若いやつらが観に来てくれるってことはイケてるってことかなと思う。 こうやって続けられていることに感謝しているよ

－KORNは1994年の1stアルバム『Korn』リリースから今に至るまで最大でも3年以上スパンを空けないでコンスタントにアルバムをリリースし続けていますが、その原動力はなんでしょうか。

Head：俺は一時休んでたけどね（笑）。音楽はやっていたんだけど。当時4年間くらいツアーをやっていなかったからすごくリラックスできた。安息日的な時間だった。けどバンドの連中ときたらどうだ？ 1年間コロナで動けなかっただけでもガンガンメールが来るんだ。"アルバム聴こうよ"、"家にいると子供らがうるさくてたまんないよ"なんてガンガン来るから、"うるせぇ！"って思ったよ。

Munky：俺は新しい音楽を聴くことが好きなんだ。新しいものをどんどん作って、それができたことに興奮して、ライヴの様子を頭の中で思い描いてってのが自分は大好き。世界のファンの前でこれをやるんだ！ って気持ちがどうしても欲しいから生き続けてる。

Head：ヴォーカルのJonathan（Davis）にとって音楽はセラピーだからさ、実際さっき話したアメリカのツアーが9月の終わりに終わったんだけど、10月の終わりにJonathanからメールが来て"レコーディングをいつやる？"って言うんだ。こっちは"えぇ！ もうやるんですか！ ツアーが終わったばかりなんですけど！"ってなったけど、現実的にすぐにはできなかったんで押して押してって感じになったんだ。でまた1月から動き始めて、KORNはカリフォルニアにスタジオを持っているから好きなときに入って作業をすることができる。1stアルバム2曲目の「Ball Tongue」のヴォーカルを録った場所でもある。このことはさっきSLIPKNOTのClown（Shawn Crahan／Perc）にも話したよ。

Munky：SLIPKNOTのCorey（Taylor／Vo）の息子がヴォーカルをやっているバンド（VENDED）がうちのスタジオでレコーディングしているんだ。なんでSLIPKNOTの子供たちはうちのスタジオに来るんだろうねってClownと話してた（笑）。

－すでに15作目の制作に向けて動き出していますか？

Munky：まだ曲作りは終わってないけどね。

Head：まぁでもほぼ始めるかなぁ？ ぐらいの感じ。じっくりやるから。急がずにスロウにやる。

－にしてはリリースのスパンが早いですね。

Munky：でももう4月だけどね（笑）。

－話は変わりますが、1993年結成、今年で30周年ですね。Headは空白の8年がありますが、30年活動し続けている、さらにシーンの第一線で活躍しているということに驚きを禁じえません。結成時は、30年後もKORNが続いている状況を想像できていましたか。

Munky：高校時代にそういう夢はあったよ。野心は最初からあったし今もそれは消えてない。

Head：考えてみてよ、あの当時若かった俺たちが50歳を超えてこういう音楽をやっている人たちがかっこいいと思うか？ 俺らもそういう姿はまったく想像できなかったし、50超えの、特に自分たちみたいなメタル・バンドをかっこいいとはとても思えなかった。でも、今こうやってなってみたら、若いやつらが観に来てくれるってことはイケてるってことなのかなと思うし、俺らの若いころは前を見てもLED ZEPPELINやTHE BEATLES、THE ROLLING STONESだったし、メタルでもせいぜい45歳くらいまでっていう世界でやってきたから、こうやって続けられていることに感謝しているよ。そういえばClownとも年取るのも悪くないなって話してたよ。やっぱり、年を重ねることによって落ち着きを重ねるというか、ピースな気持ちが生まれてくるから、すごくいいなって思う。

－30周年ならではのスペシャルな活動予定がありましたら教えてください。

Munky：ありとあらゆることを考えているよ！

Head：サプライズがいっぱいあるんだ。自分たちはすごく楽しみにしているよ。世界を回りたいたいと思ってる。

－まだ発表されていないですよね。

Munky：いろいろとちゃんと計画を立てて、今はただ黙っているだけ。俺らはとても興奮しているから、これを持って世界を回ってみんなが喜んでくれればいいな。

－最後に日本のファンへのメッセージをお願いします。

Munky：俺らのバンドに忠実でいてくれてありがとう！

Head：日本との30年の繋がりに感謝してる。日本大好きだよ！ 日本はトイレでも道路でも、ホテルもタクシーもショッピングをしても、どこも清潔ですごく好きだよ！