LIVE REPORT
LOUD PARK 10|AMON AMARTH
2010.10.16 @さいたまスーパーアリーナ
Writer 米沢 彰
CHTHONICからのAMON AMARTHということで、Johan Hegg(Vo)が登場してきた時には、「体格良すぎ!」という印象が真っ先に出てきてしまい、最後まで拭い去ることができなかった。バイキング・メタルのイメージがハマり過ぎの見た目なのだ。
やはりデス・ヴォイスは全身でひねり出すものなんだなーと、勝手に思ってしまったが、その体格の良いJohanが吐き出すデス・ヴォイスは低く濃密で、ムチャクチャ格好良い。音源とはまた違った迫力がライヴにはある、と良く言われるが、彼らのステージが正にそれ。さすが、バイキング・メタルの雄、AMON AMARTH。常套句でしか表現できないのが悔しいぐらいだが、彼らは本物だ。
迫力満点の彼らの演奏は超パワフルで、否応にもテンションが上がってくる。そこへJohan HeggのMCが更に油を注ぐ。「コンニチワートウキョー!俺たちはパーティーしに来たんだ!」とJohanが叫ぶのに呼応し、ハーコーモッシュ、サークルモッシュのピットが左右に出現。どちらも巨大で、ピット(小さな孔)と呼ぶのを躊躇われるぐらいだ。サークルモッシュの方は超高速で、もはや全力疾走のレベル。AMON AMARTHの初来日を楽しみにしていたキッズがここぞとばかりに暴れまわる。
短い日本語でのMCを挟みながらのステージは、オーディエンスをパーティーに巻き込むのに十分な熱気を孕んでいた。最後に「The Pursuit of Vikings」をプレイし、「アリガトウゴザイマース」の挨拶で締め括られたフロアから出てくるオーディエンスは一人残らず満足げな表情だったのが、彼らの"パーティー"がいかに盛り上がったのかを分かりやすく表していた。初来日にも関わらず、日本語での挨拶を巧みに挟みこんできたところを見ると、バンド側も準備をして一生懸命覚えてきたのだろう。あの風貌で一生懸命覚えようとしているところを想像すると、かなりカワイイ感じになりそうだが。
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