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INTERVIEW

ぶらっくしーぷしんどろーむ。

2020.01.27UPDATE

2020年01月号掲載

ぶらっくしーぷしんどろーむ。

Member:唯丸® はるひ 赤司 咲 れおん りんのすけ

Interviewer:山口 哲生

-たしかにそこは珍しいですし、唯丸®さんが元バンドマンだからこそこだわっている部分のような気もします。

唯丸®:そうですね。音質とか音圧にもこだわっているので。

-はるひさんが思うぶらっくしーぷしんどろーむ。の魅力というと?

はるひ:ライヴはもちろんなんですけど、あとは個々のキャラですかね。僕は......なんか、こういう感じです(笑)。

-あの、どういう感じですか......?

唯丸®:置物です。なんか、多くは語らずみたいな。

赤司:顔と佇まいで見せる感じ。

咲:顔と佇まいで見せる感じではあるけど、最近ちょっと重くなってきたんですよ(笑)。だから、重めの置物ですね。彼のことは文鎮だと思ってください!

-(苦笑)他のみなさんはどんなキャラなんですか?

赤司:僕は勢いというか、熱量を一番出すタイプですかね。全力でパフォーマンスする感じです。

咲:僕の場合は......。

赤司:肌荒れ担当です。

咲:グループの肌荒れ担当って(笑)。

れおん:吹き出物が全然治らない。

咲:そこは俺が一番悩んどる! こういう感じのお笑い担当ですかね(笑)。僕は歌もすこぶる下手くそなので、しゃべり1本で戦ってます。

れおん:僕は平均身長と平均年齢をあげる担当です。

一同:(笑)

赤司:それもうお笑い担当だよ(笑)?

咲:マジ!? 俺、本当に肌荒れ担当になっちゃうじゃん(笑)。

赤司:でも、(れおんは)一番天然だと思いますよ。

咲:人の話を聞いていないことが多いですね。ライヴのMCとかでも、話を振ったらマイクぐるぐる回してるとか。

れおん:なんか、常に自分の世界に入っちゃうんですよね。

唯丸®:あとはシャウト担当ですね。

-りんのすけさんの場合は?

りんのすけ:僕は......どんな感じなんですかね?

一同:(笑)

りんのすけ:最年少なんで、咲さんと一緒にステージで笑いが取れるように頑張ります。

-唯丸®さんは、グループのプロデューサーであり、リーダーであり、コンポーザーでもあるわけですけど。

唯丸®:まぁ......ポケモンでいうメタモンみたいな感じですかね。

咲:あぁ、何にでもなれるっていう。実際にライヴ感を作っているのは唯丸®ですからね。MC回しとか、煽りのキッカケとか。あとはリード・ヴォーカルでもあるし。

唯丸®:ただ、これといって僕の持ち味がないので、早々に脱退します!

一同:(笑)

-いや、グループの土台ですから(笑)。話を戻しまして、咲さんが思うぶらっくしーぷしんどろーむ。の魅力というと?

咲:なんだろうな......仲がいいことですかね。楽屋もわちゃわちゃしてるんで。誰とは言わないですけど、正直、仲の悪いグループもあるんですよ。楽屋でケンカしてるヤツらもいるし。でも、僕らはシンプルに仲がいいから、ライヴやお客さんと触れ合う機会でそういうのが伝わっていて。お客さんも、例えば"はるひ君が好き"というよりも、"グループ全体が好き"という子が増えているのかなと思います。

赤司:ライヴのMCって、かしこまった感じでやるグループの人たちが結構多いんですけど、僕らは楽屋をそのまま切り抜いた感じのときも結構多いんですよ。

咲:そういうところが男性のお客さんにとって、男友達みたいな感じになっているところはあるかもしれないですね。男性アーティストを応援するというよりも、"仲のいい連れが頑張っとるからちょっと行ってやるわ"みたいな感じが、お客さんにもあるのかなと思います。

唯丸®:僕ら、決められたMCとかも一切ないですかね。今日は何を話すかとか一切決めないので、ステージに出たら、誰かが何かを言って、そこに誰かが乗っかるっていう、本当にぶっつけ本番の状態なので。

れおん:そういうのを他のグループがやると、絶対に変な間ができるんですよ。でも、僕らは絶対にそれがない。誰かが絶対に拾って、誰かがオチを作るっていうのが自然とできるグループなので、そこはすごいなと思います。

-れおんさんは自分たちの魅力をどう捉えていますか?

れおん:ウチは"元祖過激派ラウド系メンズアイドル"と謳っているんですけど、メンズ・アイドルって今は飽和状態でめちゃめちゃいっぱいいるので、キャッチフレーズをシンプルにすることでみんなも入りやすくなるし、変にかっこつけるよりも、自分たちの個性や人間性を曝け出して、ひとつの音楽をシンプルに伝えることで伝わりやすくなるというか。やっぱり生きていると、その日によって感情って全然違うじゃないですか。そこは僕らもそうだし、受け取り手も一緒で。だから、例えばライヴも毎回違うことを作ってするんじゃなくて、ナチュラルにやるというか、生き様そのものを伝えるというか。そういう意味では、僕らはロックに一番近いメンズ・アイドルなんじゃないかなと思います。

-ぶらっくしーぷしんどろーむ。の楽曲は、唯丸®さんが手掛けていますよね。

唯丸®:構成とメロディは基本的に僕が考えていて、こんな感じにしてほしいってアレンジャー(浦 千晃/ex.-Dogma)に投げる感じですね。

-音楽性としてはピコリーモが軸にありますけど、もともとメロディアスでラウドなものが好きなんですか?

唯丸®:そうですね。ARTEMAさんとか、Fear, and Loathing in Las Vegasさんとか、激しい音楽が結構好きだったんですけど、最近はヨルシカみたいな感じが好きです。激しいものよりきれいな曲が好きになってきたのは......歳ですかね。

れおん:それは歳だね。

一同:(笑)

-自分の音楽的なトレンドをぶらっくしーぷしんどろーむ。の楽曲に落とし込みたいと思うことは?

唯丸®:個人的にはあります。ただ、僕は他に何組かグループをプロデュースしているので、そっちのほうではヨルシカみたいな感じのものをやっているんですよ。

-本当に多才ですね。今回リリースされる2ndミニ・アルバム『アンチテエゼ』は、どういう作品にしたいと思っていましたか?

唯丸®:特にコンセプトがあったわけではないんですけど、最新の自分たちを詰め込んだ作品になったと思います。表題曲の「アンチテエゼ」は、"アイドルはそういうこと言っちゃダメだろ"みたいなことというか。なんか、ムカつく人っているじゃないですか。で、そういうヤツって気づかないじゃないですか。

-自分がムカつかれているということに?

唯丸®:そういうのとか、自分がちょろっと言った発言で誰かが嫌な気持ちになっていたりとかすることに気づかない。あと、表はいい顔してるけど、裏では違う顔をしているとか。なんか、そういう反社会的な感じというか。現代の闇じゃないですけど、そういうのに気づいていないの? っていう曲ですね。だからまぁ、誰かを救う曲ではないです。

-でも、この曲で盛り上がれたら、それはそれで幸せなことなんじゃないかなと。

唯丸®:まぁ、そこはそうですね。