してやる"という気持ちだったんですよ。みんなそれぞれ、周りの大人、関わってきた人間を信用できていなかったし、人が嫌いだったし、見返してやるという気持ちで。

黒井:全員絶対に●●す! みたいな。

澪:そう。運営さんにすらも"こっちを振り向かせてやる"と思っていた。

-運営も?

黒井:AIBECKさんがいて、次がLEIWANだったんです。2番手って、兄弟とかでもそうですけど、ほったらかしにされやすくて。1個前にやっていたグループでもそうだったんです。だからLEIWANになったら、まずは運営さんから振り向かせて、いっぱい手掛けてもらって、少しずつ自分たちもそれに乗っかって頑張っていこうと。

猫乃:そうして、アイドルをやっていろんな人と出会っていくうちに。恩返ししたい気持ちに変わっていって。

-どうして変わっていったんですか?

卯月:誰も味方がいないと思っていたのが、関わってくれる方に優しい方が多くて、かわいがってくれたからですね。

-もうひとつ、みなさんはライヴを大切にする気持ちが特に強いように思えて。

猫乃:こんなことを言ったら"じゃあなんでアイドルになったの?"と言われるかもしれないですけど、私たちは自分たちのことをかわいいと思っていないし、歌が上手いとも、ダンスが上手いとも思っていなくて。人より秀でているものが何ひとつない、欠けている部分しかないと思っているんです。じゃあ、"来てくれるお客さんに何を返したらいいのか"となったら、自分ができることを全部全力でやるしかなくて。"この日このライヴで死んでもいい"と思って、全部を出し切るのが誠実さだと考えています。

澪:だから、生きていて手を抜ける時間は一瞬もないよね。人生を捧げるというか、そうすることで、お金を払って観に来ていただける対価をやっと差し出せるのかなと思っています。

-あとは、周りのスタッフや関係者にとても愛されているような印象でした。

猫乃:それ、めっちゃ言われます。みんな親戚の人たちみたいになりますね。

澪:うちらが良くしてくれる大人の人が大好きだから。みんな超優しくない? ご飯も食べさせてくれるし、ライヴを観て泣いてくれるんですよ。LEIWANのライヴが始まると、後ろが保護者席みたいになっていて。終わったあとも"よく頑張ったねぇ~"って。あとは宮田さん(プロデューサー)が"優しい人としか付き合わない"と言っていました。"信用できる人しかLEIWANに会わせない"と言っていたから、守ってもらっているところも絶対にあると思います。だから対面してるってことは優しい大人なんですよね(笑)? 今日は、アイスはありますか?

-あとで買ってきます(笑)。どうしてそんなに愛されるんだと思いますか?

猫乃:勝手に懐いちゃってるんですよね。でも、なんでかと言われたら難しい。馴れ馴れしいからじゃないですか?

一同:(笑)