INTERVIEW
locofrank
2018.09.11UPDATE
2018年09月号掲載
Member:木下 正行(Vo/Ba) 森 勇介(Gt/Vo) Tatsuya(Dr/Cho)
Interviewer:荒金 良介
不動の3ピースで今年結成20周年を迎える大阪発のlocofrankが、HAWAIIAN6のレーベル"IKKI NOT DEAD"第1弾になる7thアルバム『Stories』を完成! これまで一度もメンバー・チェンジせずに培ってきたバンド・サウンドは太くもしなやかで、ロコにしか鳴らせないメロディック・パンクを堂々とかき鳴らしている。今作にも新たなトライを盛り込みつつ、20周年というタイミングだからこそ出てきた曲調や歌詞もあり、1曲1曲噛み応えのある楽曲が並ぶ。メンバー3人に今年行った旧譜ツアーで得たもの、電撃移籍の真相、今作のサウンドについて、いろいろと話を訊いた。
-今年7~8月に旧譜ツアー"REMENBER SONGS TOUR ~1998-2006~"を行いましたが、やってみていかがでした?
木下:最初は懐かしかったねぇで終わると思ったけど、俺たちも現在進行形のバンドだから、次のステップに行くために改めてlocofrankを見つめ直せたし、いい機会になりましたね。最近のlocofrankからは遠ざかっていた人たちも足を運んでくれたから。
Tatsuya:10年ぶりぐらいに来た人もいましたからね。
-それは嬉しいですよね。
木下:そう、嬉しくて。いやいや、今の作品も聴けよと思うけど(笑)。
森:はははは(笑)。
Tatsuya:まぁ、俺もMETALLICAが『Master Of Puppets』を完全再現したら、100パーセント行くしなって。
-はははは(笑)。勇介さんはどうですか?
森:単純にいろんなお客さんがいっぱい来たなと(笑)。ずっと観てくれる人もいれば、最近知った人もいるし、昔しか知らない人もいて......ごちゃ混ぜになって楽しんでくれる姿を見て、20年続けたらこういう景色も見れるんだなって感じました。バンドをやってて、良かったなと思いますね。
Tatsuya:旧譜ツアーを実際にやってみると、めっちゃ難しかったんですよ。これからやらなあかんことにも気づかせてもらえたツアーでしたね。
-例えばどういうことですか?
Tatsuya:いや、ライヴハウスから離れた人たちをいかにまた戻せるかなと思うんですよ。家庭ができて、なかなかライヴハウスに足を運ぶのが難しい人もいるかもしれないけど、俺らのライヴがちょっとした息抜きや遊び場になって、今日はライヴに行こうかなと思う人を増やせたらいいなって。こいつ(木下)もライヴでいつも言ってるけど、みんなで心底笑える場所を作りたいんですよ。
-そして、今作は"IKKI NOT DEAD"移籍後第1弾作品ですよね。このニュースを聞いたときはビックリしました。以前のlocofrankだったら、なかった選択肢だろうなと思って。
木下:たしかにね(笑)。
森:僕、HAWAIIAN6の"SOULS TOUR"大阪公演(2002年開催)で正行とセキュリティしてましたからね。
-マジですか!
森:だから、僕らからすると、恐れ多いわけですよ。僕らが観ていたHAWAIIAN6のレーベルですからね。いつの間にか距離が近くなりましたけど。
Tatsuya:一番ビックリしたのは俺らですから(笑)。ゴウさん(※"IKKI NOT DEAD"担当者)がHATANO(HAWAIIAN6/Dr)さんにその話をしたときに、HATANOさんも死ぬほどビックリしたみたいで。"マジで言ってるの?"みたいな(笑)。
森:僕らも話を貰ったときは、3人で出す前提でこの作品の制作に入ってましたからね。アルバム制作中に"IKKI(IKKI NOT DEAD)"からのリリースが決まったんですよ。最初はみんな戸惑いましたね。
-最終的な決め手はどういうところだったんですか?
森:僕らの意見を汲んでもらいつつ、第三者としてこうした方がいいんじゃない? と思う部分もあると言われたんです。それも納得できたし、気づかない部分も多かったから。
Tatsuya:"俺らのことを好きに利用してくれ、盾になるよ"って言われたから、それなら任せてもいいのかなと。20周年というタイミングも良かったですね。自分たちの中でも環境を変えるいい時期やし、やったことがないから、やってみようと思えたんですよ。
-なるほど。今作は20周年というタイミングで出そうと決めてたんですね?
Tatsuya:そうですね。前作のツアー終わりかけに出そうという話は出てました。こんなに早いの初めてってぐらいめっちゃ早い段階から決めてましたからね。あと、ゆっくり曲を作って、レコーディング直前にバタバタしないようにして。
森:結果、今回もバタバタしたんですけどね。油断してました(笑)。
Tatsuya:過去10枚できてないのに、11枚目でそんなゆっくりできるわけがあらへん!