－ファースト・シングルの「The Catalyst」を最初に発表することはどのように決めたのですか？

B：この曲はアルバムのイントロダクションとしては最適の曲だと思ったんだ。音楽的に今回のアルバムで試したいろいろな要素を含んでいるし、今まで聞いたどれとも似ていない。とてもユニークな曲だと思ったんだ。それでこのアルバムの体験を、この曲にリードさせるというのはいいアイデアだと思ったんだ。

－「The Catalyst」をファースト・シングルに選んだのはなぜ？

C：僕達はレーベルに曲の中からアルバムを押すためにはどの曲がベストかを選ばせることが多いんだけれど、同時に、ファースト・シングルというのはファースト・シングルとなるべき曲であることが多いと思うんだ。僕達の過去のアルバムにおいてそれがどの曲だったにせよ、1,2曲、鋭い輝きを放ちながら“私がファースト・シングルになりたい”と訴えてくる曲があると思うんだ。
質問に答えたくていつも一番最初に手をあげる子供みたいな感じなんだ。曲を聴いた時にそんな風に訴えてくる曲。でも僕達に曲を選ぶことを任されたらまず最初にどの曲がファースト・シングルになるべきか、決して同意に至らないだろうね。

R：そうだね

C：でもある意味、僕達みんなで話をすることによって、忘れ去られる曲がなくなるからいいことだと思うんだ。もし1-2人だけで曲を書いていて他の人は単純にそこに来てやるべきことだけやって、この人が書いた曲をプレイしろみたいなことではなく、みんながちゃんと参加し、出来上がった曲が素晴らしい曲となるんだ。

－曲を作るときに、先々いつかライヴでプレイすることを想定しますか？

M：僕たちが曲を書く時にそういうことはなくて、すごくユニークだといわれるやり方で曲を書くんだ。全てをコンピューターでキャプチャーしていて、二度と同じものをプレイしないこともある。アルバムで聴かれるものも、世界的にどれほどのコピーが出回ったとしても、アルバムが出来上がったら二度人生においてプレイしないこともあるくらいなんだ。
文字通りジャムしながらプレイして求めていたものが得られてそれを曲に取り入れてそれで終わりということもある。そしてショウの準備をする段階になると今一度自分たちの楽曲を学ばなくてはならないんだ。なぜならとてもオーガニックなプロセスを経たものだというのは正しい言葉ではないけれど、多くのものが自然と生まれたものであり、それが僕たちの曲の書き方でもあるんだ。
僕たちはとにかく全てをキャプチャーしながら気に入ったもの、ベストなものをレコードにしていくんだ。だからその時点で僕達は僕達が経たステップを今一度さかのぼることになる。そしてそれがあるからこそ僕達はライヴ・ショウをすることがすごく楽しみになるんだ。このアルバムはすごく密度の高いもので多くの要素がそこにあるから、それをどう表現するかを考えるのはすごく楽しいチャレンジになると思うよ。だけど今までのところ僕達としては曲をライヴでプレイすることに関してはきちんとできていたと思うし、このアルバムでも同様にできればと思っているよ。

－これらの曲をライヴでプレイするのは楽しみですか？これまでとは違うと思いますか？

R：そうだね、この新しいレコードをライヴでプレイするというのは僕達にとってそしてファンにとって全く新しい試みだよね。アルバムを作る段階でライヴ・ショウのことはあまり考えないで、全ての限界を取り払い、僕達の音楽のサウンドはどうあるべきかということを考え、使いたいと思うサウンドや楽器全てを使ったんだ。そして今、僕達自身がとても満足のいく作品が出来上がったわけだけど、今からこれをどうライヴでプレイするかという方法を見つけなければならないんだ。
そして恐らく、よりたくさんのギアや楽器を持ち込んだりしなくてはならなくなるだろうし、通常プレイしないもののプレイの仕方を学んだりという僕達にとって楽しいチャレンジになると思うよ。

C：そうだね（笑）

R：僕個人的にはドラム・キットにたくさんエレクトロニックなものを追加しなければいけないだろうし、ドラム・キットでもエレクトロニックでも今までにないようなドラムの曲もあるからそれをどうするか考えないといけないんだよね。それは確実にひとつの挑戦だよ（笑）

C：そうだね、それは楽しいことになると思うよ。僕にとって、これは最初から最後まで通してプレイしないといけないと感じる初めてのレコードなんだ。そのように人々に対して表現されないとならないように感じるんだ。レコードの最初から最後まで通して聴いていると、その全体を通しての流れ、曲の中の様々なフィーリングや感情がいかにストーリーを作り上げていくかということにすごく満足しているんだ。
だから一度僕たちみんなで、一度はアルバム全体を通して最初から最後までプレイしてみたいと思うよ。そして実際それを実現することになったら、古い曲をどうするかというのも楽しみだね。そしてそれをどのように組み合わせていくか、新しい音楽とうまくかみ合うのはどの曲か、どのように全てのショウを構築するかというのも、その経験のひとつだしすごく楽しいことだよ。僕にとって、僕達のライヴ・ショウをもっと劇場的な感覚が最初から最後まであるものに作り上げるということはすごくクールだと思うし、それを実際どれくらい実現して具現化できるかということを見るのも楽しみなんだ。