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COLUMN

SOILWORK BjornのSTABBING THE COLUMN vol.26

SOILWORK BjornのSTABBING THE COLUMN vol.26

やあ、みんな!

南スウェーデンの海岸にある小さな家に腰を下ろしているところだ。クリスマスまであと数日。ようやくリラックスした気がするよ。ここ2ヶ月は本当にスケジュールがびっしりで、実際かなり変な感じだった。新しいSOILWORKの2枚組のアルバムのミキシングを終えるところから始まったんだが、これ自体が大事だったからね。26曲、それに意見が6人分、いや実際にはプロデューサーが意見を言いたがるタイプだったので、7人分あったんだが、そのこと自体は、全然気にしてなかった。Jens Bogrenはとても趣味がいいんだ。腰を下ろして、目の前に50,000ものチャンネルとテイクが存在する26曲分のミキシングの仕事があると考えてみて欲しい。これは悪夢だよ。すべてをまとめてから、自信の持てるミックスを見つけたら、他の6人の連中が、それを切り刻み始め、変えるべき所を指摘する。悪夢だよ。それでも、ミックスは思っていたよりは少しばかりスムーズに行って、11月中旬にはまとめることができた。1ヶ月の間、1日6、7時間ヴォーカル・ブースに閉じ込められていたことを振り返れば、本当に自由を感じるし、最終的な結果にはすごく興奮している。とても報われたという気分だ!

ミックスが終わったら、新しい課題が出てきた。電話がかかってきて、俺の故郷にあるヘルシンベリ・アリーナのこけら落としで歌わないかと言うんだ。オーケストラと一緒に、ABBAのドラマーを含むスウェーデンのエリート・ミュージシャンをバックにして、自分のキャリアから2曲選んで歌わなければならない。凄いよね。俺はSOILWORKの「Departure Plan」、それにTHE NIGHT FLIGHT ORCHESTRAの「Glowing City Madness」を選んで、指揮者に曲を送ったんだ。連中が全部手配してくれたから、特に何かしなければならないことはなかった。また、ショウの2日前になって、このコンサートで別のアーティストと一緒に、THE BEATLESメドレーを歌うようにとも言われた。俺に「Norwegian Wood」を歌ってくれと言うから“もちろん!”と答えたよ。ショウの2日前に、アーティスト全員がアリーナに集まったんだけど、ラインナップはもの凄かったよ。スウェーデンで最も成功しているアーティストを集めていたからね。俺は自分の曲をリハーサルしたんだが、オーケストラと一緒だと、とても格好良かった。リハーサルの2日目に、THE BEATLESメドレーをやることになった。驚くべきことに、僕自身を含め、アーティスト全員がグランド・ピアノの周りに集まって、マイクなし、ピアノだけをバックにしてTHE BEATLESメドレーを歌ったんだ。びびったよ!それまでやったことがなかったからね。凄いアーティストが周りにいて、現実とは思えなかった。またも驚かされたことに、全員が大声で歌っていたわけではなくて、囁くようにして歌っていたので、“大声で、出るだけの声で歌ってやろう”と思ったんだ。俺が歌い出したら、有名なアーティストの1人が“それだー!”と叫んだ。それはとてもクールな感じだった。本番はとてもうまく行き、誰もがあとで俺に礼を言い、素晴らしい声だったと話してくれた。最高だろ!ただ1つの問題は、なぜか俺は紹介してもらえなかったんだ。あの大観客の誰も俺が誰なのかを知ることはなかった。アリーナの商業的なオープニングに、メタル・シンガーを加えた場合にはそういうものなんだろう。それでも、今年を振り返ると、とても良い年だったと思うよ。みんなもそうだといいな。みんなクリスマスや新年の休みを楽しんでくれ!また近々!

ビョーン“スピード”ストリッド

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