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COLUMN

MINAMI NiNE ヒロキのてげてげ通信 最終回

MINAMI NiNE ヒロキのてげてげ通信 最終回

このコラムも最終回。
僕にとって初めてのコラム連載。
今後の人生において、決して忘れることの無い貴重な経験をさせて頂いた。
感謝してもしきれない。

そもそも僕の人生は失敗の連続。
失敗を不幸と捉えるか幸運と捉えるかで、この先が色々と変わってくると聞いたことがある。
不幸な出来事がある度に、笑いに変換してライブのMCで話したり、コラムに綴ることができる僕は多分幸せ者だ。
痛い失敗も苦い思い出も、誰かが笑ってくれればそれだけで本当に救われるのだから。

はじめてそう感じたのは小学6年生の夏。

夏休みで賑わっている海水浴場に家族やご近所さん達と一緒に出かけた。
久しぶりの海水浴にテンションの上がった僕は、砂浜からどんどん離れるように勝手に一人で沖へと向かって泳いだ。
うわぁ、こんな所まで来てしまった......
と思った次の瞬間。
「ガシッ!」
と左腕を強く掴まれた気がした。
一瞬で激痛を感じる左腕。
足をバタバタさせながら、恐る恐る腕を水面に上げて見てみると......大きなクラゲがしっかり絡みついていたのだ。
「あ!終わった☆」と思いながら、右手でクラゲをブチブチとちぎり落とした。(クラゲよ......すまんな)

もう痛みで使い物にならない左手は使わず、右手のみを使い母達が待つ海の家みたいな所へ泳いで戻ることにした。

ようやく辿り着いた僕は、救護室にて応急処置を施してもらい、そのまま病院送りとなった。
腫れ上がってしまったがなんとか助かった。
痛くて沢山泣いたけど......。
なんで僕だけ......?という悲しみの方が強かった。

せっかくの夏休み。
僕の左腕は包帯でぐるぐる巻き。
思う様に動かせなくなった。
なぜかその状態でも、決して練習を休ませてくれなかった野球部の監督。

夏休みの自由研究は「クラゲ」に決めた。
そうするしか無いと思った。
自分の怪我の状況を交えて、クラゲの生態についてまとめてみることにした。

結果、先生達の心を鷲掴み。
なぜか全校生徒の前で発表することとなってしまった。

僕の自由研究発表により全校生徒は大爆笑。
1%の怒りと、5%の満足感、94%の恥ずかしさ。
これが全ての始まりだったのかもしれない。

自分の経験を作品として残し、人に対して発表すること。
自分の情けない過去ですら知ってほしいと思うこと。
結果、どんな形であっても最後に笑ってもらえればそれが一番いい。

今回でコラムの連載は終了となるが、まだまだ腐るほどエピソードは持っている。
スーパーライトな話からウルトラディープな話まで。

またいつか赤裸々に語れたらと思う。
読者の皆様、激ロックの皆様。
本当にありがとうございました!
こんな時代ではありますが、どうか毎日お元気で。

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