MENU バンドTシャツ

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

LIVE REPORT

BUZZ THE BEARS

2016.01.16 @渋谷CLUB QUATTRO

Writer 塩崎 陽矢

昨年バンド結成9年目を迎え、9月に"9"という数字にちなんだ表題を冠した7thミニ・アルバム『Q』をリリースしたBUZZ THE BEARS。10月からスタートさせた全国ツアー"BUZZ THE BEARS Q TOUR 2015-2016"が1月16日(土)渋谷CLUB QUATTROワンマン公演を以って終わりを迎えた。ツアー中、"ファイナル公演をソールド・アウトさせる"と言い続けてきた彼ら。バー・カウンターまで人が押し寄せるほどのパンパン具合で、見事ソールド・アウト!あっという間に感じられた、ギュッと凝縮された堂々たる2時間半をレポートする。
 
開演時間10分を過ぎたころ、SEが鳴り響きメンバーが登場。ステージ中央で拳を合わせ、気合いの入った掛け声と共に定位置につく。"準備できとるんやろうな!?"と越智健太(Gt/Vo)がひと声かけ、遅れを取り戻すかのように高速チューン「Hurry Up!!」でライヴはスタート。「サンライズ」、「まわり道」を勢いよく披露し、オーディエンスの反応の良さに"行けそうやな!"と池田大介(Ba/Cho)から笑みがこぼれる。"全国いろいろなところを回ってきたけど、今日が1番すごい!"とメンバーが思わず声を漏らすほどに、すでに会場は天井から水滴が落ちてくるほど熱気に満ちていた。イントロとともに歓声が上がった「雪慕情」では、桑原智(Dr/Vo)の痛快なドラミングに反応するようにダイバーが続出。池田はステージ中央の台に立ち、オーディエンスひとりひとりの楽しそうな顔を確認し、"まわれ まわれ 肩組んで/混ざって 混ざって 歌って"と今この幸せに満ちた空間を共有するように「シェアタイム」を披露。"音を楽しむ"と書いて"音楽"という字のごとく、彼らの音楽は、瞬間的な速さで目の前の人を笑顔にする。メンバーが煽る前に、オーディエンス全員がシンガロングする一体感が、彼らの音楽がピースフルであることの何よりの証拠だ。
 
前半戦を終え、"ツアーで印象に残ったこと"をメンバーで振り返る。池田が、何故かツアーとは関係ない"牛久の大仏"の話で、思わず越智からツッコミが入る。続く越智もツアーとは関係のない"滑舌が悪い"という話で池田からツッコミ返され、MCのムードも良好。「B・A・N・D」、「クライマー」、「羽根」、「花に...」と新旧織り交ぜたセットリストに、曲ごとに様々なリアクションを見せるオーディエンスの顔が新鮮だった。"せっかくのファイナルなのでいつもと違うことをしたい"とアコースティック編成で「白銀」、「笑って また 明日」の2曲を披露。明るくなった場内、ひとりひとりの顔を見つめながら、丁寧に歌う越智の歌声で、束の間リラックスした時間が会場に流れた。また、今年で結成10周年を迎える彼らから、抽選で桑原賞の"マンツー似顔絵タイム(+恋愛相談)"、池田賞の"ゲームセンター講座(+プリクラ)"、越智賞の"カラオケ大会"とユーモア溢れるファン感謝祭も行われ、抽選で外れたファンには坂本九の「明日があるさ」のカバーが贈られ、大盛り上がりとなった。
 
楽曲の雰囲気をミラーボールと照明が上手く演出した「ピエロ」から後半戦がスタート。ジャジーなベース・ラインが光る「ダンスドライブ」、何気ない日常にあなたがいる幸せを歌った「絵日記」を立て続けに披露。セトリが増えて聴きたい曲を聴けない人たちのために「ダーリン」、「月明り」、「晴れのち終わり」、「アイスクリーム」、「スーパースター」、「サクラ」をメドレーで披露。モッシュ、クラウドサーフ、サークル、リフトと様々な形で応えるオーディエンスは本当に満足そうに汗を光らせていた。最も演奏して欲しいという声がTwitter上で集まった楽曲「ひまわり」では、越智が思わず一瞬歌うのを止めるほどの大合唱に鳥肌が収まらなかった。ライヴ・レポを中断して、ペンを捨て、モッシュピットに飛び込みたかったのが本音。それほどまでに目の前に広がる光景は圧巻だった。
 
"もうすぐ終わってまうで"と越智は少し淋しげな表情をみせたが、それを押し隠すかのように「別れ風」、「雨」とアッパー・チューンを連続投下。オーディエンスも疲れをみせず全力で対抗する。"最高に幸せなツアーでした!"とラストに披露したのは「全てを」。最後の1音が鳴り止むまでオーディエンスは彼らの"全て"を見届け、本編は幕を閉じた。
 
"最初っから!"コールにメンバーが再登場したのだが、桑原がギターを持ち、越智がベースを持つ。"どっかにドラムできるやつおらん?"との越智の声にSECRET 7 LINEのTAKESHI(Dr/Vo)がサプライズで登場。池田がヴォーカルを担当し、特別編成で「花火」がスタート。まるでオープニングに戻った錯覚を抱くほどの大歓声に、BUZZ THE BEARSへの惜しみない愛を感じた。そして今日1番の大合唱が起きた「約束」、さらにはダブル・アンコールでは「サタデーナイト」を披露。メンバーが観客に向かって深々と頭を下げ鳴り止まない拍手の中、ファイナル公演は幕を閉じた。
 
MCで触れていたが、彼らは今年活動10周年を記念して、3月5日(土)に堺club massiveにて"裏ツアー・ファイナル"、秋には地元愛媛で自主企画イベント、それに向けて毎月2マン・ライヴを開催と、2016年もBUZZ THE BEARSの音楽はたくさんの人に届いていくことだろう。

  • 1