COLUMN
魔法少女になり隊 かじばじる と なにしゃべる? 第19回
~新しい私編~
ライブが出来なくなってからもう9ヶ月が経とうとしている。私は変わらず元気にしているよ。こんなご時世だけれど、新譜「NEW ME」も無事出せて本当によかった。長い間待っててくれてありがとう。ずっといいニュース届けられずに、とても待たせてしまったね。ごめんね。
こんなにもライブから離れた生活は本当に6年ぶりとかで。9ヶ月経ってこの不慣れな生活にも、段々と慣れてきたところではあって、この9ヶ月手探りで今やれることはなんだろうか?私はどうあるべきだろうか?考えるにはたくさん時間があった。この9ヶ月間に悲しいニュースも、色んなバンドの活休や解散も見てきた。みんな今後の人生を考える為に、立ち止まるには十分な時間がありすぎたんだと思う。私もこんなにも将来が不安になったことは無いからこそ、この9ヶ月間は毎日今後バンドを続けていけるのだろうか、ライブは日常からどんどん遠いものになってしまうのだろうか。変わらず私達のこと好きでいてくれる人がいるだろうか。いっぱい不安だった。でも結局メンバーの顔見たり、色んなことが決まっていくとゆっくりとゆっくりとだけど、前向きな気持ちになれた。だからこそ、この新譜「NEW ME」は本当にまさに今の私達を表現できた一曲になったと思う。
火寺バジルとしてもう6年以上過ごしてきて、火寺バジルは魔女の呪いで喋れないからライブMCも出来ないし、ラジオも筆談で、ファンのみんなとも一度も言葉を交わしたことがない。一言も話したことないのに、私のこと好きって言ってくれる人がたくさん居て本当に私は幸せだと思う。私自身バンドを始めた当初は本当にただの女の子で、自分が見てきたあのカッコいいボーカリスト達みたいになれるのか、とにかく自信がなかった。私なんて......そう呪いをかけてたのかも。一歩踏み出す勇気がなかったんだと思う。でも火寺バジルとして過ごしていくうちに、どんどん自分らしくこうありたいとか、自分の言葉でファンのみんなへ伝えたい。そういう想いが段々と溢れていっていた。自分自身が分からなくて、たくさん迷って、躓いて、泣いて、傷ついてここまで色んなことがあったし、火寺バジルという存在はみんなによって育てられて、完成されていったと思ってるよ。
声帯ポリープとコロナの影響でライブが出来なくなって、さらにその想いは強くなっていって、当たり前だと思っていたものがたくさん崩れていくのを見て、このまま火寺バジルでいられなくなるかもしれない。そう考えたら怖かった。このまま私はみんなに何も伝えずに、火寺バジルとして終えてしまう日が来るのは嫌だ。ちゃんと伝えたい、もっともっとみんなと一緒にいろんな夢を見ていきたい。正直、これから起きることで応援してきてくれたみんながどう思うかめちゃくちゃ不安。いざ!って思ってもまだ怖くて、上手く言葉にならない......。でも、ゆっくりと私なりに頑張っていくから、みんなもゆっくり受け入れていってくれたら嬉しいなと思ってるよ。今までの私も、私にとってめちゃくちゃ必要な時間だったし、嫌だったことは一度もない。でもある意味逃げでもあるかもしれないって思ってからは、このままでいていいのかな?とかたくさん思うことはあった。だから今回の新譜では、たくさん自分の弱いところと向き合って、逃げない自分でいたかった。そうやって創り上げていった一曲になってます。これから先も私はたくさん迷って、躓いて、みんなの期待に100%応えられるような人ではないかもしれない。でも、私はなりたい自分になる為に、私の夢を叶える為に一生懸命、迷って、立ち向かって、前へ進んでいくから。そんな私をこれからもずっとずっと一緒に見守って欲しいです。一人じゃ戦えないから。弱虫な私に、もう少しだけ力を貸して欲しいです。
なんかブログみたいになっちゃった......!今回はどうしてもこのテーマで書きたかったから許してね。初めてこのコラム読んだ人はぜひYouTubeの魔法少女になり隊 序章を見て、曲を聴いてもらえると嬉しいです。
新しい私もどうかよろしくね。たくさんの人に愛されますように。発売お楽しみに!
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