DISC REVIEW
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オリジナル・ギタリストPeter Wichersの復帰によりギターソロが全編に渡ってフューチャーされている最新作『The Panic Broadcast』。サウンドがスピーディーでヘヴィになったことに比例してか、ヴォーカル、Bjornのスクリームも今まで以上にアグレッシヴになった印象を受ける。しかしながら全編スピーディーでスラッシーなアルバムになったのかと思いきや、Track.5「Night Comes Clean」のようなミドルテンポでフューチャリスティックなメロディが印象的なナンバーや、Track.7「Let This River Flow」のようなヘヴィでありながらもキャッチーで哀愁溢れるトラックまで幅広い楽曲を揃えている点は◎。彼らやIN FLAMESに影響を受けている今勢いに乗っている若手スウェーデン・バンドである、SONIC SYNDICATEやDEAD BY APRILにはまだまだ負けていない貫禄を見せ付けてくれた充実作。 ムラオカ