DISC REVIEW
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宮崎県出身の3人が2011年に東京で結成したMINAMINiNEが前作『SWEET』から1年ぶりにリリースする1stミニ・アルバム。青春パンクのメッセージ性と、どこかノスタルジックなメロディを受け継ぎながら、レゲエ(Track.1「Step」)やスカ(Track.9「想」)にもアプローチした曲も含む全9曲を収録。ライヴではモッシュになること必至のやんちゃさを印象づける一方で、ぐっとテンポを落としたTrack.2「Happy go lucky」では真正面から歌に取り組む姿勢もアピールしている。メロコアにアレンジしたザ・フォーク・クルセダーズの名曲「悲しくてやりきれない」のカバー(Track.8)は、前述したこのバンドのふたつの持ち味をアピールする選曲とアレンジが光る。お見事! 山口 智男