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INTERVIEW

唯丸®(TOKYO BLACK.)× 大桃子サンライズ(バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI)

2021.04.12UPDATE

2021年04月号掲載

唯丸®(TOKYO BLACK.)× 大桃子サンライズ(バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI)

TOKYO BLACK.のフロントマン兼コンポーザー、唯丸®による12ヶ月連続対談企画が激ロックでスタート! その第1弾の対談相手には、バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHIから大桃子サンライズを迎えた。メンズ・アイドルと女性アイドルの貴重な邂逅は、アイドル活動以外にも様々なことに挑戦している、アイディアマンなふたりだからこその意見が飛び交う濃厚な時間に。両者の今後の野望についても熱く語ってくれた。

TOKYO BLACK.:唯丸®
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI:大桃子サンライズ
インタビュアー:吉羽 さおり Photo by 新倉映見
取材場所:Music Bar ROCKAHOLIC-Shinjuku-


どのようなジャンルの方と一緒にやるかよりも、両者の活動への本気度合いや活動への思いがあるかどうかが大事(もも)


唯丸®:今回が、連載の記念すべき1回目なんです。よろしくお願いします。

もも:こちらこそよろしくお願いします。なんてお呼びすればいいですか? 唯丸®君?

唯丸®:唯丸®で大丈夫です(笑)。

-1回目のゲストとしてちゃんもも◎(大桃子サンライズ)さんをお招きしたいと思ったのは?

唯丸®:僕もアイドルをやっているので、ぜひ女性のアイドルの方にお話を聞きたいなと思っていたんです。しかもちゃんもも◎さんは、アイドルの他にもいろんなことをやっていて。以前、同じ行きつけの店でニアミスというか、軽くご挨拶をしたことがあったんですけど、ちゃんとお話ができたらと思ったんです。

もも:嬉しい。女性アイドルと男性アイドルの方の対談ってあまり見たことがないから、すごくレアな機会で嬉しいです。

唯丸®:たしかにそうですね。僕、NGないので、なんでも聞いてください。

もも:一緒です(笑)。

-オーダーしたお酒も来ましたので、せっかくですから、まずは乾杯しましょうか。

唯丸®&もも:では、乾杯~。

-レアな対談だということですが、男性アイドルと女性アイドルで、ライヴで共演することってあるんですか?

もも:ないですよね?

唯丸®:僕はあるんです。イベントを主催していて、今年も2月10日に"東京『黒』FES vol.1 - YMBD -"という企画をUSEN STUDIO COASTでやったんですけど。そこにまねきケチャさんとかに出てもらったりもしていて。

もも:えぇ、すごい!

唯丸®:またあるので、バンもん!(バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI)さんもぜひ(笑)。

もも:ぜひ呼んでください。バンもん!は、バンドさんと対バンすることはあるんですけど、男性アイドルさんとの対バンはないんです。メンバー含めてプライベートでも男性アイドルと接点がある人がいないし、知り合うきっかけがないので、フェスなどにお呼ばれするのは嬉しいですね。ちなみに、今後いろんな方と対談していくわけじゃないですか。どういう方を予定されているんですか?

唯丸®:"メンズ・アイドル"って狭いシーンだと思うんです。偏見もあると思うし。他のジャンルの方々と関わることもなかなか少ないんですけど、僕はもっと外に出ていきたいなって考えているんですよ。僕らのグループだけでも、まずは僕だけでもいろんな人と関わっていきたくて。いろんな人に、"唯丸®? 知ってるよ"ってくらいとっつきやすい感じにしていけたらって思うんですよ。

もも:いろんな垣根を超えて知ってほしいという。ただ、やっぱり女性アイドルと男性アイドルの組み合わせって、ちょっとざわつくというか。それぞれのファンの方がドキドキしちゃう組み合わせだと思うんです。でも、なぜかバンドとだと大丈夫みたいなのがあって。だけど、実際にはどのようなジャンルの方と一緒にやるかよりも、両者の活動への本気度合いや活動への思いがあるかどうかが大事だと思うから。もうちょっとそういう偏見とかがなくなってほしいなって思いますね。

唯丸®:それはすごく思いますね。

もも:ざわつかせるだけじゃなくて、ファンを嫌な気持ちにさせちゃいけない、不安にさせちゃったらダメだと思うから。どのジャンルだろうとあくまで男女だったとしても結局人となりによるじゃないですか。たぶん我々のようなタイプはみんなに優しいし、プラスになることを考えて誰とでも仲良くできる外交官タイプだとファンの方にもわかってもらえてはいるとは思うので(笑)。そこは、性別は関係なく、やりたいことや意志がちゃんとあって何か面白い化学反応が起きそうないろんな方と、ファンの方が安心して楽しんでくれるような、そして普段見る機会のない方たちに自分たちのグループを知ってもらえることができるのなら、組み合わせはなんだっていいとは思います。重要なのは普段と目的。プラスな結果を目指したい。ただそれだけのことなんだよってのが伝わったらいいですよね。

唯丸®:僕は言葉下手なので(笑)。言いたいことを言ってもらえて本当にありがとうございます。

-唯丸®さんからちゃんもも◎さんに聞いてみたいこともあるんですよね。

唯丸®:ちゃんもも◎さんは、プロデュース業とか副業とかもしているじゃないですか。僕もいろんなことをやりたいなって思っているんですけど、ああいうプロデュース業では、オーナーさんが別でいる感じなんですか?

もも:そうです。

唯丸®:っていうか、こういう話をしても大丈夫ですか(笑)?

もも:全然大丈夫ですよ(笑)。

唯丸®:何か事業や、プロデュースを始めるときって例えばお金持ちの人を捕まえて、みたいなのもあるんですか?

もも:プロデュース業はいくつかあるんですけど、軸は全部違うんです。例えば、今日も着ているアパレルのLola wed.は、私は上京してから"渋家"というシェアハウスで暮らしていたんですけど。そこが、今はhuezというレーザー・アーティストを抱える渋都市株式会社という会社をやっていてそこが主軸になっているんです。その会社はもうみんな家族みたいな感じで、何か一緒にやりたいよねっていうのがずっとあったんですよ。そこで、もともと私がアパレルをやりたかったから、その会社で始めたんです。

唯丸®:そういう経緯だったんですね。

もも:ネイルサロン(miezenail)に関しても、"渋家"で出会ったマツバラメイちゃんという子がいて。私がネイルサロンをやりたいっていうタイミングと、メイちゃんがネイリストとして独立してサロンをやりたいタイミングが重なったので、一緒に始めたんです。あとEmily with Paper moonは、仲のいい起業家の子が"ちゃんもも◎ちゃんと何かやりたい"って言ってくれて。"じゃあ、私コンセプト・カフェやりたい!"って言って始めたんですよね。たぶん、こうやっていろんなことをやっていると、お金持ちのおじさんがバックについていると思ってる人もいると思う(笑)。

唯丸®:世間はそう思ってるかもしれないです(笑)。

もも:もちろんそういうスタイルの方がいてもいいと思うんです。でも、私の場合はすべて心から大切にしている仲間との人間関係でこの世界が成り立っているんですよね。

-唯丸®さんはどんなことをやっていきたいんですか?

唯丸®:プロデュースはいろいろやってみたいなと思うんです。今は、自分たち以外の男性アイドルのプロデュースもしているんですけど。

もも:めっちゃいいじゃないですか。

唯丸®:今、グループが所属している事務所の代表をやっていて、会社を作って2年目で。TOKYO BLACK.の他に5グループぐらいいるんですけど、しれっともう1個会社作って、この前名古屋でアイドル・グループを出したんです。お金があっても、使い道がないので。

もも:そうか。でもお金の使い道って限られてますもんね。自分に投資するといっても限度があるし。

唯丸®:僕は、周りの友達を大事にしたいんです。だから例えば、今僕もコンセプト・カフェを出したいなって思っているんですけど、友達にコンカフェ(コンセプト・カフェ)のオーナーがいるから競合になっちゃうなって思うと、それはやめておこうってなるんですよね。友達のほうが大事になっちゃって。

もも:素晴らしい人間性じゃないですか。あ、実は私、夏過ぎくらいに今やっているEmily with Paper moonの系列で、同じ冠で男の子版のコンカフェを出したいなって思っているので。そういうことなら、相談させてほしいです(笑)。

唯丸®:それはぜひ!

もも:むしろプロデュースしてほしいくらい。人生ってそう長くはないから、私は今のうちにいろんなことをやりたいなって思っているんです。ただこれまで女の子の自己実現を後押しするようなことしかやってこなかったので。同じような気持ちで女の子のためだけじゃなく、もっと幅広く誰もが自分のなりたい自分になれる場所を作りたいのですがわからないことだらけなので、何か一緒にできるならやりたいしという気持ちです。