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COLUMN

魔法少女になり隊 かじばじる と なにしゃべる? 第18回

魔法少女になり隊 かじばじる と なにしゃべる? 第18回

~第18回 私とぼくのなつやすみ編~

みなさんどうお過ごしですか?私は6、7月は雨ばかりで低気圧にやられっぱなしでした。それ以外は健康に過ごしてたけれど、やっぱり夏フェスのない夏は寂しいし、気持ち的にはあんまり元気がないかもしれない。私は夏が好きだから、お祭りも夏フェスもない夏をどう楽しく過ごすか家で考えてるうちにあっという間に7月が終わってしまった。あぁ嫌だ。

毎年夏はありがたいことにいろんなフェスに出させてもらっているけど、コロナの影響でフェスどころかライブもまだまだ開催が難しい現状......1日でも早くライブができる日が来て欲しいなあ!全国いろんなところでライブしてたいし、毎回その土地の美味しいもの食べたり、オフの日があると私は散歩したり、プチ探検をするんだけどその時間がとても好き。なかなか旅行として行くとなると難しいけど、ツアーやライブがあると全国の色んな行ったことない場所や見たことない景色に触れられるのはすごく嬉しいね。遠征したりする人もきっとそうだよね。

去年の夏に打首獄門同好会のツアーで大分に初めて行ったんだけれど、昼すぎに到着したから探検する時間がたくさんあって、その日は電車30分くらい乗って豊後高田市ってところまで行ってきた。今日はその時の話をするね。

たまたまテレビで見かけた豊後高田市の昭和の町っていう場所は町おこしの為に町全体をまるで昭和時代にタイムスリップしたかのような町並みにしていて、私は平成生まれだけれど、昭和レトロだったり、昔のアニメとかカルチャーが好きだから絶対大分に行く時はここ行こう!って決めてた。レトロなものに目が無くて、博物館とか喫茶店にはよく行くけれど、昭和時代にタイムスリップしたかのような町なんて聞いたらもうたまったもんじゃない。行くに決まってる。

大分のホテル着くなり、1人で電車で向かった。豊後高田市、昭和の町の最寄り、宇佐駅へと近づくにつれて田んぼと山に囲まれて、より一層緑が濃くなっていった。完全にぼくのなつやすみだった。音楽聴きながら車窓から見える景色を眺めて、この場所をセーラー服を着た女の子が自転車とか漕いでたら素敵なMVができそうなんて考えながら電車に揺られていた。その時何聞いてたかは忘れちゃった。ごめんね。駅に着いてバスがなかったからタクシーに乗り、いざ昭和の町へ。

わくわくしながらタクシーを降りたけど着くのが遅くてほとんどが閉まっていた。本当だったらテーマパークロマン蔵とか商店街を散策したかったなあ......。

ずっと行きたかった場所だから、何かやってないかなと辺りを散歩して、給食が食べれるお店がやっていたので入ってみた。そこには店員のおかあさんと、常連のおじちゃんと、新婚旅行できていた若い夫婦が食事をしていて、私みたいな人が東京から1人で来てとても驚かれた。店員のおかあさんが色々と豊後高田市のこと、昭和の町のこと教えてくれて、給食の揚げパンとナポリタンセットを食べながらお話をいっぱい聞いた。「せっかく来たのに閉まっていて残念だろうから、豊後高田市の素敵なところを案内してあげなよ。」そうおかあさんが言ってくれて、常連のおじちゃんと恋叶ロードと呼ばれる縁結びの神様がいる神社へ繋がる国道を進み、真玉海岸へとやってきた。

そこは日本の夕陽百選に選ばれるほど水平線に綺麗に夕陽が見えるスポットとして有名な場所で、日が沈むまでおじちゃんから昭和の町の色んな話を聞いた。その日は天気があまりよくなくて、結局夕陽は見れなかったけど、それでも十分綺麗な景色で、今でもしっかり目に焼きついてる。完全にデートみたいになっちゃったけど(笑)真玉海岸では先程のお店にいた若い夫婦にも会って、2人の記念写真を撮ったりして色々お話を聞かせてもらった。見ず知らずの人とこうして何かの巡り合わせで出会って、また会えるかどうかも分からないけれど、また会えたらいいねって別れて、普段東京で忙しく過ごしているけれど、こういう非現実的でドラマチックなこともあるんだなと私の人生の中でとても大きな思い出になっているよ。なんかこうやって1人でフラッと出掛けて、そこでの出会いがこんなにもキラキラさせられると思わなかったし、人の温かさに触れられることが自分の人生をこんなにも豊かにすることを知れてよかった。疲れたり、悩んだ時に私は異常に1人で誰も知らないところへ行きたいみたいな感情に駆られることがあるけれど、フラッと旅に行くことは本当によかった。心が洗われた感じ。心の洗濯とリフレッシュができて、また頑張ろうって前向きな気持ちになりながら電車に乗って、別府温泉に入りホテルに帰って凄く何かが満たされたのを感じた。コロナが落ち着いたらまた行きたいなあ。今度こそ商店街が空いてる時間に。

旅みたいに大掛かりなことはしなくても、何かに疲れた時はいつも通り慣れてる道じゃなくて、ちょっと違う道を歩いたりしてみるといいのかもしれない。何かいつもとちょっと違うことするだけで、そこで素敵な出会いが待ってるかも。

今回は私の素敵ななつやすみのお話でした。見てくれてありがとう!

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