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INTERVIEW

唯丸®︎(BLACKSHEEP SYNDROME.)× けったろ(ROOT FIVE)

2021.07.13UPDATE

2021年07月号掲載

唯丸®︎(BLACKSHEEP SYNDROME.)× けったろ(ROOT FIVE)

BLACKSHEEP SYNDROME.の唯丸®による連続対談企画第4弾に、ヴォーカル・ユニット ROOT FIVEで活躍する歌い手のけったろが登場! 歌い手出身男性グループの先駆け的な存在として活動してきたけったろ、そして、ヴィジュアル系出身メンズ・アイドルの開拓者である唯丸®は、実は以前からの知り合いだったという。ふたりの出会いやこれまで知らなかった互いの活動について、またこれから先挑戦したいことなどを改めて知れた対談となった。

BLACKSHEEP SYNDROME.:唯丸®
ROOT FIVE:けったろ
インタビュアー:吉羽 さおり Photo by うつみさな
取材場所:桜丘カフェ

-けったろさんとは、初めましてではないんですね。

唯丸®︎:そうなんです。以前から知り合いで。

けったろ:もともと俺がバンドをやっていたとき、一緒にやっていたメンバーと唯丸®︎君が仲良かったんだよね。僕がそいつといるときに、たまたま会ったのが最初の出会いで。

-そのときの唯丸®︎さんの印象って覚えていますか。

けったろ:まだコロナ前で、みんなでバーで飲んでいたんですよね。そしたら彼が来て──

唯丸®︎:酒といえば唯丸®︎、なので。

けったろ:そこで、絡んできたんですよ。僕はどちらかというと初対面の人にグイグイいけるタイプではないので、彼から来てくれたから仲良くなれた感じでしたね。その後、別のグループの生配信で、人狼ゲームをやろうという企画を振ってもらって。表上の付き合いはそこが初めてだったかな。っていうか、俺のこと知ってたの?

唯丸®︎:もちろんです。だってROOT FIVEですよ!? あとは、僕が10年以上前に一緒にバンドを始めた人間と、今一緒にやられていたりもするんですよね。そういうご縁もあって。

-今回の対談のお相手としてけったろさんを迎えたのは。

唯丸®︎:僕の中でポリシーがあって。僕は、幸いにも周りの方々にとても恵まれてるなと思っていて。そういった方たちへの恩返しというか、プライベートで知り合った方とも一緒にお仕事ができるとか、そういう感じで何か返せるものがあったらなという。若輩者なんですが、そういう志がありまして。

けったろ:知り合ってからはぼちぼち2~3年くらい経つんですけど。彼がどういう人間なのか、いまいちわかってないんですよね(笑)。

唯丸®︎:はい、わかられてないと思います(笑)。

けったろ:例えば僕だったら、動画サイトで歌を歌っていて、それがきっかけでデビューをしてというバックボーンがありますけど。唯丸®︎君は、どこらへんから何をし始めて、今この状態にあるのかというのがわからないので。今日はせっかくなので、そこを聞かせてほしいんですよね。

唯丸®︎:僕はまだ全然、何者でもないんですよね。ヴィジュアル系バンド出身のメンズ・アイドルですという感じで。

けったろ:今増えているよね、バンドからアイドルになるっていうのも。

唯丸®︎:多いんです。多いんですけど、僕が最初なんですよ。

けったろ:そういうの聞かせてよ(笑)。

唯丸®︎:ヴィジュアル系出身のメンズ・アイドルとしては、僕が最初にこのシーンに来たんです。

けったろ:でもなんで、このメンズ・アイドルのシーンに来ようと。

唯丸®︎:すごく簡単に言うと、ゴールド・ラッシュだなと。

けったろ:ここや! と。たしかにヴィジュアル系のバンドは飽和してましたもんね。いろんなバンドがいたし。

唯丸®︎:音楽はやりたかったので、自分が音楽ができる"シーン"を探していたんです。どこに乗っかろうかと思っていたんですけど、これは自分でここを開拓したほうがいいぞと。それで今に至る感じで。

けったろ:知り合いには結構メンズ・アイドルの子がいるんですけど、実際にメンズ・アイドルがどういう活動をしているかが、よくわかってないんですよね。結構ライヴをしているイメージはあるんですけど。

唯丸®︎:ひと月に、正社員並みにライヴをしてますね。

けったろ:僕もライヴをする身なので、いつも疑問に思っているんだけど。例えば、月に10本とか20本とかライヴをやって、ネタ尽きないの?

唯丸®︎:尽きているグループは尽きているというか。やっぱりメンズ・アイドルのシーンって、音楽に重きを置いているグループがあまりなくて。

けったろ:言うねぇ。

唯丸®︎:僕は音楽に重きを置いているし、やっぱりライヴは"ライヴ"だと思うので。なんですけど、今のメンズ・アイドル・シーンは、僕ら以外はほぼ全グループ、決められたセットリスト、決められたダンス、決められた自己紹介、決められた歌割りでやって、で、ライヴ後に特典会をするっていう。それなら別にライヴじゃなくてもいいじゃんって思うグループが9割で。

けったろ:唯丸®︎君のグループはそことどう差別化を図っているの? って、なんで俺がゲストなのにインタビュアーになってるんだろ(笑)。

唯丸®︎:ええと(笑)。僕はバンド出身だったから、自分のグループでも当然のようにバンドのライヴ・スタイルでやっていたんです。それが、楽しいって言われる感じになってきたんですよね。

けったろ:なるほど、それがメンズ・アイドル・シーンになかったものだったんだね。

唯丸®︎:でも、僕からしてみればけったろさんのグループ、ROOT FIVEさんは歌い手出身の男性グループの先駆けだから。先駆者として、いろんなことを開拓してきたんじゃないですかね。

けったろ:それ以前にもぼちぼち集まってグループみたいにやるものはあったんですけど、それこそちゃんとメジャー・デビューをしてダンス・レッスンをしてという、ダンス・ヴォーカルみたいな形は僕らが初めてだったのかなと思うので。そこは、唯丸®︎君とは共通点がある感じかもしれないですね。

唯丸®︎:デビューした頃って、どんな感じでした?

けったろ:デビューしたときは21歳とかで、右も左もわからなくて。言われたことを言われたとおりにしていただけだったかな。そこから活動を重ねながらいろんなことを知り、自分でバンドを始めてみたりもして、そこからですかね。ステージに立つみたいなことを考え始めたのは。最初は、ハコを埋める大変さとか、インタビューをしていただけるありがたさとか、何も知らないままだったので。そういう意味では、もし当時に戻れるなら、もう少し能動的に活動したかったなっていう思いはありますね。

-活動に自覚的になるに連れて、自分たちが切り拓いてきたことを感じることもありますか。

けったろ:今となっては歌い手のグループがめちゃくちゃ増えていて。それこそ最近増えてきたよね。

唯丸®︎:そうですよね、すとぷりさんとかもそうだし。

けったろ:難しいですよね。例えばインターネットの活動の売り方と、ライヴ上でのアピールの仕方って、真逆の感じがあると思うんです。やっぱりネットで人気が出る人って、引きこもりというか、奥手というか、オタク気質みたいな方がウケて。でもライヴ上でそれをやるわけにはいかないじゃないですか。そこは結構、葛藤があるというか。僕がバンドを始めた頃は、ネットでの活動は本当にしていなくて。それが、良くはなかったのかなと自分的には思っているんですけどね。今売れている人たちは、そこの住み分けがしっかりできている人だなと感じているので。今でこそ僕も、ステージに立ってパフォーマンスをしながら、ネット上で活動するという住み分けもできるようになりましたけど。

唯丸®︎:そうだったんですね。

けったろ:ここ10年くらいで、ネットで歌うとかカバーをするという文化が根づいたじゃないですか。有名なアーティストもネットで流行った曲をYouTubeで歌ったりするし、芸人や芸能人が"歌ってみた"をやるのも当たり前の文化になっているんですけど。僕らがデビューした頃は、"どうせ、他人の曲を歌って人気になってるんでしょ"みたいな風潮が強かったんです。だから、メジャーでやるとなったら、そういう他人の土俵というか、他人の曲でやるということは避けないといけないんだろうなという感覚になっちゃったんですよね。そこを避けてきちゃったというのが、今、後悔している部分でもあるというか。難しい問題だとは思うんですけどね。