INTERVIEW
TOKYO BLACK.
2021.01.13UPDATE
2021年01月号掲載
Member:唯丸® れおん はるひ 赤司 涼汰
Interviewer:山口 哲生
メンズ・アイドル・シーンで注目を集めているBLACKSHEEP SYNDROME.が、このたび、TOKYO BLACK.に改名&新メンバーに涼汰が加入することを発表し、新たなスタートを切ることとなった。1月に渋谷TSUTAYA O-EASTにて開催される新体制初ワンマンはチケット完売間近。さらに、2月には新木場STUDIO COASTにて主催イベントを、3月23日には同会場にてワンマン・ライヴを行うことも発表され、2021年開幕早々スタートダッシュを切ることになる。新体制本格始動前夜に、ここからの展望についてメンバー全員に話してもらった。
-このたび、BLACKSHEEP SYNDROME.からTOKYO BLACK.に改名されて、新体制で活動されていくわけですけども、まずは改名の経緯からお聞きしていこうと思っているんですが......。
唯丸®:気分転換です!
一同:(笑)
唯丸®:もともとBLACKSHEEP SYNDROME.って、"黒"をイメージしていて。通称は"羊"だったんですけど、"黒"か"羊"かどっちを残すか選ぶときに、"黒"を残しちゃいました(笑)。
-とはいえ、なぜTOKYO BLACK.という名前に?
唯丸®:アイドルってカラフルな感じがあるじゃないですか。でも、カラフルな色が合わさっていくと最終的に黒になるし、黒はいろんな色を塗りつぶせる色で。だから、そうやっていろんな色があるところを、黒く塗りつぶせたらいいなと思って。で、"TOKYO"っていうのは、X JAPANみたいなノリです。
れおん:"JAPAN"="TOKYO"の部分ね。
-自分たちが活動している場所を入れたというか。
唯丸®:単純に、メンズ・アイドル・シーンというか。そもそもメンズ・アイドルっていう言葉を知らない人って、めちゃくちゃ多いじゃないですか。東京とか大阪とか名古屋とかの人だと"あぁ、こういう人たちね"っていう感じでわかってもらえるけど、山奥とかに住んでるご高齢の方からしたら"メンズ・アイドル......?"みたいな。
れおん:それはそうだ(笑)。
唯丸®:だけど、そういうご高齢の方も小さい子たちも誰もが知ってる日本語となると、"TOKYO"だなって。
れおん:遠征に行ったときに一番わかりやすいかもね。"TOKYO"ってついてるし。
唯丸®:まぁ、TOKYOが有名なところに乗っかって、TOKYO BLACK.も有名になれたらなって。一応、僕の中で深い意味はあるんですけど、ゆるりと説明するとそんな感じですかね。
-改名のお話が出たときに、メンバーのみなさんとしてはどう思いました?
赤司:僕はリーダーのセンスとか感性を信じてついていっているので、思うところがあるのであれば従います、みたいな感じでしたね。
はるひ:僕もあっくん(赤司)と同じ感じですね。ここまでリーダーについてきた結果で今があるから、グループ名とか今後の話になったときも......(※はるひのスマホが鳴り、着信を確認)......すみません、水道業者です。
一同:(笑)
れおん:今のところ入れてくださいね(笑)。
はるひ:(笑)でも、今後の話になったときも、改めてついていきたいっていう気持ちを再確認した感じでした。
れおん:僕が加入する前から名前がちょいちょい変わっているから、変わること自体に抵抗はないし、どちらかというと僕は、音楽がどういうふうになるかのほうが気になってましたね。一気に音楽性を変えようっていう話もあったんで。そこはあとから話すと思うので、今は触れないでおきますけど。
唯丸®:(グループ名が)3回変わってるのか。ヤバ。多っ。
れおん:個人的にバンドもやっていたから、名前の付け方ってすごく難しいし、付け方も無限にあるじゃないですか。そこにいい自分たちらしさを乗せられたらいいなって。でも、案を出す前に唯丸®から出てきたTOKYO BLACK.という名前がしっくりきたんで。
唯丸®:うぇーい。
一同:(笑)
-新体制になるにあたり、今回から涼汰さんが加入されることになったわけですが、もともと知り合いだったんですか?
唯丸®:そうです。渋谷のすしざんまいで話をしました。
-涼汰さん的にはBLACKSHEEP SYNDROME.に対してどういうイメージがありました?
涼汰:ライヴ特化型みたいなイメージが本当に強くて。ファンの人が言う"ライヴが楽しい"とか、演者側が思う"ライヴが楽しい"とか、いろいろあると思うんですけど、僕から見て、演者側から見ても楽しいライヴというか、交ざりたいというか。前のグループにいたときにコラボをさせてもらったこともあって、それがめちゃくちゃ楽しかったんですよ。だから、加入したら絶対に楽しいだろうなと思っていたので、話を貰ったときも迷うことなく決めました。
-みなさんは、涼汰さんに対する印象というと、どういうものがあります?
れおん:前身グループのときによく対バンしてたんですよ。顔はもちろんいいんですけど、歌とダンスが上手っていうのを噂で聞いていて。でも、そこのグループでは歌を歌っていたところを見たことがなかったし、グループによって癖って違うじゃないですか。今回入ることで個性も変わると思うし、僕らはライヴ特化型なんで、ライヴでどう化けるのかっていうのを見てみたいですね。
赤司:共演することも多かったんで、ライヴを観たりもしていたんですけど、そのグループの中だと自然と目がいく人でしたね。だから、加入の話が出たときも、パフォーマンス面とかで特別不安はなかったです。
はるひ:僕が前のグループに入っていたときと、涼汰がアイドルを始めた頃が近くて、イベントで一緒になったりしてたんですよ。あれって3年前ぐらい?
涼汰:うん。それぐらいだと思う。
はるひ:もう全然人気のない、朝の早い出番で前後になったりしてて。だから、まだ全然なんの芽も出てなくて、何も掴めず、何もわかっていない頃からの顔見知りではありますね。
-その頃からいろいろ話していたりとか?
はるひ:......ちょいちょい?
涼汰:知り合い以上、友達以下ぐらいの感じでしたね(笑)。
れおん:浅っ(笑)!
涼汰:楽屋で"朝早いね~"とか、他愛のない話をするぐらい。飯とかには行ったことないですね。
はるひ:あと、僕の生誕でコラボしたこともあって。で、一緒にライヴしたあと、飯を食べに行ったかというと、行ってないね(笑)。
唯丸®:たぶん、このふたりはこれからもこんな感じだと思います。
れおん:ご飯はたぶんふたりじゃ行かないだろうね(笑)。
-涼汰さん的には、はるひさん以外のメンバーのみなさんとは、まだこれからという感じ?
涼汰:唯丸®さんとたまにお酒を飲むぐらいの感じでしたね。(唯丸®は)僕的には"強いな"っていう印象があって。
唯丸®:お酒が?
涼汰:いや、そっちじゃないです(笑)。ライヴでのパフォーマンスとか、話す言葉とか。見せ方が媚びを売っていないというか、自分たちのやりたいようにやっていて、我を感じるイメージがすごくあって。僕もどっちかというと我を出したい派ではあるんですよ。前のグループはどちらかというと"THEアイドル!"みたいな感じで、激しい感じではなかったし、僕的には音楽もバンド・サウンド的なものが好きだから、すごく楽しみです。
-唯丸®さんとしては、涼汰さんとお酒を飲んだときに垣間見えた人間性みたいなものというと、どんなものがあります?
唯丸®:うーん......お酒は強いんじゃないすか?
涼汰:何と比べてるんですか(笑)?
唯丸®:な穏やかだけど、尖っている部分はしっかりあって。いい子ですよ。
-先ほど少しお話も出ましたけど、"音楽性を変えよう"というお話があったそうで。
唯丸®:そうですね。既存の曲を全曲EDMにリアレンジしました。
-それは、いわゆるピコリーモ的なものではなく、もっとダンス・ミュージックのほうに寄ったということ?
唯丸®:そうです。
-まだ音源が手元になくて実際に聴けていないので、ちょっとわからないところもあるんですが、バンド・サウンドではない?
唯丸®:バンド・サウンドではありますね。
-なぜまたそういう方向に?
唯丸®:なんでですかね? そこのところ、僕もよくわかってなくて。
-(苦笑)
唯丸®:まぁ、直感ですかね。
-ライヴをより盛り上げるためにも、ダンス・ミュージックのほうがいいかなとか?
唯丸®:いや、マジでそういうの別にないですよ? こんな感じがいいんじゃないかなって。ちょっと初心っぽいというか、考えるのに疲れちゃったんです。例えば、中学の頃にバンドを始めようと思ったときって、何からやればいいかよくわからないじゃないですか。とりあえずこれカッコいいからやろう! みたいな。そんな感じです。EDMってかっこ良くないですか?
-EDMと言っても、ハードなものからチルいものまでいろいろありますけど。
唯丸®:バンド・サウンドで曲を作って、完成させて、それをEDMにアレンジしたらこっちのほうがカッコいいじゃんって。アイスに生クリームを乗せるか、カラフルなチョコみたいなやつを散りばめるか、みたいな感じです。そこって好みあるじゃないですか。そんなニュアンスですかね。
-れおんさんとしては、新しくアレンジされた曲を聴いてどんな印象がありました?
れおん:面白いなって思いました。同じようなことをやっている人たちがいないんですよ。本当にEDMに振り切って、ダンス! っていう感じの人たちはいるけど、そこにロックや、ラウドなものを挟んでいる人たちはまずいないので。それを自分たちがうまくものにできたら相当強い武器になるし、めちゃくちゃいいユニットになるかなと思うんですけど、正直、今はライヴをやりながら聴いてる感じなんですよ。リミックスされたカラオケを急に歌う感じで、ぶっつけ本番でやってるんですけど、ムズいです(苦笑)。
-それはそうですよね(苦笑)。今まさに確かめている最中だと。
れおん:やっていることとか、実験的にやろうとしていることは、僕もそういうの好きなんで、面白いなと思いながらやってるんですけど。ただ高度なところが多いので、スキルが結構必要かなと思ってますね。自分たちが新しいものにノれない感じになっちゃうので、スキルアップしていかなきゃいけないと思っているし、今はいろんな向上心が上がっていて楽しいです。
-赤司さんは、新たなアレンジをした楽曲に対する印象というと?
赤司:かっこいいなと思ったし、単純にお客さんがよりノりやすくなるのかなとは感じましたね。女性は特にそうだと思うんですけど、バンド・サウンドって好き嫌いが分かれるじゃないですか。そこにEDMが入ることによって、より馴染みやすくなるだろうし、お客さんもより入ってきやすいのかなと思いました。狙う層が増えるというか。
-幅広い人たちにリーチできる曲になっていると。
はるひ:初めてBLACKSHEEP SYNDROME.の曲を聴いたときに、めちゃくちゃかっこいいと思ったんですよ。この曲なら、自分がステージに立ったときに、こうやって歌いたいなとか、こういう見せ方ができるんじゃないかなと思って、このグループに入りたいと感じたんですけど。そこから2年半ぐらい続けてきて、今回リアレンジされた曲を聴いたときに、初めて曲を聴いたときのあの感情になったんですよね。
-初心に帰るのとは少し違うんでしょうけど、あのときの感覚をまた感じることができたと。
はるひ:そうです。聴いたときに鳥肌が立つ感じというか。あの感情の昂りをまた感じられたのは嬉しかったですね。
涼汰:他のメンバーは前の音でやっているから、多少違いはあると思うんですけど、僕の場合は良くも悪くも0からなので、ある意味すんなり入ってきたというか。唯丸®さんが曲を通してここを伝えたいとか、ここの音をこだわっているとか、そういうところを汲み取って、みんなにきれいに伝えられるようなパフォーマンスをして、歌を歌いたいなと思いました。早くライヴで歌いたいし、というか最近はライヴしたいなとしか思ってなくて。今までは観ている側だったけど、やる側になっての感じを味わってみたいですね。
れおん:そうか。俺、"新メンバー"ってもう言えなくなるのか......。
はるひ:そんなにそこ推してなかったよね(笑)?
れおん:もっと推しときゃよかった。キャピキャピしときゃよかった。
唯丸®:これでようやく平均年齢も下がったしね。
-ライヴも続々と決まっていて、2021年はスタートダッシュを切る感じになりますが、まずは1月16日に渋谷TSUTAYA O-EASTにて、"TOKYO BLACK. 0th ONEMAN LIVE 新東京『黒』- NEO TOKYO BLACK. -"を開催されます。
唯丸®:これが新体制初のワンマンで、チケットも完売間近ですね。2020年の2月にO-EASTでワンマンをやったんですけど、その続きみたいな感じです。
-その次が、2月10日に新木場STUDIO COASTにて主催イベント"東京『黒』FES vol.1 -YMBD-"を開催されると。
唯丸®:(出演者が)結構豪華です。ちょっと呼びすぎました(苦笑)。僕らはもともとメンズのイベントに出れなかったんで、ガールズのほうに出ていたから、ガールズと対バンしても別に大丈夫、みたいな感じになっていて。で、BLACKSHEEP SYNDROME.の頃は、"ひつじFES"っていう男女混合イベントみたいなものを開いてたんですけど、それを引き継いでやれたらなって思っています。今回は新木場STUDIO COASTなんですけど、もっと大きいところでやりたいなっていう気持ちはありますね。
-それこそフェスぐらいの規模で。
唯丸®:そうですね。
れおん:COASTもデカいけどね。