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INTERVIEW

LOVEBITES

2023.02.22UPDATE

2023年02月号掲載

LOVEBITES

Member:asami(Vo) midori(Gt) miyako(Gt/Key) fami(Ba) haruna(Dr)

Interviewer:フジジュン

-では、そんな渾身のアルバムが完成しての感想を改めて聞かせてください。

asami:活動休止から今まで私たちなりにすごく戦ってきた期間だったんですけど、LOVEBITESらしさ、最初に決めた信念だけは絶対に曲げないと決めていたし、"これぞヘヴィ・メタル!"って作品を作ろうという気持ちで作ってきて。そこに進化や革新も融合させた作品にしたかったので、新たに挑戦した部分もあるし音数も詰め込んだし、みんなが自分に課したハードルを上げて、それを超えてきたと思うんです。この作品を通して私たちの覚悟や信念、メタルに対する思いが本物だってことを感じてほしいし、みなさんの耳でジャッジしていただきたいです。

midori:そうですね。新しい体制になって音楽性とかどう変わっていくんだろう? と考えている人もいたと思うんですが、"私たちはメタルでしょ? 何もブレてないよ"と証明する作品にしたいと考えていたし、思いが詰まった作品になりました。

miyako:私は一昨年の冬くらいから、"新生LOVEBITESでこういう曲やりたいな"と勝手にデモ作成をしていて、今回アルバムに対してデモを一番多く作ったと思うんです。ボツだなってのを含めたら20曲弱くらい作って、その中から選りすぐりの4曲がピックアップされて。一曲一曲にかける時間は今まで以上に使ったし、自分は自信を持って出しているけど、いいかどうかを判断するのはファンの方だと思うので、活動休止を経て成長しているのか? ヘヴィ・メタルしているのか? も楽しんでもらえたら嬉しいし、しっかり聴き込んでライヴも楽しんでもらえたら嬉しいなと思っています。

haruna:私はドラム・レコーディングが始まるギリギリまでアレンジを詰めて、妥協することなくできましたし、曲についてみんなでしっかり話し合うこともできて、一曲一曲へのこだわりや思いは今まで以上に強かったと思います。スピード・チューンが多かったので手も足ももげそうになりながら頑張りました(笑)。

-ではfamiさん。加入後初のアルバムが完成しての感想を聞かせてください。

fami:アルバム10曲を通して聴いていろいろな曲調があるアルバムだなと思って。メタルっていう音楽のジャンルをいろんな角度から見て、いろんな側面を抽出して作った作品になっているので、私自身がメタル初心者なんですけど、それでも10曲通して楽しく聴けたし、"とにかくカッコいい!"って感動があったし。メンバーとしてアルバムに参加するって経験をさせていただいて、それぞれのパートが別のところでレコーディングしているのに、音源で聴くとセッションしている感じに聴こえて。新しく参加したからこそ、一体感をより強く感じたし、この一体感や臨場感をファンの方に感じていただきたいです。

-では収録曲についても聞きたいのですが、まずはアルバム1曲目、復活を告げる勇ましく壮大なイントロで始まる「We Are The Resurrection」について。

midori:この曲は私がリフを持っていって、そこから作ったんですが、第2章の幕開けとなるオープニング・チューンにしようということで、マーチのリズムで前に進んでいくぞって気持ちも表した曲になりました。

asami:midoriがすごくカッコいいリフを作ってくれて、インパクトがあったので、1曲目にこの曲が来たらカッコいいんじゃないか? と想像してMao君と構築していって。頭だけ聴くとスラッシュなんじゃないかと感じるんですけど、そこからいつものLOVEBITESらしい組み立て方になったと思いますし、想像通りのインパクトある曲になりました。

-1曲目からものすごいテンション感で一気に気持ちを上げてくれて、ドラマチックでスリリングなアルバム・タイトル曲「Judgement Day」へと続きます。

asami:さっきもお話したようにテーマありきの曲なのですが、肝となるのがイントロからの8分の7拍子で、演奏は合わせるのが大変だろうけど、あそこのインパクトがすごくカッコいい楽曲かと。そこからアウトロに同じフレーズに戻っていくといういい作り方ができたと思います。あとリフもひと回し目とふた回し目でちょっと違うとかトリッキーなこともやっていて。いろんなことを織り交ぜられた1曲になりました。

-では、それぞれ今作で特に思い入れのある曲、印象深い曲を教えていただけますか?

haruna:私は「Judgement Day」。同じフレーズが繰り返されるんですが、何回か出てくる箇所を毎回違うパターンで叩いていて。そこがこだわったポイントだったし、やっていてすごく楽しいし、思い入れもあります。

-映画のようなMVもハマっていましたけど、曲だけ聴いていてもどんどん場面転換していくような印象があって。そういったこだわりがそんな印象を与えてくれるんですね。

haruna:ギター・ソロも8小節ごとにリズムが変わっていって、私もfamiもフレーズを展開しているので、場面ごとに変わる印象があると思います。

midori:私は自分の作った「We Are The Resurrection」。最初はワンコーラスくらいで、リフを作ってあったんです。そこから全体を構築していくにあたってアレンジをどう詰めていこうか? ってところで、結果Mao君と作業したスラッシュ・メタルのBPMを上げたパターンが選ばれたんですけど、実はmiyakoと作った違ったパターンもあって......。

miyako:あったね! 忘れてた。

midori:そっちはパワー・メタル調のロック色の強い感じで、BPMも今より少し遅かったんですが、どっちがこのリフを生かせるか? ってところで両方試して。メンバー同士で密に作曲するっていうのもやってこなかったことだったので、すごく嬉しかったです。

miyako:初めてツイン・ギター曲になるかと思ったんだけど、叶わなくて残念だったね。次作でまたリフを作ってきてください(笑)。私はラストに収録された「Soldier Stands Solitarily」ですね。この曲は作っているときから勝手に"これ、リードだ"と思っていた曲だったんです。前のミニ・アルバム『GLORY, GLORY, TO THE WORLD』(2021年リリース)のときに作っていて、収録はなかったんですけど、メロディ、特にサビメロがすごく良かったんで、そのままボツにするのはもったいないなと思っていて。サビだけ生かしてAメロ、Bメロを作ってアレンジもやり直してって作っていったら、前よりも100倍いい曲になったんで、"これはリードだ!"って勝手に盛り上がっていたんですけど、リードにはならなくて(笑)。アルバムを締めくくるというとても大事な場所に落ち着いたのは良かったと思いました。

-締めくくるというよりは、ラストも駆け抜けてこの先に期待をさせる終わり方になっているのがすごくいいと思いました。

asami:LOVEBITESって"リード曲だから一番いい"とかじゃないんですよ。もちろん先行してリリースされる曲もいいんですけど、アルバムを開けてみて負けず劣らずすごい曲があったってところを目指していて、パワーとなる曲は温存しておきたい、そういう思惑もあるんです(笑)。今回もすごく力を持った10曲を揃えられたと思うし、どれがリードとか選べないってところに行き着きたいというのが我々の目標で、アルバムは1曲目から10曲目まで通して物語として成立するように組んでいるので、かなり細かいところまで真剣に向き合って考えているところがありますね。

-うん、僕もアルバムを象徴する曲ってところで1曲目と2曲目について訊きましたけど、本当は全曲解説してほしいし、アルバムは10曲通して聴くことにも意味があるし。だから、CDってなくしちゃダメなんですよね。もっと言うと、ジャケットまで含めて作品世界だったりしますから。

asami:いや、本当にそうですよ! ジャケットも全部こだわりを持って作っているので、しっかり見てブックレットも読んでCDを聴いて、すべてを感じてアルバムの世界観が完成すると思っています。アルバムを隅から隅まで楽しんでほしいですね。

-famiさんの好きな曲、思い入れの強い曲も聞かせてください。

fami:私はmiyakoさん作曲の「Wicked Witch」です。個人的な思い出や楽しさで印象に残っていて、ベース・ラインが歌っているようなフレージングの曲なので、Aメロの歌メロとベース・ラインが絡んだり、絡むと思ったらベース・ラインに戻ったり、動きがあるのが自分的にツボでした。Bメロもキメの部分がいろいろあって、弾いていてすごく楽しい曲だし思い入れも強いです。

-famiさんは今回のレコーディングでいろんなタイプの曲に挑戦して。自分の中の引き出しもすごく増えたんじゃないですか?

fami:すっごく増えたと思います。miyakoさんのデモのフレーズで、やったことないアプローチのフレーズとかあると、"最高!"と思いながら弾いていて。どんどんレベルアップしていきたいと思います。

asami:いやリアルな話で、famiの成長のスピードが早すぎるから、私たちが置いていかれないようにしないとって思ってます(笑)。でも、お互いに高め合える存在だなと思ったから今一緒にいるので、"私たちも負けてられないぞ!"って気持ちでやっていきたいと考えてます。

-では、最後にasamiさん。好きな曲や思い入れの強い曲は?

asami:やっぱり"LOVEBITES=スラッシュ"というのは欠かせない要素のひとつだと思うので、私は「Dissonance」を挙げさせてください。私、スラッシュがすごく好きでLOVEBITESのスラッシュの曲も全部大好きなんですけど、そのハードルを超えたいってところでMao君もものすごく悩んで、良いアイディアをいっぱい出してくれて。最終的には"これがLOVEBITESのスラッシュ・メタルです"と言える曲ができたし、ひとつアルバムのフックになる曲になったと思います。

-そして、ここからはいよいよ新体制でのライヴ。まずは3月11日、12日に新体制初のライヴであり、復活の日となる"WE ARE THE RESURRECTION"が開催です。famiさん、LOVEBITESのメンバーとしていよいよライヴ・デビューですね。

fami:はい。すごくドキドキしているんですけど、何より楽しみなことがひとつあって。実際のお客さんの反応を生で見られるっていうのがものすごく楽しみなんです。これまではYouTubeで動画を上げる活動をやってきたので、16:9の画面の中で、文字で感想を貰うってことしかやったことがなくて。実際に3次元の世界でパフォーマンスしてお客さんが表情や歓声で返してくれるみたいな、お客さんとのコミュニケーションをしたことがなくて、それができるのがすごく嬉しいです。

-すごく現代っ子っぽい話ですね(笑)。あとは歓声を受けたとき、ステージ上のfamiさんがステージ上で想像以上の力を発揮するのも楽しみです。

midori:それは私たちもものすごく楽しみにしています。

asami:あとはやっぱりファンのみんなにやっと会えるというのが本当に嬉しくて。コロナ禍で私たちを新しく知ってくれた人もたくさんいるんです。"まだライヴに行ったことがありません"とか、"最近知りました"と言ってくださる方が本当にたくさんいて、私たちを見つけて足を運んでくださるのが本当に嬉しいので、私たちは最大限の素晴らしいパフォーマンスを見ていただけるように、とにかくやるしかないって感じですね。ここまで溜め込んできたものを爆発させます!


LOVEBITES / Stand And Deliver (Shoot 'em Down) [OFFICIAL MUSIC VIDEO]

TOUR INFORMATION
"JUDGEMENT DAY TOUR 2023"

8月26日(土)福岡DRUM LOGOS
9月2日(土)仙台Rensa
9月9日(土)札幌PENNY LANE 24
9月15日(金)大阪なんばHatch
9月16日(土)名古屋DIAMOND HALL
9月24日(日)東京 昭和女子大学 人見記念講堂