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INTERVIEW

Ken Yokoyama

2015.07.08UPDATE

2015年07月号掲載

Ken Yokoyama

メンバー:Ken Yokoyama (Vo/Gt)

インタビュアー:西廣 智一

-前作に当たる5thアルバム『Best Wishes』はとてもシリアスな内容でしたが、そこから今回のシングル『I Won't Turn Off My Radio』へとシフトチェンジしていった流れを聞かせてください。今回の作風は曲作りを進めていくうちに、自然とこうなったんですか?

いや、これが面白いことにというか。すごく小さなことなんですけど、楽器から始まりまして。

-そういえば健さんは最近、GretschやGibsonのセミアコ・ギターを中心に使ってますよね。

2年ぐらい前に箱モノのギターを弾き始めてから、ちょっとありえないハマり方をしまして。そうしたら箱モノを使ったような古いロックンロールだとか50's、ロカビリー、カントリー、そういったあたりがグッと輝きを持って身近な存在になってしまったんですね。今までも十分身近ではあったんですけど、自分の中に取り込むには変化球としてしか取り込めなかった。ちょっと自分でもやりたいと思ってくるわけですけど、今までやってきたことと今出したい音との整合性をちゃんと図りたくて。そういう意味では苦戦しました。

-そもそも、箱モノのギターを手にしたきっかけは?

Gibson Japanの人と縁ができまして、レスポールをいただいたんですよ。そのときに"なんでもおっしゃってください"と言われたんで、"ES-335に興味があるんですよね"と言ったら本当に実物が届きまして(笑)。それを家で弾いていたら、普段使ってたソリッド・ギターと全然、弾いてる感じが違うんですよ。僕、家ではアンプを通さないんで、やっぱりソリッド・ギターはポロポロ弾いていても面白くないんです。で、箱モノだとまさしくエレキとアコギの中間みたいな感じなんで、もう楽しくて楽しくて。20代のときにも箱モノを持ってたし、なぜかそのときはさっぱり思わなかったのに、40代半ばになって俄然楽しいというのが自分でも不思議なんですけどね。

-歳を取って音の好みが変わってきたんですかね?

自分なりにそこらへんも考察してみたんですけど、ソリッド・ギターやすごくモダンな音が出せるギターは、ものすごく正確にプレイすることや正確に速弾きをすること、派手なプレイをすることに向いてると思うんですよ。でも、気持ちが40代半ばになるとだいぶレイドバックして疲れるというか(笑)。このコード1発でいいじゃん、こんなに派手な作り込みをしなくてもチョーキング1発とか、シングル・ノート1発でいいじゃんって思えてくるんですよね。で、それがソリッドよりも箱モノのほうがわかりやすいと。

-本当に楽器から入って、そこから感化されて作る曲も変化したと。

そこにたまたま、後づけかもしれないですけど、ずっと自分でスタイルを作ってやってきて、それがメロディック・パンクとかメロコアとか呼ばれるようになって、自分はそこの人なんだと思い込んでたというか。僕が求められているのはこういうことだし、きっと自分がやりたいこともこれなんだと自分に言い聞かせてやっていた部分もあったんと思うんです。"スリー・コードのロックンロール? なしなし!"とか言って。それが突然今回からアリになって......人間ってこんなにも変われるんだっていう2年間でしたね(笑)。しかもメンバーとどうシェアすればいいのかってところで、結構悩んでました。

-そうか、これって健さんの中だけでの変化ですもんね。

そうなんです。例えば今回のシングルのTrack.1「Dance, Sing, Then Think」にRAMONESチックなリフがあるじゃないですか。"僕、新曲作ったんだよね!"と言ってこの曲をメンバーに聴かせたときのメンバーの顔ったらないですよ。"はっ!? そ、それって新曲なの?"って顔で(笑)。そこがまず、大きな壁でしたね。なんで箱モノのギターを弾くようになって、なんで今ロックンロールやロカビリー方面にすごく魅了されているのか、そういうことを週2回ちゃんと説明しなきゃいけないっていう(笑)。

-それは結構な頻度ですね(笑)。

いきなり僕の使用楽器が変わったら、そりゃメンバーも不安になりますよね。まず最初に笑われましたもん、"お前、似合わねえなあ"(※ベースのJun Grayの真似で)って(笑)。それにめげない心を持たなくちゃいけないわけですよ。だから僕にとってはこの2年間は挑戦の毎日だったんです。