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INTERVIEW

BLACKSHEEP SYNDROME.

2021.11.16UPDATE

2021年11月号掲載

BLACKSHEEP SYNDROME.

メンバー:唯丸® LEON はるひ 赤司 涼汰 森井 あきと

インタビュアー:稲垣 遥

BLACKSHEEP SYNDROME.が12月9日の中野サンプラザ公演をもって解散することを発表した。ということで、このたび急遽唯丸®連続企画の番外編として、BLACKSHEEP SYNDROME.メンバーへのインタビューを敢行。これまで彼らがメンズ・アイドル・シーンで戦いながら築き上げてきたもの、それぞれのメンバーが活動の中で得てきたもの、また解散発表してからの想い、そして最初で最後のホールでのライヴに向けて、相変わらず笑いも交えながら、でもかなり真剣に答えてくれた。大きな決断をした彼らは最後まで、全力で走り抜けていく。

-激ロックで前回メンバー全員インタビューをしたのが、涼汰さんが加入したあとの今年3月、TOKYO BLACK.名義でのUSEN STUDIO COASTワンマン直前のタイミングでした。そのあとは主催フェス"東京『黒』FES vol.2"も7月に開催されて。このあたりのライヴにはどのような想いを持って向かっていきましたか?

赤司:EAST(渋谷TSUTAYA O-EAST)で(ワンマンを)打ったときとか、唯丸®生誕で、新木場(USEN STUDIO COAST)で打ったときは自信があってというか、大丈夫だろって気持ちのうえで臨んでいることが多かったんですけど、3月の新木場ワンマンのときは新体制に変わったので、僕らの中で噛み砕けてない部分もあって、不安が多かったかなって思いがあるかなぁ。集客の面でも、コロナ禍っていうのもあって。

涼汰:僕たち主催者じゃないですか。でも、気持ち的にはチャレンジャー、道場破りみたいな気持ちで。主催してる側が挑戦するみたいな感じがしましたね。

赤司:余裕もなかったってことでしょ?

涼汰:そうかな。個人的にコースト(USEN STUDIO COAST)って思い出があるんです。学生の頃にコーストでステージに立ったことがあって、それであんまりうまくできなくて。それを塗り替えたいな、いい思い出にしたいなみたいな。

-結果的に塗り替えられましたか?

涼汰:まぁ、そうっすねぇ~"『黒』FES"とかもやってみて、わりといいイメージに変わったというか。ちょいプラスくらいで。

-そこはやっぱり緊張とかもあって思った通りにはいかなかった部分があったんですかね。

涼汰:うん。あと不安? 集客面とか。コロナ禍もあって......。

赤司:さっき言ったよ(笑)。

涼汰:(笑)でも、一番立てて嬉しいステージというか、いい経験させてもらったなって。人としてもアイドルとしてもひと回りくらい大きくなれたかなって思いたいです。

LEON:USEN STUDIO COASTでステージに立てること自体、音楽やバンドをやってきた身としては聖地として捉えているので、とても光栄なことで意気揚々としていました。それだけ多くの人が関わってくれていて感謝の気持ちもありましたし、いろいろばたついたりしたこともあったけど、自分たちらしい最高のステージで魅せられたらなと思ってました。

-あきとさんは、大きいステージに立ったのは"『黒』FES"のときが初でしたよね。

あきと:それこそ不安でいっぱいで。入ってすぐ、3ヶ月も経ってないくらいでの大きいステージだったんです。でも、不安なんですけど、グループとしては新しい人が入ってきたタイミングで。新しい人が入ったことすら知らない人もたぶんいると思うので、入ってもっと良くなったなって思ってもらえるように必死でした(笑)。3月の(ワンマンの)ときもすでに加入の話は軽くあったので、観てて、"うわぁ~いいなぁ立ちてぇ~!"って感じでしたね。でも、ちゃんと観られなかったです。ここに自分がいないことが悔しくて。

-なるほど。唯丸®さんはいかがですか?

唯丸®:今年1年は......細木数子で言う大殺界でしたね。

一同:(笑)

はるひ:久々に聞いたわ。

-具体的に言うと?

唯丸®:本来活動自体はグループで決めて目標としたものを持ってて、点と点を線で繋いでいくっていうのがあったはずだと思うんですけども、いろんなものに振り回された1年ではあります。当初1月からいろんな大人たちが関わってくるという話が決まっていたんですけど、それが延びに延び、それのテイで組んだスケジュールが飛び、その予定で組んだワンマン・ライヴも中身のない内容になり、どうしたらいいもんかと。

-そういうなかで、グループとして向かっていくところが見えなくなってきてしまったということでしょうか?

唯丸®:そうなんじゃないですかね。人間なんでね。

-BLACKSHEEP SYNDROME.は、全員ヴォーカルだったところからヴォーカルとパフォーマーのグループになったり、メンバーの変化があったり、曲調がバンドのロック・サウンドからEDM調になったり......と様々に進化をし続けながら、いろんな困難にも対応していけるタフさがあると思っていただけに、今回の解散発表は正直なところ驚きました。

唯丸®:ありがとうございます。そうですね。ファンの心を揺らすのがアーティストだと思うんですけど、自分たちの心が揺らいでしまったということでしょうね。

一同:......(笑)。

はるひ:(笑)2021年は、グループ的にいろいろあったというのはあったんですけど、個人的にも自分を見直すというか、自分の違うものを探さなければいけないのかなって年だったんです。グループの流れやバランスを見たときに、前までだったらステージ上でただかっこつけているだけでも良かったんですけど、今年は自分の足りない部分がすごく見えてくる1年で。ステージに立つ者としての自分のアプローチの仕方をちょっと変えなければという思考錯誤があって、コーストのときはまだそれが何かわかっていなかった。コーストが終わったくらいからそこらへんに着目して行動してってところですかね。

-7月までの段階では、それぞれ課題を持ちながらも前向きに取り組んでいたんですね。それと同時並行でおっしゃっていただいたようにいろいろとあり、10月2日に解散発表をされて。たくさんの反応があったと思うんですけど、メンバーみなさんの身近なところでの反応はいかがでしたでしょうか?

唯丸®:昨日親から"え! あんた解散するの!?"って言われました。

赤司:遅いな!

はるひ:1ヶ月くらい遅れてんじゃん(笑)。

-動向を気にされてなかったというのは、ちょっと悲しいですね......。

唯丸®:いやまぁ......親宗教やってるんで。

涼汰:ははは(笑)! 久々に聞いたなそれ。

はるひ:それと1ヶ月遅れることは関係ないだろ(笑)。

唯丸®:俗世との関りを絶ってたので。

はるひ:そういうことね(笑)。

赤司:おもろいなぁ~(笑)。

-ファンの方はやっぱり驚いている様子でしたね。

赤司:結構メンズ・アイドルってできて、なくなってが多いんです。僕らは"ひつじ"って名称でよく呼ばれるんですけど、そのなかでも"ひつじはなくなんないものだと思ってた"とかいう声が多かった感じですね。

-そうした周りの反応にはどんな気持ちになりましたか? そのあとのみなさんのSNSには、"終わりがあるからこそ全力でやっていきたい"というような投稿も見受けられましたけども。

赤司:最後に向けてもちろん来てほしい気持ちがあるから、そういう言葉をSNSで伝えてます。"会いたかった"って後悔してほしくないので、それを後押しする意味もあって会いに来てほしいですね。

はるひ:あっくん(赤司)が言ったように、そういう言葉をいっぱいいただいて嬉しかった気持ちが主なんですけど、別のところで言うと意外と地方にも惜しんでくれる方がたくさんいたんだなって感じて。そこがすごく嬉しいなって思った点なので、なかなか厳しい情勢ってことなんですけど、できれば12月9日(中野サンプラザのラスト・ライヴ)は最後にお会いできたらなと。

-だからこそ、最後も東京だけでなく、ツアーっていう形で回られているんですよね。

はるひ:そうですね。地方でライヴしてきて良かったなって思えたので、さらに思いたいなと考えてます。

LEON:音楽関係者から"え!? 解散するの!? こんな売れてるのにもったいない"って声を多数いただいて、周りの各方面からはまずそう見ていただけてることが嬉しかったですね。ファンの方々もSNS上でもたくさんひつじについて書かれたりしてるのも、"これ解散あるあるだ"って思いながら見てました。何があっても、どう思われてても自分的にはひつじを一番に思って人生割いて、ひつじの音楽を愛して、ひつじがより愛されるようにメンバーたちと頑張ってきたことには変わりないので、悲しい、寂しい気持ちはありますね。その輪郭がみんなの反応を見るたびに浮き彫りになってくるような感覚です。

-改めてBLACKSHEEP SYNDROME.の活動を振り返ると、2018年に、それまでメンズ・アイドルにいなかったラウドな音楽で新ジャンルを切り拓こうと、グループを立ち上げたと思うのですが、そこから数年経つ今も、ラウドなメンズ・アイドルって他にまだ台頭してきてはいないですよね。それだけ簡単じゃないことをやってきたんだなというのと、そのジャンルでBLACKSHEEP SYNDROME.と戦うのは難しいと認知されているのかなと思いますが、みなさんの感触としてはいかがですか?

唯丸®:あぁ~それはあると思いますね。

赤司:もちろん誇らしさもありますし、昔はメンズ・アイドルっていうと草食系とか、キラキラした感じのばっかだったんですけど、唯丸®がこういうグループを作ってくれて、影響されてそれっぽいグループもちょこちょこ出てきて、シーンに影響を与えるグループを作ってくれたんだなって思います。

-今後、よりそういう影響されたグループが活動を広げていくかもしれないですよね。

はるひ:そうじゃないですかね。

赤司:空いた穴を埋めようとやってくるのはあるかもしれないですね。

-そこに対してはどう思いますか。

赤司:でも、(お客さんは)そういう人を見たときに"ひつじみたいだね"って、ちらつくんじゃないですかね。

涼汰:まったくおんなじ気持ちですね。

赤司:でも、実際そうなってみないとわかんないですね。

はるひ:最初の頃は"これはアイドルじゃない"って認められてなかったというか、そんな目線を感じながらだったけど、それが認めていただけるものに変わっていったなってすごく感じてて。僕に関してはもともと全然キャリアも知名度も何もないところからだったんで、そこから新しいものを切り拓くみたいに走っていきながら、ここまで連れてきてもらったなっていうのはあります。