DISC REVIEW
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TAKUYA(Vo)、Rict(Gt)兄弟を中心に結成された東京発のメタルコア・バンドによる2ndアルバム。今作はTRIVIUM、UNEARTH、WHITECHAPELなどを手掛けたMark Lewisがプロデュースを担当。海外バンドに引けを取らない屈強なサウンドで、メンバーの言葉を借りれば"熱量マシマシ"の楽曲が勢揃い。アルバム単位では初めてライヴを意識したらしく、贅肉を削いだ即効性の高いリフや攻撃力を高めた演奏は迫力十分。そして、クリーン・トーンのギターを用いたインスト曲「Interlude」~「The Eternal」の流れは白眉。特に後者はシャウト/クリーン・ヴォーカルを使い分け、合唱パートを設けた劇的な展開で聴く者を引き込む。全曲ライヴ仕様のエナジーに圧倒される1枚だ。 荒金 良介