INTERVIEW
Dizzy Sunfist
2018.01.16UPDATE
2018年01月号掲載
Member:あやぺた(Vo/Gt) いやま(Vo/Ba) もあい(Dr/Cho)
Interviewer:荒金 良介
-あやぺたはどうでした?
あやぺた:Hi-STANDARDと対バンしたときは実感が沸くまでに時間がかかりました。その日はずっとフワフワしてましたからね。いつもどおりにできる自信はあったけど、(ライヴが)始まった瞬間、いつもと一緒じゃなかったです。実感が沸きすぎたんかな。
-どっちなんですか(笑)。
あやぺた:ははは(笑)、まともにライヴができなかったです。だから、悔しかったのでまた対バンしたいなと思いますね。
-Hi-STANDARDとの対バンも夢が叶った出来事のひとつですよね。
あやぺた:そうですね。メロディック・パンクを信じてやってきて良かったし、ウチらもメロディック・パンクを突き詰めて、次の世代に引き継いでいきたいなと。(Hi-STANDARDの)ライヴの1曲目が「Can't Help Falling In Love」で、始まった瞬間に鳥肌が立って、3人のグルーヴやひとりひとりのパワーがヤバすぎて......"電光石火"、"かめはめ波"みたいな。
-全然わかりません(笑)。
あやぺた:無敵でした(笑)! 悔しいと思ったけど、悔しい以上にかっこ良すぎて泣いちゃいました。難波(章浩/Vo/Ba)さん、健さん(横山 健/Gt/Vo)がMCで"夢は死なへん"と言ってくれて......。いままで映像で観ていた人が自分の言葉を言ってくれて感動しました。あと、レーベル15周年記念の"CAFFEINE BOMB TOUR 2017"(10月から11月にかけて開催した、Dizzy Sunfistの所属レーベル"CAFFEINE BOMB RECORDS"によるレーベル・ツアー)でも悔しい想いをしたし、先輩バンドと何日も過ごすのは初めてやったから、そこでウチとバンド自身も変われたと思います。かっこいい先輩と回ると"負けたくない"と思うけど、どうやったら負けへんやろって考えることが増えたんですよ。ハイスタ(Hi-STANDARD)を観たときに、バンド内でも切磋琢磨している感じが見えたから、それがまたバンドをかっこ良くするためには必要やなって。
いやま:(自分たちも)やってるつもりやったけど、力を合わせないといけないなと改めて思いました。
もあい:ミーティングしたときにできること、できないことを話し合って、できることを精一杯やるべきという話になったんですよ。俺はこれをするから、あやぺたはこれしてみたいな。自分たちで自分たちのことをよりわかるようになったのかもしれない。
-その話は今作の内容にも通じますね。曲作りで意識したことは?
あやぺた:曲はパッパッとできたんですよね。メロディを重視して、自分が歌って気持ちいい歌しか使いたくなくて、それが出てると思います。しかも歌のキーの幅も広くなったんですよ。だから、ツアーがヤバいなって。打ち上げでお酒を飲んで、次の日に声がガラガラやったら、歌えない曲がたくさんあるから(笑)。結構、高音が出せるようになったので、調子に乗って使いました。それだけ自信のあるメロディができて、そこにいい演奏やアンサンブルをつけてもらえたんです。
-曲調もバラエティに富んでますよね。
もあい:意識も変わった気がしますね。こういう曲を作らなきゃというより、こういう曲をやりたいなって。やりたいことを具現化できるようになったんです。
あやぺた:曲作りがフェス・シーズンだったんで、普段ライヴハウスでやらないバンドのライヴを観る機会も多くて。これはウチらなりに消化したら面白いかなって。
-何が一番勉強になりました?
あやぺた:一体感ですかね。ウチらはウォー! って感じやけど、ウォーウォー系って言うんですかね(笑)? あっ、こういうライヴもあるんやって。
-今作はライヴ感も格段に高まってますよね。繰り返しのフレーズやコーラス・ワークも多彩だなと思います。
あやぺた:早く新曲をライヴでやりたいですね。
いやま:わかりやすさはみんな考えてたと思います。これだったら一緒に歌ってくれるんじゃないか、これだったら手を上げてくれるんじゃないかって。
あやぺた:勢いだけじゃない部分も見せられるようになったと思います。
-今回の新しいチャレンジというと?
あやぺた:「Summer Never Ends」、「Into The Future」はいままでにない曲調で、特に前者は8ビートでここまでゴリ押しする曲はなかったですからね。
-「No Answer」も好きですが、「Summer Never Ends」は切ないメロディが特に良くて。
もあい:耳で聴いたリフをギターで弾いて......仮タイトルは"深夜高速"だったんですけど。
-どこかで聞いたことがある曲名ですね。
もあい:そうですね(笑)。夜の首都高を走ってるイメージだったんですよ。
あやぺた:「Into The Future」に関してはメロディがいいから使いたいと思って、最終的にものすごく時間がかかったんですけどね。
-「Into The Future」はいままでにないドラマチックな曲調ですね。
いやま:ど頭から和音を使っているので、壮大な雰囲気もあるし、落ちサビのフレーズもいままでにない感じが出せたと思います。