DISC REVIEW
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メタル界の帝王による通算6枚目のアルバム『Resolution』が完成。日本国内ではまだまだ彼らの凄さの全貌がしっかりと伝わっていないが、前作『Wrath』は全米ビルボード2位、そして過去3度のグラミー賞ノミネートと、メタル・シーンのみならずポップスやR&Bなどメインストリームのトップ・アーティストにも引けを取らない実績を残している帝王である。そんなバンドの新作なのだから期待値がめちゃくちゃ高いわけなのだが、こっちの予想を優に超える圧巻の出来映えだ。リリースする度に少しずつオーセンティックなメタルへと回帰しているように見えたが、今作では獰猛性や凶暴性を前面に押し出しエクストリームな作品に仕上げてきた。ハードコア・パンク・テイストの曲やRandyのクリーン・パート、ストリングスや女性コーラスなど新機軸も見受けられるが、基本的には徹頭徹尾グルーヴィなエクストリーム・メタルを叩き付けて来る。文句ナシの傑作登場だ!! ムラオカ