新メンバー リイが加入し、新体制のお披露目を果たしたAIBECK。新体制デビュー公演が人生初ステージ、加入からわずか1週間ながら、リーダーの塩藤さやのをして"魂がもうAIBECK"と言わしめる彼女の存在に、ほかのメンバーたちも新たな可能性を感じ、そして確かな信頼を覚えているようだ。今回激ロックでは約2年ぶりにインタビューを実施、新メンバー加入の経緯や新生AIBECKの魅力、彼女たちが描く未来像に至るまで、新たな風が吹くAIBECKの今に迫った。

－AIBECKへのインタビューは2023年9月以来の約2年ぶりです。新人さんはいきなりだと緊張すると思うので、先輩の方々へお先にいろいろ聞きたいと思います。新体制でのデビューが11月16日のShibuya eggman公演（"【#BADERA】AIBECK新体制お披露目単独公演"）で、ファンの方の反応やステージの手応えはどうでしたか？

大神：新メンバーを入れるっていうのが現体制AIBECKになって初めてのことで、結構自分たち的には大事だったんです。喋ったことも名前も知らない段階で、事務所のオーディションでパッて見たときに"あ、AIBECKの衣装着て一緒にステージ立ったらかっこいいなこいつ"って思ってスカウトしました。

－のんさんが最初に声を掛けたと。

アイル：新メンバー入れたいって言ってきたけど、全然顔も存在も知らんくて、"誰？"って（笑）。

大神：のんも名前知らないから、"あの金髪の子！"って伝えて。

ひなた：そしたら3人で、"ん～。会ってみないとまずは......"ってなりました。

アイル：真剣に言ってるからこっちも真剣に答えたいんだけど、情報がなさすぎて、会ってみてからかなぁって（笑）。新メンバー入れるのも"あの子、良くない？"も初めてだったから、気にはなったけど。

大神：まだどこのグループに入るみたいな話もない段階で、"AIBECKに欲しい！"ってミヤタさんに猛アタックして。メンバーは"のんが言うなら"って信頼してくれてリイに話をして決まった感じです。自分が先陣を切った責任感というか、今まで感じたことない感情を持ったまま新体制お披露目の日を迎えたら、いい意味で拍子抜けというか。AIBECKのライヴ、音楽としてどうかっていうストレートな部分だけで来て、観てくれて、受け取ってくれた結果、もう全員最後は汗だくびちゃびちゃ笑顔で最高の一日になって。後日、"すごい楽しかった。これからのAIBECKがより楽しみになったわ"って言ってもらえたし、自分たちが思ってるよりAIBECKって愛されてるんだなって実感できて、ファンの人がAIBECKの音楽を信じてるんだなっていうのがよりいっそう分かった日でした。

－ありがとうございます。概ね今の体制になったのが5年前でしたね。

大神：そうです。来月（※取材日は11月24日）のツアー・ファイナル（"FREEDOM JUNKIES TOUR FINAL"）の12月15日っていうのが私たちのデビュー記念日なんですよね。

－リーダー（塩藤さやの）から見てどうですか。

塩藤：新メンバーのリイちゃんが短期間で12曲覚えるためにすごい頑張ってくれたんですよ。その努力とかがファンの人に伝わってて、新メンバーすごいねってみんなが認めてくれた瞬間が良かったですね。

大神：お披露目の日が人生初ステージで。リハも私たちがすごい忙しい期間と被ってしまって4、5日ぐらいしかリハの時間がなかったなかでよくやったなと。

－（※リイのほうを見て）この飄々としてる感じからはいい意味で想像がつかないです。

大神：そう！ 最初はAIBECKぽくないねって言われるけど、めっちゃ負けず嫌いだと思います。

塩藤：魂がもうAIBECKです。

－リイさんが加入したライヴを終えて、AIBECKのパフォーマンス面で変化を感じるところはありますか？

ひなた：いい意味で変わってないなって。自分をちゃんと前に出してくれるから彼女の不安をステージであまり感じなくて、お客さんもそうなんじゃないかな。だから自分たちも100パーセントが出せるし、リイちゃんも今持ってる自分の100パーセントを出してくれてるし。たしかに今までのAIBECKと形はちょっと変わったかもしれないけど、AIBECKを全力で表現していると思います。

大神：あとリイの歌割で成長を感じて嬉しくなるというか、一回一回のライヴごとに成長が分かる速度でぐんぐん来てるから、そのたびにAIBECKがまたかっこ良くなってるなって嬉しくなります。お披露目から2日後の主催ライヴ（"ソロライブSP【#超無銭】"／"ソロライブSP 2部：
「#レベルフォーマンvo.189」"）で「STEPPER」（2021年12月リリースのシングル表題曲）の落ちサビでリイが歌詞飛んだんです。どうする！？ と思ったら、根性で鼻歌で乗り切ったんですよ。そのときに"こいつ、大物になる"と思って（笑）。

ひなた：次のライヴで「STEPPER」のそこ歌えたとき、マネージャー陣がおー！ ってなってました（笑）。

大神：人生2回目のライヴのステージで、そこ大事にできるっていうのはなかなか伝説だと思う。だから根性据わってんなと思って、私の目に狂いはなかったです。

－そろそろリイさんにもお話を伺おうと思います。激ロック初登場ということで読者に向けて"なぜAIBECKを選んだか？"等ストーリーがあればぜひ教えてください。

リイ：COMRIZEDには最初LEIWANのライヴを観て"いいな"って思って応募しました。だからAIBECKは最初全く知らなくて。のんちゃんが声掛けてくれて、初めてみんなに会いました。最初めっちゃ怖いと思ってて、でも会ったらバーン！ ってめっちゃ好感度上がって。野音（日比谷公園大音楽堂）のライヴ（"5th ONE MAN LIVE 『CONTROL THE WORLD』"）映像をYouTubeで観てそこで好きになって、絶対入ろうと思いました。

大神：実際私も最初そういうタイプで入りました。オーディション自体もAIBECKを1回ライヴで見て、なんかかっこ良かった気がするなぁくらいで応募してる。

－もうだいぶ慣れました？

リイ：うーん（笑）。まだ1週間だけど......ライヴ前はちょっと緊張するけど、出ちゃえば楽しいです。

－好きなバンドや、アイドル、アーティストをぜひ教えてください！

リイ：アイドルは大きいところだったらBiSHですね。他にアーティストだとanoちゃんが好きです。あとはSOMOSOMOがずっと好きで。アイドル好きになった始まりです。