INTERVIEW
地獄ヘルズ
2018.03.13UPDATE
2018年03月号掲載
THE SLUT BANKS:板谷 祐(Vo) 戸城 憲夫(Ba) 金川 卓矢(Dr)
Droog:カタヤマ ヒロキ(Vo) 荒金 祐太朗(Gt)
首振りDolls:ナオ(Vo) ジョニーダイアモンド(Gt)
インタビュアー:荒金 良介
THE SLUT BANKS×Droog×首振りDollsによる前代未聞の3バンド混合プロジェクト、地獄ヘルズが1stアルバム『地獄のロックンロールファイヤー』を堂々完成! 個性極まりない3バンドがロックンロールの名のもとに集結。豪快且つ痛快に暴れ回り、エンターテイメント性抜群にかき鳴らすイケイケの音像は唯一無二の迫力に溢れている。THE SLUT BANKSのDUCK-LEE主導により、3ヴォーカル、2ギター&ドラムと常識や定形からハミ出した野蛮なサウンドは一度聴けば、ズブズブと深みに引きずり込まれること間違いなし。今回は3バンド合同対談で、今作の魅力をたっぷりと語ってもらった。
-今作はフル・アルバム級のボリュームで驚きました。
戸城:どうせやるならね。1曲インストもあるし、10曲の方がお得感があるかなと。
-では、まず3バンドの出会いから教えてもらえますか?
戸城:知り合いからDroogのライヴに誘われて観たら、"若いのに昔気質のロックンロール・バンドだし、いいじゃん!"って。それで何度か対バンして、そのあとに柏(ThumbUp)でやったとき(※2016年9月3日に開催した"Droog『命題』release Tour 2016")にDroogが首振りDollsを連れてきて、"かっこいいじゃん!"ってなりました。それで付き合いが始まって、今に至ります。
ナオ:(THE SLUT BANKSとは)そのときの柏で初対面、初対バンでした。ただただ緊張しましたね。私たちは九州から(ライヴのために)出てくるんで、関東でライヴをやるときは気合が入っているし。で、ライヴを終えて、楽屋に戻ったら、(みんな)いい雰囲気で迎えてくれたんですよ。それで自然と3バンドでツアーするようになりました。
板谷:ナオちゃんは首振りDollsというトゲトゲしいバンドをやっていて。俺は相変わらず楽屋で飲んでるときに"首振りちゃん?"と言ったら、(彼はビシッと)"ナオです!"みたいな、九州ナメたらあかんで! って感じできたから......まぁ、今は関西弁で喋ったけど。
一同:ははははは(笑)。
ナオ:そんなときありましたっけ? すいません(笑)!
板谷:そこに男気も感じながら、当然ライヴもぶっ飛んでたし、最高でした。
ナオ:THE SLUT BANKSとDroogは繋がっていたけど、その中にすんなりと入れてもらえて。私が祐ちゃん(荒金)に"入れてもらえんかね?"って連絡して、THE SLUT BANKSのOKが出たから、たしかあのときは北九州から柏まで単発で行ったんですよ。私ら的にはそのためだけに行く価値はあったし、今こうして一緒にやれて嬉しいですね。
-Droogと首振りDollsの付き合いは長いんですか?
ナオ:Droogとは首振りDollsが結成したときからの付き合いですね。Droogはなぜか小倉によく来てたんですよ。
カタヤマ:小倉に行ったら、必ず首振りDollsが出てたからね。
ナオ:もともと私はDroogのファンだったし、知り合う前から好きでした。デビューのときからすっごい悪ガキが出てきたな! って印象で。
-別府出身のバンドは渋いロックンロールを鳴らす人が多いですよね。
板谷:ふふふふ(笑)。
ナオ:そう! 古いロックの臭いがするし、何よりMVを観て、ヴォーカルのカタヤマ君のヴィジュアルにやられて、かっこいい! と思って。大好きなの。
カタヤマ:はははは(笑)。
ジョニー:Droogは首振りDollsの前のバンド(※THE SPANKS)で対バンして、かっこいいと思ってたら、あっという間に売れちゃって。対バンしたときに俺らの方がDroogより年上やから、かましちゃろう! と思ったけど、コテンパンにやられました(笑)。Droogに最初に会ったとき(彼らは)高校生でしたからね。
荒金:(首振りDollsは)出会ったときの印象からずっと変わらなくて、そこが好きですね。ライヴも初めて観たときと(印象は)変わらないけど、どんどんクオリティは上がってる。
カタヤマ:首振りDollsは焼き肉みたいな感じで(笑)、あの焼き肉感は見習いたい。
ナオ:はははは(笑)、私たちは焼き肉なんだ。
-THE SLUT BANKSから見ると、2バンドともかなり世代は違うわけで。
戸城:だけど、2バンドとも好きだよ。昔気質のロックンロール・バンドだしね。
金川:THE SLUT BANKSは変わったバンドだから、それに見合う対バン相手がいつもいないと思ってたんですよ。レジェンド・クラスの方と対バンするのも楽しいんですけど、やっと張り合えるようなバンドが出てきたなと。かっこ良すぎて、ビビりましたからね。
ナオ:それウソやろ? 絶対ビビッてないわ!
金川:いやいやいや(笑)。Droog、首振りDollsも初めて対バンしたときは話し掛けられなかったし、僕も結構ファンなんですよ。
-祐さんはどうですか?
板谷:初めてDroogとツアーを回ったときは、"ごめんね、俺らと一緒で......"みたいな感じだったけど。何度か回るうちに、みんな楽しそうだから、嬉しくなっちゃって。それが今回の作品にも繋がっていくんですけどね。