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INTERVIEW

locofrank

2022.07.21UPDATE

locofrank

メンバー:木下 正行(Ba/Vo) 森 勇介(Gt/Cho) 横川 慎太郎(Dr)

インタビュアー:荒金 良介

大阪発のメロディック・パンク・バンド、locofrankがついに新たな音源を出す。今年5月によこしん(横川慎太郎)が正式加入し、新3ピース体制で初になる6曲入りミニ・アルバム『READY?』が完成! 一時は解散も視野に入れていたようだが、新たな血を加え、再び走り出した彼らのサウンドは紛れもなくあのlocofrank節に貫かれている。とはいえ、随所にこれまでと違うエッセンスを取り入れており、まさに第2章のスタートを告げる今作の内容について、メンバー3人に話を訊いた。

-時系列で話を聞きたいんですが、まずは2020年3月に前任ドラマー Tatsuyaさんを含むlocofrankのラスト・ツアー("locofrank presents Beyond the epilogue TOUR 2019-2020")を終えましたね。

木下:Tatsuyaからやめたいと言われ、そこで俺と勇介はその時点でlocofrankをやるかやらないかは特段話をせず。でも俺はこのメンバーじゃなかったら、終わろうと思っていたんですよ。

-locofrankを解散しようと?

木下:そうです、俺はね。新しいドラムを迎えてどうこうは頭になかったです。(locofrankとして)最後のツアーとして回るつもりやったし......それから仲間の言葉もあり、やっていくことを決めて、ドラムを探そうと。ただ、今までバンドを止めたことがなかったから、3月の終わりを迎えるにあたり、その次を考えるために2019年に話は固めてました。で、勇介がよこしんに声を掛けたんですよ。よこしんは前のバンド(PAN)をやめて、音楽をやっていなかったけど、"こういう状況だけど一度叩いてみない?"って。

-勇介さんはどんな気持ちでした?

森:基本、正行と同じで、またイチから作ることが自分たちにとって楽しいか楽しくないのかもわからなくて。ただ、"このままでは終わりたくないんだよね?"というのは正行に相談しました。正行とふたりならイケると思っていたから、それ待ちでしたね。

-locofrankを続けようと思ったきっかけは?

木下:HAWAIIAN6、dustboxが太陽と虎(music zoo KOBE 太陽と虎)でライヴをやってて、それを観に行ったんですよ。"正行の歌に対する、バンドに対する情熱を止めるのはもったいなくない?"と言われて、勇介にも俺が歌ってくれるなら、ここでやめたくないと言われたから。横に勇介がいるなら、歌おうと思ったし、あの日に前向きになれましたね。

-仲間の言葉に背中を押されたと。よこしんさんは声を掛けられたときはどう思いました?

横川:locofrankとは今まで絡みはそれほどなくて、"俺ですか?"という驚きが大きくて。ある日、知らない番号から電話がかかってきて、今ドラムを探していると言われましたからね。僕も一度音楽から離れていたけど、ノリで一度やってみようかなと。

-スタジオで一度合わせたときの手応えは?

横川:locofrankの曲は難しいんですよ(笑)。「START」(2003年リリースの1stミニ・アルバム『STARTING AGE』収録曲)は遊びでコピーしたことはあったんですけど、他の曲は全然知らなかったから、覚えるのに必死でした。初めて合わせたスタジオでも途中で曲を止めちゃって。

木下:いや、1ヶ月ないくらいで10曲合わせたけど、ほぼほぼ外枠は完璧でしたね。想像以上のスキルで。

-勇介さんはなぜよこしんさんに声を掛けたんですか?

森:リアルに言うと、絶対に年下がいいなと。言うことを聞くやつがいいから。

横川:ははははは(笑)。

森:イチから作るうえで面倒臭いやつは嫌だし、土台を作るためにはウチらのことを第1に考える人がいいから。よこしんはメロディックを叩くイメージがなかったけど、dustboxのドラムをめちゃくちゃ上手に叩くという情報を入手して。性格はこっちでイチから作ろうかなと(笑)。

-よこしんさんはメロディックを叩いていたんですか?

横川:そうですね。ドラムの練習でdustboxを叩いたり、PANとdustboxがツアーしたときにドラムを替えて1曲やったりしたこともあったので。PANもいろんなジャンルがあったので、いい意味でこだわりはないんです。

-そして、2020年5月によこしんさんがサポートで加入しましたが、世の中はコロナ禍真っ只中に突入します。

森:2020年はコロナになって12月にこの3人で1本だけやりました("locofrank presents Wait is Over")。それが初ライヴですね。5月から11月まで組んでいたツアー([locofrank presents "The Show Must Go On" TOUR])は全部キャンセルになったから。

木下:9月にレーベル"IKKI NOT DEAD"プレゼンツの有料会員限定のライヴ収録があり、人前ではないけど、この3人で演奏するためにいろんな曲を覚えなあかんから。Tatsuyaとはほとんどやらなかった曲を自分も覚えなきゃいけなくて。今で80曲ぐらい?

横川:そうっすね。

森:よこしんが80曲で、俺らが60曲ぐらい。

-ダメじゃないですか(笑)!

木下:俺らはもう歳取ってるから(笑)。まぁ、イチからlocofrankを見つめ直す時間を貰えたんですよ。アホほど練習に入りましたからね。

-よこしんさんのlocofrank に対する印象というと?

横川:喋ったことがなかったですからね。イメージは漢(おとこ)って感じで、そこは変わらないですね。話すと普通の人と言ったらおかしいけど、ずっと気を張ってるわけじゃないし、優しいお兄ちゃんやなと。

-今までやらなかった曲を3人で合わせて、新たな発見は?

木下:いい曲やなぁと思ったし。今年1月から回ったツアー([locofrank presents "Woodside River" TOUR])で今までなかなかやらなかった曲も入れ込んで、ワンマンをやったんですよ。そこでお客さんはもちろん、ライヴハウスのスタッフさんも"この曲はあのツアー以来、聴きました!"みたいな反応をくれて。来るお客さんに対しても、一回一回ワクワクしてもらいたいから。若いころはバンドなんて楽しんだらあかんと言われたことがあって。ガムシャラに駆け抜けた時期もありましたからね。

-あえて地下に潜った時期もありましたよね?

木下:うん。今もそのスタンスは嫌いじゃないけど、こっちが面白くなければ、観ている人も面白くないやろうし。あと、今まで誰かを引っ張るとか、そういう意識もなくて。このふたりが作ってきたものがあるから、よこしんを引っ張らなきゃいけないタイミングがあるんですよ。そうなると、自分たちも余裕を持たなあかんし、俺らも新しいエッセンスを楽しもうと。一度落ち着くと、お互いの表情も見えるし、楽しいんですよね。

-それは大きな変化ですね。それで今年5月によこしんさんの正式加入が発表されました。ここまで長かったですね。

森:ツアーを回って、お互いにジャッジしましょう、という感じだったんですよ。それが今年まで延びたから(笑)。

木下:よこしんもサポートという意識はほぼなかったと思うし、俺らも繋ぎでお願いしたわけじゃないから。

横川:自分もlocofrankでやっていきたい気持ちはあったんで、ツアー回るどうこうにこだわってなかったけど、一度決めたことではあったから。

-なるほど。ミニ・アルバム『READY?』の話に移りたいんですが、内容的にはどこから聴いてもlocofrankサウンドに仕上がっているなと。

森:初めてのメンバーでプレッシャーもあったんですよ。いろいろ考えたし、曲作り、レコーディングも苦労したけど、楽しかったですね。新しいものを作らなきゃというより、みんなが"かっこいいやん!"と思うものを目指したから。

木下:ええやん、ええやんで曲ができることが、最近はなかったから。スタジオに入って思惑もなくできたものばかりで。よこしんはピアノが弾けるから、コード感、メロディの当て方が俺らにないものを持っているし。ドラムは1日で録り終わるんですけど......Tatsuyaはそのあとスタジオに来なかったけど、よこしんはちゃんといましたからね。

-そこはちゃんと記事にします。

木下&森:ははははは(笑)。

横川:いろいろ考えたレコーディングでしたね。どんなドラムを叩こうかなと。locofrankという土台があり、僕はあとから入ったドラマーなので......。locofrankのドラムはこうでなければいけない......でも僕とTatsuyaさんは違う人間ですからね。最終ギリギリまで右往左往していたけど、自分のドラムでいいんだなと。

-「Motion」はドラム始まりで、新3人体制を印象づける楽曲ですね。

木下:最初に俺が作ったときはイントロがなくて、勇介が提案してくれたんですよ。それがかっこ良くて。

森:今までになかったし、いいかなぁと。