INTERVIEW
FALL OUT BOY
2014.02.18UPDATE
Member:Patrick Stump (Vo/Gt) Pete Wentz (Ba)
Interviewer:山口 智男
-日本で雪に遭遇するなんて初めてですよね?
Patrick Stump(以下PS):(日本語で)はい。
-びっくりした?
PS:うん。でも、素晴らしいよ。きれいだよね。
-ツアー中、雪で立ち往生したとか、ライヴが中止になったとかって経験はありますか?
PS:どうだったかな?
Pete Wentz(以下PW):雪はないな。雨とか雷とかで中止になったことはあったけど。
PS:ああ、そうだったね。5日間ぐらいの小さなツアーで、雪が降り続いてずっと大変だってことはあったけど、大きなライヴをキャンセルしたってことはなかったね。
-東京でこんなに大雪が降るのは13年ぶりだそうです(後に45年ぶりと訂正された)。
PS:ワオ、それはすごい。この前、4月に来た時は初めて桜を見たんだ。素晴らしかったよ。そしたら今回は雪だ。いいね(笑)。
-ところで、昨年4月に『Save Rock And Roll』をリリースしてからずっとツアーを続けているけど、バンドとかメンバーの人間関係とかはアルバムを作った時からどんなふうに変化しましたか?
PW:より団結したと思うよ。
PS:うん、そう思うよ。若い時って、何でもないことに腹を立てたり"自分が、自分が"ってエゴを剥き出しにしたりもしたけど、活動休止を経て、アルバムを作って、またツアーをして、みんな協力的になった。以前よりも1つになれた気がするね。
-今回の来日ツアーではアコースティック・セットがあったり、「Save Rock And Roll」ではPatrickがピアノを弾いたり、これまでとは違うライヴを楽しませてくれましたね。
PS:『From Under The Cork Tree』を作った時も自分たちが新しいことに挑戦していくバンドだってことをアピールしたかったんだけど、それと同じようにずっと1つの箱の中に囚われているのではなくて、いろいろな経験を通して、いろいろなことを試していきたいんだ。今回のライヴもそう。ライヴを通して、いろいろなことを試したいんだ。そのほうが自分たちも心地がいいし、アコースティック・セットと対比させることで、ヘヴィなサウンドや怒りの表現もより際立せられるからね。ツアー中ずっと同じ曲をやっていて、退屈じゃないか?と聞かれることがあるけど、そうやって変化を加えていけるから退屈することはないんだよ。
-今回、来日記念盤としてリイシューされた『Save Rock And Roll』にカップリングされている「Pax Am Days」収録のハードコア・ナンバーは、バンドが持っている怒りの感情を表現したものですか?
PS:どうだろう。どう思う?
PW:怒りと言うよりも、「Pax Am Days」を作った時は......FALL OUT BOYはいろいろな曲をやるバンドだからね、速い曲をやりたかったんだ。それが怒りに聴こえることもあるかもしれない。でも、あれも僕らなんだよ。
-「Pax Am Days」をプロデュースしたRyan Adams&Mike ViolaとFALL OUT BOYという組み合わせがちょっと意外でした。彼らとはどんなふうに知りあったんですか?
PS:Ryanが電話を掛けてきて、"一緒に何かをやらないか?"と言ったんだ。
-え、Ryanから電話が掛かってきたっていうのは、その前から知り合いだったということ?
PW:言ったら同じ音楽業界にいるわけだからね。友達の友達って言うかさ、どこかしらでつながってるものなんだよね(笑)。
-電話をもらったとき、どんなふうに思いましたか?
PW:憧れていたアーティストだからね。そりゃあ、やっぱりうれしかったよ。METALLICAから一緒にツアーしようって言われた時もそうだった。俺たち、METALLICAのカヴァー・バンドでもあるからさ(笑)。同じロック・シーンにはいても、違うバックグラウンドを持ってたり、違うとこから出てきたりしているから、そういう人たちと一緒にできるのは楽しいよ。