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INTERVIEW

Ailiph Doepa

2017.04.13UPDATE

2017年04月号掲載

Ailiph Doepa

Member:アイガーゴイル(Vo) レッドジブラ(Ba) パプリカ パプリコ(Gt) ドナルディー ケチャップ(Dr)

Interviewer:荒金 良介

-今回、アレンジ面で苦労した曲というと?

ケチャップ:演奏面はダントツで「Golden Beggar」(Track.2)が難しかったですね。

-曲展開はかなり凝ってますよね?

アイガーゴイル:テンポがガチガチに変わるんで、ピアノもゲストに弾いてもらって、最後に壮絶なピアノ・ソロを入れました。それもドーパとしては初の試みです。新しい冒険をどんどんしたいので、今後はラッパやホーンとか、いろいろ入れていきたいですね。

ケチャップ:勢いだけでもダメだし、落ち着きすぎてもダメだし、この曲はシビアなBPMで作られてるんですよ。だから、今からライヴでプレイするのが怖いです。

レッドジブラ:今回は全曲指弾きで、自分の中で挑戦でした。「The Cat Man」の頭で思いっきりスラップしてますからね。なので、ベースのサウンドはほかの作品とは違うと思います。ただ、僕はレコーディングが早いので、2~3時間で5曲を録り終えました。

-「The Cat Man」はRED HOT CHILI PEPPERSっぽい雰囲気もありますもんね。

レッドジブラ:はい。いつもアイガーゴイルが考えたフレーズを消化して、どう自分らしく弾くかを考えるけど、今回はそれがうまくいったと思います。ラウドなベースって、ガチガチのギターとドラムの接着剤みたいな役割だと思ってるんですよ。そこにいかに人間味やあたたかさを出して、全体をまとめられるかなと。それが一番できたと思います。「MARS」でドーパの音が完成されたかと思いきや、さらに良くなりましたね。

パプリカ:今回の曲はチューニングが低いだけで、そこまでラウドな印象はなかったから、俺も自分らしさは出せたと思います。そこまでゴリゴリではない、いいエッジ感で録れたなと。

-ただヘヴィ、ただポップでは終わらない絶妙なサウンドですよね。今回、バンドが目指した音の方向性は?

レッドジブラ:今言ってもらえたように、そのどちらにもいける中間のサウンドは、ずっと追求してきました。

アイガーゴイル:「MARS」あたりから、ほかの音楽をあまり聴いてなくて。自分の根底にあるものを無理矢理掻き回してるイメージです。よそから引っ張ってくるよりも、自分の中にあるドーパらしさを掘り下げようと。自分が聴きたい音楽を作ってるような感覚はありますね。今は特に誰かを意識してるとかはないです。

-今作でドーパの変態感がまた出てきましたからね。

アイガーゴイル:そこは自分に素直になろうと。まぁ、SYSTEM OF A DOWNはいつも自分の隣にいますから。

レッドジブラ:神様だもんね!

-今年は12年ぶりにSYSTEM OF A DOWNの新作が出るという噂もありますからね。

アイガーゴイル:そうなんですよ!

-ちなみに今、自分が聴きたい音楽というと?

アイガーゴイル:1周回って、00年代のニューメタル、ILL NINO、INCUBUSとか、ミクスチャーのかっこよさを見直してます。初期KORNみたいに同じことをずっとやってるいやらしいアプローチとか、いいなと思いますね。あと、ファンクも好きなんで、5年後にドーパはファンク・バンドになってるかもしれない(笑)。将来はファンク・ハードコアみたいな音楽をやりたいですね。

レッドジブラ:何でも挑戦したいですからね。何が来てもいいように、楽器も上手くならなきゃいけないなと。