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INTERVIEW

NoGoD

2019.04.09UPDATE

2019年04月号掲載

NoGoD

メンバー:団長(Vo) Kyrie(Gt) Shinno(Gt) K(Dr)

インタビュアー:荒金 良介

バンドを続けるのは楽じゃないし、きれいごとよりも泥臭いことが多い。それでも続けるのはどういうことだろうと考えた


-今作はいろんなタイプの曲調が揃っていますが、総じて込められたエモーションが重い印象を受けました。

団長:明るい歌詞がないからだと思います。ネガティヴな歌詞はないんですけど、カラッとした歌詞もないのは事実ですね。そこは全体的に同じ方向を向くようにしました。2、3曲歌詞ができたときにナイーヴな方向を向いていたから、そうしようと。

-なぜナイーヴになったんですかね?

団長:メンバーが抜けるとなったときに......加入して10年を越えていたから、心のどこかで大丈夫と思っていたんでしょうね。でも自分も10周年のときはしんどかったんですよね。描いていたバンドの10周年と現実とのギャップに憤りを感じたし......そこで「walk」(2015年リリースのベスト・アルバム『VOYAGE ~10TH ANNIVERSARY BEST ALBUM』収録曲)を書いたときも"10周年おめでとう!"という歌詞にならなかったし。今までは自分を奮い立たせる歌詞を書いていたけど、「walk」からその考えが変わって、弱さも見せる歌詞も書けなきゃいけないなと思うようになったんです。「Arlequin」(2017年リリースのシングル表題曲)の歌詞を書いたときに自分のやりたいことが定まった気がしますね。メンバーが抜けるときも、バンドを続けるのは楽じゃないし、きれいごとよりも泥臭いことが多いし、それでも続けるのはどういうことだろうと考えたんです。今回はインストを除く6曲の歌詞の中でそれを全部吐き出せたかなと思います。

-えぇ。赤裸々ですよね。

団長:「Borderline」、「DOOR」みたいな鼓舞する曲もあるけど、内向的な歌詞は増えましたね。バンドを続けるうえでしんどいことも多いけど、それでもなぜ続けているのかと言えば、ライヴが楽しいし、自分たちの作る音楽を信じてますから。メンバーも抜けて、リリースも1年以上なかったから、お客さんも不安だったと思うけど、人生なんて不安だらけだし、それでも続ける姿勢を泥臭くてもいいから見せたかった。だから、全体的に暗くなったのかなって。お客さんにも自分にも嘘をつきたくなかったんですよ。"俺たちはずっと大丈夫!"と安易に言えなくなったから。

-あぁ、なるほど。

団長:昔は完璧超人みたいな人間が書く歌詞を意識していたけど、人間の弱さを愛せるようになったし、それを含めてお客さんにも知ってほしかったから。そういう意味でエモーショナルというか、感情的な作品になりましたね。

-バンドとしてひと皮剥けた印象ですね。それで歌詞や音色も強くなったのかなと。どれも心の奥底に突き刺さる楽曲ばかりです。

Kyrie:自分たちではあまりわからないんですよね(笑)。確実に変化しているとは思うけど、その変化に気づくのはずっとあとだったりするから。

団長:今回はプリプロをしっかりやったので曲の理解度が高かったんですよ。正直、レコーディングで曲の理解度は50パーセント、ツアー・ファイナルまでに100パーセントにしなきゃいけないんだけど......。

Kyrie:というかスタートから100パーセントでいけよ!

一同:ははははは(笑)。

団長:100パーセントまでいかないんだよね。4~5年歌ってやっと100パーセントになるというか。でも今回はわりと消化してやれたんですよ。

Kyrie:何パーセント?

団長:今はね......6割!

K:そこはパーセントで言わないのかよ(笑)。

Kyrie:10パーセントしか上がってないじゃん!

団長:ただ、身体にはかなり入ってるんですよ。限りなくいい歌を歌えていると思います。いろんな意味で環境が変わって、憑き物が取れたというか。

Shinno:それで6割ってことね(笑)。

団長:今はすごくいい状態でライヴもやれているし、この4人でNoGoDが成り立つことが去年1年でわかりましたからね。作品とライヴが連動した内容が久しぶりにできました。

-ちなみに今回ベースは誰が担当したんですか?

Kyrie:制作のペースを変えないためにも僕が弾きました。ギター、ベース、ドラムはいつも一緒に録るんですけど、そのスタンスを変えたくなかったから。ドラムを録ったあとにベースを入れるなら、その曲に合ったベーシストを入れるのもありだと思うんですけど。違う人が入ると当然その人の影響を受けるわけじゃないですか。誰がベースを弾くかによって、K君が叩くドラム、僕が弾くギターも変わりますからね。録音のときの空気感を大事にしているので、現段階ではこれがベストかなと。

K:録音のときにKyrieがそこにいるので、安心感はありましたね。

-その意味で変わらないNoGoDらしさも出せたと。

団長:純度は高いと思いますね。

K:4人になったから、より濃厚になったかもしれない。

団長:うん、濃さはマシマシになったかもしれない(笑)。今回の作品で気づいたのは、我々はメロディを大事にしているし、どこまでいっても歌モノだなと。ずっと歌モノ・ロックをやれたらいいなと思いました。

Kyrie:余計なことはあまり考えなかったけど、プレイに凝りすぎて、ライヴでどう表現すればいいんだろうというパートはあります(笑)。「シアン」は歌いながらサビのリード・ギターを弾くんですけど、それがかなり難しくて、エフェクターの踏み替えもしなきゃいけないので。

-あと、ドラムが大暴れしている曲も多いですよね。プレイ的に大変だったのでは?

K:2、3回キレましたからね。

Kyrie:プリプロ中にK君がキレるというイベントは毎回発生するんですよ(笑)。何度か叩いてみて上手くいかないときにイライラするんでしょうね。僕は怒られてる気分になっちゃって。

K:いやいや、単純に自分に対する憤りなんですけどね。

Kyrie:僕が考えてきたフレーズが悪いのかなみたいな。

K:ははははは(笑)。

Kyrie:新しいチャレンジだから、できなくてもいいわけですよ。練習は早い段階からしておくべきだけど、実際に叩いた感触でまた変わるところもありますからね。「DOOR」は"速すぎて無理だよ"ってキレてましたね。で、僕がたこ焼きを持っていくんですよ。

K:ははははは(笑)。

-ご機嫌を窺うんですね(笑)。今作のレコ発ツアー"NoGoD単独大布教-2019-東名阪「 神劇ノ宴 」"(2019年5月に開催)はどんな気持ちで臨もうと思っていますか?

団長:リリースのワンマン・ツアーが3本あるんですけど、その前に横浜でショーケース・ライヴ(2019年4月20日よりMusic Lab.濱書房で開催の"ミニ・アルバム「神劇」発売記念イベント ~アルバム再現プレミアムショーケース~神撃の濱劇場")も4本控えてますからね。

Kyrie:3ヶ月ライヴをやってなかったから、ツアーは楽しみですね。

団長:だいぶご無沙汰してますからね。新体制のNoGoDがどれだけ仕上がっているのか見せられたらいいなと思います。