COLUMN
SOILWORK BjornのSTABBING THE COLUMN vol.25
やあ、みんな!
今、とてもふらふらしながら書いているんだが、これはメンタルの薬を服用するのを止めることにしたからなんだ。というのは、薬のせいで周囲の環境からあまりに逃げている感じがするからなんだよ。自分がここにちゃんと存在していないという嫌な感覚がある。“俺2.0”ではなく、“俺1.0”でいたいだけなんだ。もう1度自分を取り戻したいし、不安とうまく付き合う方法を学んだんだ。日本ではこういう薬がどれくらい一般的なのか分からないけど、スウェーデンの若者の間ではごく当たり前な物なんだ。こういう薬があることはありがたくもあり、悲しくもある。今の若い世代は、俺たちよりも、ある意味もっと厳しい世界で育っていると思う。医薬業界はひどく汚く、表と裏の顔を持つ。一方で大きな進歩を遂げて、生きることが困難な何千人もの人々を助けるような薬を開発することができた。もう一方で、アメリカでは本当に酷いところまで行ってしまって、医者が大手の医薬企業の薬を処方すると、手数料を受け取れるんだ。本当に必要な薬に混ざって、別の薬のサンプルを患者が受け取るのはごく当たり前になっている。酷い話だ。俺はアリゾナ州のフェニックスに友だちがいるんだけど、通りに飛び出して椎骨を2個折ってしまい、痛み止めのヴィカルディンを100個も処方され、しかもその中には他の薬のサンプルまで含まれていたんだ。狂ってる。アメリカでどれだけの人が痛み止めを濫用しているかと考えるとぞっとする。おまけにアルコールと一緒に飲むのもごく普通だ。とても危険なんだ!人々は痛み止め中毒でゾンビに変わっていて、もう俺たちのことを理解できない。本当に悲しいことだ。
明るいことも書いておこう。新しいSOILWORKの2枚組アルバムの録音を終えて、スタジオから出てきたところなんだ。本当にすごかったよ。合計で26曲を録音し、1ヶ月の間ヴォーカル・ブースに閉じ込められていたようなものだった。自由になってほっとしている。でもこの苦労は報われて、本当に素晴らしいサウンドになったよ! またずっとお気に入りだったシンガーの1人である、英国のフォーク・ロック・バンド、NEW MODEL ARMYのJustin Sullivanを迎えて、「What A Dream」という曲でゲスト・ヴォーカルを担当してもらった。彼のヴォーカルはとてもユニークだし、歌詞も気に入っているので、Justinが俺の歌詞を歌っているのを聴くのは特別な気分だった。最終的なものを聴くのが楽しみだよ。元気でいてくれ。また話そう!
よろしく!
ビョーン“スピード”ストリッド
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