DISC REVIEW
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エクストリーム・メタル・シーンの頂点に君臨する帝王ことLAMB OF GODが待望のニュー・アルバムをリリース!2012年、チェコにてRandy(Vo)が逮捕されたときには彼らの新作が聴ける日が来るか心配だったファンも相当多いはず。最終的に放免となったが、この不幸な出来事を乗り越えてリリースに至った今作は、溜まりに溜まった鬱憤を晴らすかのようなエネルギーに満ち溢れ、圧倒的なオーラを伴った楽曲が連なっている。Randyの鬼気迫るスクリームからは、まるで作品でリベンジを図るかのような執念すら感じられるほど。ゴリゴリのサウンドに超テクニカルなドラミング、圧倒的な存在感の低音パートと、LAMB OF GODのサウンドはこれまで以上に研ぎ澄まされ鋭さを増しつつも、楽曲の振り幅は一層広がっている。帝王の座をさらに磐石にする1枚! 米沢 彰