DISC REVIEW
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当時のレーベルの意向により、ヘヴィな前作から一転してラジオ受けを狙った路線へ変化したため、複雑な評価を下されることの多い4thアルバム『Falling Into Infinity』。公式ブートレグ第10弾は、そんな同作に改めてスポットライトを当てるデモ音源集だ。ポップ且つ神秘的な雰囲気は歴代作品の中でも唯一無二で、最初で最後のアルバム参加となったDerek Sherinianのキーボードも印象的。また当初は2枚組作品として制作されていたこともあり、最終版ではカットされた6曲の音源も収録。次作である名盤『Metropolis Pt. 2: Scenes From A Memory』の原型となった「Metropolis Pt. 2」は、歴史的資料として意義深い。 菅谷 透