THE SLUT BANKS：板谷 祐（Vo） 戸城 憲夫（Ba） 金川 卓矢（Dr）
Droog：カタヤマ ヒロキ（Vo） 荒金 祐太朗（Gt）
首振りDolls：ナオ（Vo） ジョニーダイアモンド（Gt）
インタビュアー：荒金 良介

みんなで楽しくやれているのが音にも繋がってる

－今の若いバンドはあまりお酒を飲まない印象がありますが。

板谷：こいつらすっげぇ飲むよ！

ナオ：打ち上げ大好きですね。

－音楽はもちろん、お酒の相性もいいと？

板谷：そう、みんなで楽しくやれているのが音にも繋がってますね。だから、なんの心配もなくて。

－それが曲の勢いやグルーヴにも出てる？

金川：それぞれのファンからすると、Droogのアグレッシヴでうるさい曲を聴きたい人もいるかもしれないし、THE SLUT BANKSは基本、祐さんの野太い声を売りにしているけど、甘い声を聴きたい人もいるかもしれない。いろんな人たちの微妙なニーズに応えているかなと。

一同：ははははは（笑）。

－3ヴォーカル体制も珍しいですが、今作は変に整えてないイケイケ感が出てますよね。

戸城：あまり細かくレコーディングしてないから。"はい、OK！"ってノリでやったからね。

カタヤマ：ふたりのヴォーカルがこん棒みたいなパワーでくるから、俺はそこでどうすればいいかなって。ここはあえて優しく歌おうとか......いままでそんなことを考えなかったので貴重な経験になりました。

ナオ：私はガヤみたいなところを担当して......。

板谷：基本イケイケだし、何も考えてないでしょ（笑）！

ナオ：聴いてほしいのは私の「デストロイヤー」の悪魔笑いかな（笑）。お気に入りです。

板谷：祐太朗君、ジョニー、ナオちゃんの曲をやれたのが楽しかったかな。これからライヴでやりつつ、もっとうまく表現できたらいいと思う。

－ジョニーさんが書いた「地獄のサンダー超特急」はAC/DCオマージュ？

ジョニー：はい（笑）。「地獄のrock 'n' roll fire」という曲があったので、ファイヤーのあとはサンダーかなと。それで作ったらOzzy Osbourneみたいなリフになっちゃったんだけど、戸城さんがいい感じに仕上げてくれました。

－「Welcome to the HELLZ」の最初のドラムもOzzy Osbourneの「Over The Mountain」ですよね？

戸城：そうそう！ そういうのが面白いでしょ。

－ええ（笑）。ナオさんが作曲したのは「ヤバいヤツ」ですよね？

ナオ：これはただそのときに浮かんできた曲です。ギターを弾いてて、これいけるかなって。歌詞は地獄っぽい、不良っぽいものを考えて作りました。で、粗削りにもほどがあるデモを送ったら、戸城さんがかっこ良くしてくれたんです。転調したりする、レベルの高い曲に仕上がりました。

－「極楽ANGEL」は今作の中ではかなりポップですね？

戸城：真ん中の歌はそうかもね。最初は"地獄のANGEL"だったんだけど、別府で地獄巡りしたときに極楽なんちゃらという言葉を見つけたから、これだけ極楽をタイトルに付けようかって。

－ドラムに関しては金川さん、菊地 哲（D'ERLANGER）さんのふたりが担当してますよね？

金川：最初は全部俺が叩くつもりだったんだけど、哲さんが3バンドのライヴを観に来て、一緒に打ち上げで騒いでいるときにあれよあれよと決まって。

－特に「デストロイヤー」のドラムはすごいことになってますね！

金川：その曲と「地獄の一丁目」はツイン・ドラムなんですよ。聴き比べるのもいいかなと思います。

戸城：「デストロイヤー」の前半は哲だよ。ほかにツイン・ドラムのバンドはいねぇかなと思ったら、ALLMAN BROTHERS BANDがいたけど、まったく参考にならなくてね（笑）。

－最後に今後の予定を教えてください。今作のレコ発ツアーは？

板谷：具体的には1本（3月17日に渋谷La.mamaにて開催する[地獄HELLZ メジャーリリースパーティー"地獄のロックンロールファイヤー"]）しか決まってないけど、いずれやろうと思ってます。ジョニーさぁ、ファイヤー、サンダーの次のテーマを考えてよ？

ジョニー：マウンテン！

一同：ははははは（笑）。

板谷：まあ、ちょっと審議のランプはついてるけどねぇ（笑）。

ナオ：もし2作目を作ることになったら、そのときも酒を飲んで、その話の中で決まるんでしょうね（笑）。