LIVE REPORT
DREAM THEATER
2026.02.25 @日本武道館
Writer : 菅谷 透 Photographer : Wolfe Eliot
DREAM THEATERが、約3年ぶりとなるジャパン・ツアーの初日公演を日本武道館にて開催した。結成40周年、最新アルバム『Parasomnia』のリリース、そしてオリジナル・ドラマー Mike Portnoyが復帰した夢のラインナップでは約16年ぶりとなる来日公演と、まさにメモリアル尽くしとなった今回のショー。その幕開けに、バンドにとっても縁の深い"聖地"武道館はこれ以上なく相応しい。
思い返せば、Portnoyが脱退したのは2010年9月のこと。その1ヶ月前に行われた、脱退前最後のパフォーマンスは"SUMMER SONIC 2010"だったわけで、特に日本のファンはどこかやるせない思いを感じたのではないだろうか。また、バンドはその後Mike Manginiを新ドラマーに迎え活動を続け、さらにファン・ベースを拡大していったのだが、過去の作品に触れていくなかで"Portnoyのドラミングも生で観てみたかった"という憧れを抱いた新規リスナーも少なくなかったはず。この日彼等が見せたのは、そんな積年の想いを歓喜へと昇華させる、約3時間に及ぶ圧巻のパフォーマンスだった。
定刻になり客電が落ち、「Metropolis-Part I "The Miracle And The Sleeper"」のイントロが流れると観客からは驚きと興奮の声が上がる。Portnoyのカウントから演奏がスタートし、ステージ前方の幕が落ちたところで、歓声は一気に頂点に達した。James LaBrieの美麗なヴォーカル、John Myung(Ba)、John Petrucci(Gt)、Jordan Rudess(Key)のテクニカルなパフォーマンス、プログレッシヴな展開と、バンドの真骨頂を詰め込んだ楽曲はオープニングにうってつけだ。そして、なんと言ってもPortnoyの存在感が際立っている。Manginiは各パートと調和する緻密なドラミングだったのに対し、Portnoyのプレイは音抜けのいいスネアと重量感あるバスドラで競い合うような、ワイルドでラウドな音像。正確な演奏の合間にスティックを回したり、立ち上がって観客を煽ったりと、目と耳の両方で楽しませてくれるエンターテイナーぶりも健在だ。そんな彼を中心に、ステージ上では頻繁にメンバー間のアイコンタクトが交わされていて、緊迫感ある演奏の中にどこか親密な雰囲気が感じられたのも長年のファンにとっては嬉しいポイントだったに違いない。続いて披露されたのは、「Metropolis Pt. 1」の続編でもある人気作『Metropolis Pt. 2: Scenes From A Memory』の冒頭を飾る4曲。スクリーンにはアルバムの物語を描いたCGも映し出され、没入感のあるライヴ体験を作り上げていた。
LaBrieが"俺たちのブラザー"と称してPortnoyの復帰を伝えると、会場からは大きな拍手が送られる。メンバーにとっても思い入れの深い武道館公演とあってか、「The Mirror」では歌い出しの歌詞を"Budokan"に変えるサービスも。Mangini時代の楽曲からは「The Enemy Inside」がプレイされ、この時期もバンドの大切なレガシーであることを示しつつ、Portnoyのフィルターを通すことで新鮮な雰囲気を帯びていた。「Peruvian Skies」ではPINK FLOYD「Wish You Were Here」とMETALLICA「Wherever I May Roam」のフレーズを挟み込む一幕も。プログレとメタルそれぞれのルーツを提示する、心憎い演出だ。ラストは「As I Am」で大合唱を巻き起こし、ベスト・ヒッツで構成された第1部を締めくくった。
休憩を挟んで、第2部は『Parasomnia』の楽曲を中心としたセットを展開。8弦ギターを用いたヘヴィなインストの「In The Arms Of Morpheus」に続いて、現ラインナップ復活の狼煙となった「Night Terror」では大きな歓声が上がる。ダークでありながらメロディックな楽曲は、ライヴの音圧でさらに力強さを増していた。パワフルなメタル・サウンドの「Midnight Messiah」を経て、バラードの「Bend The Clock」では客席にスマホのライトが点灯。Petrucciの感情的なソロの余韻に浸ったあとは、アルバムを締めくくる20分の大曲「The Shadow Man Incident」へ突入した。長尺だが弛緩させることなく、美しいメロディでいくつものハイライトを描きながら展開していくパフォーマンスは説得力十分で、楽曲に出てくる"Shadow Man"の巨大バルーンも登場し大きな盛り上がりを見せていた。間髪入れずにRudessが浮遊感あるフレーズを奏でると、次の楽曲を察知した観客からどよめきが――続くはこれまた20分超えの「Octavarium」だ。驚異的な集中力で再び壮大な物語を描いてみせ、会場は歓喜に包まれていた。
アンコールでは『Metropolis Pt. 2: Scenes From A Memory』の名バラード「Scene Eight: The Spirit Carries On」がプレイされ、再び会場中が幻想的な光に包まれる中でLaBrieの渾身の歌声が響き渡る。そしてこの日のラストは代表曲「Pull Me Under」。大合唱と共に、40年超の歴史に新たな1ページを刻む記念碑的な一夜が幕を閉じた。
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