DISC REVIEW
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前作から1年9ヶ月ぶりとなる6作目のアルバム。ホーンやピアノを巧みに使いながらR&Bやヒップホップのエッセンスをバンド・サウンドに落とし込むという意味では前作の延長上と言えるものの、Patrick Stumpも言っているように音数を削ぎ落としたことで、メンバーそれぞれの存在がこれまで以上にダイレクトに感じられることが1番の聴きどころだろう。ヴォーカリストとしてのPatrickの圧倒的な存在感は言うまでもないが、「Uma Thurman」のサーフ・ギターを思わせるエキゾチックなフレーズを始め、多彩なプレイを加えているJoe Trohmanのギター・プレイにもじっくりと耳を傾けたい。ライヴならシンガロング必至のFOB節はもちろん健在。3月のPUNKSPRINGで一緒に歌いたい。 山口 智男