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COLUMN

SOILWORK BjornのSTABBING THE COLUMN vol.2

SOILWORK BjornのSTABBING THE COLUMN vol.2

やあ!

前回のコラムは楽しんでくれたかな。僕はとてもノスタルジックな人間で、みんなと自分の考えや想い出を分かち合うのはとても気分が良かったよ!

前回以降とても忙しかった。ヨーロッパ中でフェスティヴァルに出演していたんだ。少なくとも週末ごとに3回。とにかくヨーロッパではメタルのフェスがびっくりするほどたくさんあるんだ。僕の記憶では、10年前は大規模なメタルのフェスは5つか6つしかなかった。今は20か30くらいあるんじゃないか?信じられないよね。
つまりここ何年かでメタルのファン層が大きく拡大しているということだからね。そうじゃなければ、少なくともこうしたフェスが収支とんとんにはなりようがない。普通のメタル・ファンが僕と同じように感じているかは分からない。お気に入りのバンドを見るのが少し簡単になりすぎてきているからね。
本当さ、別に文句を言っているわけじゃない。いろいろな意味で良いことだ。ただ、山を登ったり、川を横切ったり、12時間泥の中を這い回って、お気に入りのバンドの1曲を聴くような大事という感覚がないというだけなんだ。冒険みたいな感じがね。
最近は、友達からこんな感じで電話がかかってくるのさ。「君のお気に入りのバンドを覚えているかい?近所のガレージで演奏してるよ。フェスの準備をしているんだ」ってね。言いたいことは分かるだろう。あまりに簡単すぎるんだ。ダウンロードの問題についても同じことを感じる。簡単すぎるんだ。レコード・フェアに行く必要がない。LUCIFER'S FRIENDのLPを探している時みたいにね。たぶん見つからないんだろうが、それでも見つかるといいなあと思っているあの感じ。
でも、これにも同じことが言える。友達から「LUCIFER'S FRIENDのLPを探しているのは君じゃなかったっけ」って電話がかかってくる。「そうだよ!」と答えると、こう言われるんだ。「アルバムが3枚、オンラインで見つかるよ。トレントで見つけたよ」ってね。まったく同じだ。

でも問題のフェスティヴァルという面については、たぶん僕が、今年の夏ステージからAT THE GATESを10回は見ることができる、恵まれたヨーロッパのミュージシャンだからだろう。違うかな?僕の知っている限りでは、ヨーロッパのいろいろなフェスを訪れるようになった日本のメタル・ファンがたくさんいるよ。みんながどう思っているのか聞かせてもらいたいな。
この手のフェスティヴァルの良い面に戻ると、(みんなと同じく)僕は、フェスにいるとものすごくスリルを感じる。特に次のフェスに向けて急いでいなくて、自分のショウが終わってから1時間以上残れる場合にはね。いつも「普通のファン」としてWACKEN OPEN AIRに行くんだ。普通のキャンプでね。(VIPキャンプに泊まっても意味がないし。テントの中で目を覚まして、息ができなくて、頭が割れそうなのは変わらないんだから) 今年、僕はミュージシャンじゃない友人のアンダースと一緒にWACKENに行ったんだ(たまにはね!)
彼は熱心なメタル・ファンで、特にアイルランドのペイガン・メタル・バンドやフィンランドの「ウンパ・ブンパが倒れるまで飲む理由を与えてくれるフォーク・メタル・バンド」が好きなんだ。この手のバンドは、フェスティヴァルのために生まれたように思えるね。ドイツ人はこの手のバンドが好きだし、アンダースもそうなんだ。僕はいつも、できるだけ家でも、フェスティヴァルでも、「ノン・ミュージシャンのただのファン」の間にいるようにしているんだ。今年は、金曜日にWACKENで演奏したんだけど、水曜にはアンダースと一緒に会場に着いていたんだ。先に着いていた連中みんなに挨拶をすることから始めて、最新のポップアップ式テントを準備して、「ガメルダンスク」(デンマークの苦いシュナップス)を一杯飲んで、百万ドルの気分になったね。それからテントを地面に固定しようとしていたら、ドイツ人のファンに捕まってしまった。「でもスピード、いったいこんなキャンプ場で何をやっているんだ?」とね。言えたのは「えーと、飲んでる」ということぐらいだった(笑)

じゃあ元気でね、健康に注意、また次回。

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