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INTERVIEW

COMRIZED

2023.09.12UPDATE

2023年09月号掲載

COMRIZED

AIBECK:塩藤さやの 星乃さゆみ となりのアイル 大神のん 姫野たま子 ひなたゆか
COMRIZED management:ミヤタ社長(代表)
Interviewer:MAtSU(GEKIROCK CLOTHING) Photographer:濱谷 幸江


今回のワンマンがAIBECK進化の瞬間


-当初9月にリリースがあると発表がありましたが、これのあとにちゃんとしたリリースがあるということですね?

大神:9月5日に。何ヶ月ぶり? 何ぶりのAIBECKの新曲だ?「Hi-Ho」(2022年10月リリース)ぶりか。

アイル:リリースで言うと「EggmaN」だけど。

ひなた:だから約1年ぶりだね。

大神:新曲第1弾は9月5日に「Pink Chain」、ピンク色の鎖ですね。

ひなた:ピンクが妄想の世界をイメージしたものに対して、鎖、チェーンで妄想に縛られてるっていう。

大神:縛りつけられた世界の中でそんなもんぶっち切れっていう感じです。正直、私めっちゃ好きな曲。今みんながAIBECKに思ってくれてるかっこ良さとは違う角度のかっこ良さ、新しいかっこ良さが見せられる曲かなと。曲自体の難易度もめちゃめちゃ高くて、この間、ついほんとに1週間前とかくらいに歌割りが決まって、レコーディングもAIBECK史上最長でしたね。転調もいろいろするし、そのひとつひとつがパンチ力があるというか、各パートがサビみたいなイメージの強さで。でもそれに負けないサビの強さが来るっていう。

-それに続いてのリリースが?

ミヤタ:「夜空星-yozoraboshi-」ですね。

大神:これは遠回しのラヴ・ソングです。

姫野:新しいラヴ・ソングって感じでしたね。

ミヤタ:AIBECK史上最高音質マジで気持ちいいです。

大神:たぶんいい意味でびっくりしてもらえると思うし、正直まだ自分たちがそれを歌ってるところがイメージつかないぐらい。

ミヤタ:私はイメージできてますけどね。

大神:マジで!?

ミヤタ:だってまだこれレコーディングしてないからね。

大神:そう! レコーディングまだなんです! 明日なんです! だから歌割りとかも決まってなくて。ステージとフロアのメンバーとオタクさんのことをミヤタさんが書いて私たちが歌う曲なんですけど。今までで一番、ミヤタさん感がすごいなって。ミヤタさんじゃなきゃこうはならないなって思いました。

アイル:でもインスト聴いたときと、歌が入ったときで印象がめっちゃ変わった。こう来ると思ってなかった。

大神:それこそ先に出す新曲の「Pink Chain」は歌ってると人が集まってきて最終的に完成する曲で、ワーッて感じなんですけど。

ミヤタ:ちなみにツーステは踏めませんので(笑)!

大神:「夜空星-yozoraboshi-」のほうは、歌詞ついて仮歌を歌って聴いて思い浮かんだイメージは、ペンライトいっぱいのフロア。

ミヤタ:でもうちのオタクって、絶対にツーステ踏めるかチャレンジしにくるから。おもろい。

大神:いつかめっちゃデカくなったら、ドームのアンコールのトロッコとかに乗りながら、Tシャツ着てファンの人とワーッてしながら歌える曲。絶賛振付真っ最中なんですけど、とんでもない難易度なんです。衣装も新しくなるし、新曲もテイストが変わるんで、今回のワンマンがAIBECK進化の瞬間だと思ってて。その瞬間を目の当たりにするのがあなただぞ、という気持ちです。

-これらのリリースを経て、いよいよ9月15日にZepp Shinjuku (TOKYO)ワンマン開催ですね。このインタビュー段階では1ヶ月を切っている状況ですが、改めて今の意気込みなどをおうかがいできればと思います。星乃さんは、前回("3rd one-man Live")は喉を壊してしまったと言ってましたよね(※2023年7月号掲載)。

星乃:そうです! だからそれは個人としての目標なんですけど。私、毎度ワンマンが怖くて仕方ないので、楽しみよりも怖いが勝つんです。なので次が見えるワンマンにしたいですね、自分自身が。私のことを応援してくれてる人とAIBECKのことを好きな人が、次が見えるワンマンにしたいです。

アイル:これよく言ってるんだけど、フロアとメンバーと一緒に明るい未来、同じ未来が見える日にしたいなと思って。さっきのんちゃんもちょっと言ってたけど、新曲と衣装でめっちゃイメージ変わると思う、今回のワンマンで。今までのAIBECKのワンマンとまったく違う見え方があると思うから、その化学反応も自分の中でちょっと楽しみ。どうなるんだろう、まず想像もつかない。だからどんな未来がその日見えてるかわかんないけど、きっと明るい未来が見えると思うし、Zepp Haneda(TOKYO)("3rd one-man Live")とか過去のワンマンもそうだけど絶対記憶には残るから、一生忘れられない日って言ったらありきたりだけど、そんな変化が見える日にしたいなと思ってる。

姫野:意気込みなのかわからないんですけど、当日の自分がどういう形でいたいかな、グループがどういう形でいたいかなっていうのも、ファンの人たちもそうなんですけど、とにかく楽しむだけ! みたいな日に持っていきたいですね。そのためには今できることをとにかく全部頑張る。去年Zepp Hanedaでワンマンやらせてもらって、悔しいこともあったし楽しいこともいろいろあったんですけど、でもまだやれたなって思うことがやっぱ残っちゃったんですよ。私はそれがすごい嫌だったんで。今回のワンマンで次どんな発表がいただけるかとかはわからないんですけど、その日に新しいステージを手に入れられるじゃないけど、次の目標が、次のグループの段階が見えるのっていうのは積み重ねでしかないから、今できることをとにかく頑張りたいなっていう。やり切って楽しんで、その楽しかった! とか泣けるとかの先に何かがあったらいいなっていう、その冒険の先みたいな感じです。クライマックスみたいなのが、9月15日のワンマンでありたいなっていうのが、私の活動している中での意気込みです。

ひなた:ぼくはすごい不安症であがり症なんですけど、ソロで歌えないくらい。

-あんなに歌上手いのに!

ひなた:戻ったときに号泣してみんなにお迎えしてもらうくらい、めちゃくちゃ不安で。新宿BLAZE("AIBECK 2nd one-man LIVE 『衝撃の結末』")のDVD(2022年3月リリースの『2021年12月20日(月) 『衝撃の結末』@新宿BLAZE』)観てもらえるとわかるんですけど、一番最初に"できるー! できるー!"って騒いでるのが入ってて、自分にそうやって言わないとできないタイプなんです。去年のZepp Hanedaから今回にかけて本当にいろんな経験をさせてもらったんですよ。それこそバンドさんとの対バンでフロアの自由さを教えてもらったり。ヴァジトマ兄やんとか観ていい意味でパフォーマンスとしての自由さ――絶対こうじゃなきゃいけない、みたいなものが兄やんたちにはなくて、それを学んだっていうのもあるし。あとは京都("POPPIN' BASE in KYOTO 2023")でJuice=Juiceさんと一緒に出演したとき、ライヴなのにライヴとは違う空気感、本人たちも"コンサート"って呼ぶくらいの......なんて言うんだろうな、ちょっと違ったんですよ。この違いをどう伝えるか難しい。

ミヤタ:プロとインディーズの差ですね。パリッとしてました。練習してんやなぁーって。

ひなた:きっと今年は、去年のZepp Hanedaと違う自分でいれるんじゃないかなって。もちろん、根っからの不安とかは取り除けるかはわからないけど、気持ちっていうか芯の部分で少し強くなってZepp Shinjukuに立てるんじゃないかなって思ってます。終わったあとは"Zepp Shinjukuに立った人じゃん"って思ってもらいたい。Zepp Hanedaに出たあとはフライヤー配ってても、"えぇー、Zepp Hanedaでやってたの?"って知らない人が多くて。AIBECKは知ってるけどZepp Hanedaでやってたってことは知らない人が多かった。でもそれだけ伝わってなかったなって思って。Zepp Shinjuku立ったあとは"Zepp Shinjukuをパンパンのフロアで埋めたAIBECKさんじゃないっすか"って思ってもらえるような、ちょっとまた目線が変わったパフォーマンスをしたいです。

塩藤:Zepp Hanedaもめちゃくちゃ楽しくて、人生で本当に忘れられないくらいのライヴだったんですけど、悔しい気持ちもすごいあって。Zepp ShinjukuではZepp Hanedaで経験したような悔しい気持ちになりたくないし、AIBECKもっと大躍進するんじゃないかってくらいの日にしたいです。この1年で、世界とか日本の各地に仲間がすごい増えたんですよ。Zepp Hanedaの映像(2023年5月リリースのライヴDVD『AIBECK ZEPP HANEDA』)を観て来ましたとか、そんな人も多いんです。きっとそういう人たちも今回Zepp Shinjuku行くねって言ってくれてるんですよね。前々から応援してくれてる人たちや、今年AIBECKを知ってくれた人たちに約束してもらってると思うんですけど、AIBECKこれからも信じてついていくぞって思わせるようなワンマンにしたいです。

大神:AIBECKが進化するか退化するかの分岐点になるワンマンなんじゃないかなと思ってます。変わることがいい意味になるのか悪い意味になるのかって、絶対に自分たち次第なので。いいものにする気しかないし、進化にする気しかないけど、ずっと言ってきてるのは、私たち6人でライヴを作ってるわけじゃない、私たち6人はステージに立って歌って踊ってるだけで、フロアから声を送ってくれるし、身体揺らして、汗撒き散らして笑顔で一緒にライヴを作ってくれるオタクさんがいるからAIBECKのライヴができてると思います。今回はそのオタクさんたちに"AIBECKを応援してて、一緒に戦ってきて何も間違いなんてなかったな、これからも大丈夫だな"って、やっと安心してもらえるワンマンにしたくて。今までは見えない敵とか周りの格上とかと必死にがむしゃらに戦ってきて、負けねぇぞ、やってやんぞって感じだったから、今回のワンマンはどっちかっていうと自分との戦いかなって思ってますね。さっきちゃそ(塩藤)も言ってくれたんですけど、Zepp HanedaのYouTube映像で爆発的にお客さんが増えて、初めて観に来る人とか海外行ったときも、撮り切れないぐらい特典会の列が初めから終わりまで伸びちゃって、その人たち全員が"YouTubeで「OLEOLEO」(2022年7月リリースの第19弾デジタル・シングル)観ました、あなたはもう最高、クレイジー、かっこいい"みたいな。未だにその映像を観たから日本まで会いに来ましたみたいなことが。あの映像をたまに見返すんですけど、大神のん史上最高の大神のんだったなっていう、AIBECKとして最高で最強だった日があの日だったんですよね。いろんなかっこいい人たちが作った映像作品だったからっていうのもあるんですけど、それを超えるAIBECKの大神のんを叩き出さなきゃなって。AIBECKのオタクさん、フロアのオタクさん、自分のオタクさん、AIBECKを知ってるだけの人たちにも"すげぇ"って、口ポカンと思わず開けて観ちゃうような日にするつもりです。します。

-ミヤタさんは今回のZeppワンマンはどのようなコンセプトで今組み立てているんでしょうか?

ミヤタ:えっとー(笑)。そうですねぇ、まぁ怒られない程度に好き勝手やらせてもらいまーす!

一同:(笑)