INTERVIEW
唯丸®︎(BLACKSHEEP SYNDROME.)× けったろ(ROOT FIVE)
2021.07.13UPDATE
2021年07月号掲載
BLACKSHEEP SYNDROME.:唯丸®
ROOT FIVE:けったろ
インタビュアー:吉羽 さおり Photo by うつみさな
取材場所:桜丘カフェ
僕らみたいなのがいたから、あとから始める人たちが気兼ねなくできたのかなって。未来を担う後輩たちがやりやすい環境になったのは、良かったなと思う(けったろ)
-当時は、動画を観る側もある種の住み分けがあったと思うんですが、今はいろんな人、いろんな世代が楽しむものになっていますしね。
けったろ:こんなに受け入れられると思っていなかったですね。それこそ、僕らは20代前半のピュアな少年心には抱えきれないくらいの批判を受けてきたので(笑)。でも、僕らみたいなのがいたから、それこそ唯丸®︎君とかあとから始める人たちが気兼ねなくできたのかなっていうのはちょっとだけ思っていて。未来を担う後輩たちがやりやすい環境になったのは、良かったなと思うんですけどね。
唯丸®︎:道筋を作ってきましたよね。それを糧に、年々挑戦の幅も広がっていくと思いますし。
けったろ:そうだね。僕も30を超えて、次に何するか考えたいっていうのは思っているんですよ。当然ながら音楽に携わることは一生やっていきたいなと考えているんですけど。かといって、10代、20代の子たちと同じような活動をしても、同じ評価が得られるわけじゃない。じゃあ、何をしたらいいのかなっていうのは常に考えているんだけど、なんかある?
唯丸®︎:これは僕個人の話なんですけど、3年前とかと比べていろんな機会をいただいたりするようになって、"僕って何者なんだろう?"って考えたんです。でも、ひとつに絞ることなく、いろんなことをやっている人でいいんじゃないかなって思っていて。ほかにいないと思いますしね。それを自分のブランディングとして、自信を持っていろいろやっていきたいなと思っているんです。そのいろいろも、ひとつひとつを浅くじゃなくてちゃんと深くやっていけばいいんじゃないかって。
けったろ:じゃあ、いろんなことをやってる唯丸®︎君から、僕にアドバイスをくださいよ。僕、何やったらいいですかね。
唯丸®︎:最近いいのありますよ、メンズ・アイドルっていうんですけど──
けったろ:はははは(笑)。
唯丸®︎:あとはVTuberとか面白そうですよね。
けったろ:それは、唯丸®︎君もやろうと思ってるってこと?
唯丸®︎:実は思ってます。
けったろ:僕がやるなら、どういうアバターがいいかな?
唯丸®︎:そうですねぇ、ジャージで──
けったろ:なんでだよ! なんでジャージから始まるんだよ(笑)。
唯丸®︎:オフの日の感じで(笑)。ユルいキャラは、あまりいないと思うのでいいと思いますよ。
けったろ:唯丸®︎君の俺への印象は、ユルいのか......考えとくよ。もし唯丸®︎君がVTuberを実際にやってみて感触良さそうだったら、俺にも教えて。
唯丸®︎:コッソリ教えます。
-唯丸®︎さんも本当にいろんなことに挑戦しようっていうのがありますね。
唯丸®︎:そうですね、今そうやってタネを蒔いている状態ですね。
けったろ:すごいよね、そのモチベーションが。いろんなことに興味を持って、何かを新しく始めたり、何かを学んだりすることもそうだけど、結構カロリーを使うじゃない? それを今の年齢で始めるっていうのは、尊敬できるな。
唯丸®︎:僕、"声優になりたい"って公言してるんですよ。これ、結構ヤバくないですか(笑)。無理だと思いません?
けったろ:演技をしているところを見たことがないからわからないけどね。なんでなりたいの?
唯丸®︎:1年前くらいに知り合った声優の先輩がいたことが大きかったんですけど。今、InterFM897でラジオ番組をやっていて、これも声優になりたいなって思ったことがきっかけで。じゃあ、声優さんの知り合いをいっぱい作って、声優さんと一緒に仕事をしたら近道じゃね? と思って(笑)。
けったろ:なるほど、そう考えたのね(笑)。
唯丸®︎:最初はそれくらいのノリだったんです。それで、声の仕事ってどうするんだろうと思ったときに、ラジオっていいなって思って。それでラジオやりたいなって言ったら、ラジオの枠があったんです。
けったろ:うちらもたくさんラジオをやってたけど、声優の仕事は貰えなかったけどね。
唯丸®︎:そのラジオ番組も企画内容を、いろんな声優さんをゲストに呼んで、テクニックやアドバイスを貰って、一緒に実技をするっていう内容にしたんです。一緒に台本を読んだり、掛け合ったりという内容のラジオで。
-そうやって、周りを巻き込んでいくんですね。
唯丸®︎:実際にいろいろ話を聞くと、役を貰うには必ずオーディションがあって。そのオーディションの機会を得るには事務所に入ってないといけない。事務所に入るためには、事務所に入るオーディションを受けないといけないとか。その事務所に入るオーディションを受けるには、学校、スクールに行かないといけないとか、そういうのを逆算していって行動していくというか。
けったろ:本気なんだね。僕は、"自分はこうしたい"っていうのがあまりないのが最近の悩みで。
唯丸®︎:けったろさんはけったろさんのイメージというものが、すでにできあがっていると思うので、みんなが"けったろさんだったらこの仕事をやるな"って思う以外のことをやってみたら、"お!?"ってなりません?
けったろ:やってないことか、なんだろうな。もう、結構いろんなことやってるしな。
唯丸®︎:1周回って、文章を書く、作家活動とかはどうですか。
けったろ:あぁ。舞台が好きだから脚本は書きたいかな。
唯丸®︎:それいいじゃないですか!
けったろ:演出も好きだし。
唯丸®︎:それで例えば、その舞台をアニメ化するとかもありですよ。
けったろ:重てぇな、いきなり(笑)。でも、唯丸®︎君は、そういう部分で自分ができないことをやってるから、ご教授願いたいなという思いもありつつ。少なくとも10年以上音楽活動をしてきて、名前だけでも知っていただいているとか、ある種のファストパスがある状態で、何もできてないなっていうのは常々思っているんですよね。たぶん、唯丸®︎君が俺だったら、もっと積極的にいろんなところと絡んで仕事を取ってくるだろうけど。それが奥手でできないんですよね。俺がやってもどうせこうだろうなって、そういうマイナス思考が強いタイプの人間だから、なかなかできなくて。
唯丸®︎:でも僕ももともとは、そんなに積極的でもなく、2番手でいたかったタイプなんですよ。今後これはやろうというのはあるんですか。
けったろ:もう1回バンドをやりたいんですよね。バンドはやっぱり楽しかったなという思いがあるから。このご時世だから今はなかなか難しいかもしれないですけど、落ち着いたらバンドはやりたいなと。やりたいことはいっぱいあるんですよ、そのために今何をするべきかということなんですよね。
唯丸®︎:僕からいいですか? けったろさんに歌を教えてもらいたいです。何か一緒にやらせてもらいたいなって思っていて。
けったろ:もちろん。そういえば、カラオケで適当に歌ってるのは聴いたことがあるけど、ステージの彼を見たことがないので。何か一緒にやりますか。
唯丸®︎:僕、"歌ってみた"をやったことがないんですよ。あと、個人的にはラップを教えていただきたい。
けったろ:ラップは"教える"っていうのは難しいけどね(笑)。
唯丸®︎:やった、これでラッパーにもなれますね。
けったろ:そんな簡単じゃねぇよ(笑)。あとはせっかくのご縁だし、今度曲書かせてよ。
唯丸®︎:それはぜひ! 今は僕のグループは僕が全曲やっているんですけど、新しい感じで。けったろさん、今後の予定としてはどんな感じなんですか。
けったろ:ROOT FIVEの新作を控えているのと、あとは毎月2回の生放送と月1回定期公演をやっていて、今年の12月にROOT FIVEは10周年を迎えるので。それに向けて、勢力的にやっているところですね。僕個人としては、今後いろんなゲストを呼んでライヴをしたり、楽曲を作ったりしようかなと考えているところなので。お互いに、何か足りないところを補っていけたらいいなと思いますね。
唯丸®︎:ぜひ、お願いします!
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"ワンマンライヴ"
12月9日(木)中野サンプラザ
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定期公演配信ライヴ"ROOT Fun Live Vol.2"
7月18日(日)※詳細は公式Twitterをご確認ください。
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