DISC REVIEW
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表題曲「My One Wish」は、"オレはまたオレに 生まれてきたい"、"これがオレの たったひとつの願い"(和訳)という切実な想いが疾走するビートに乗る。コーラスやギター・ソロも拍車を掛け、泣きながら、笑いながら、まだまだ駆け抜けていくKen Yokoyamaのロックンロール・ライフが映し出されているようだ。そしてザッカザカの重めのリフが気持ちいい「Time Waits For No One」も、"時間は 誰のことも 待ってくれない"(和訳)と歌う、人生観を感じるナンバー。彼が今、どういったことを思考しているのかがわかる。それでいて"ヘイ!"と叫びたくなるフレーズもあり、ライヴで楽しめそうな曲調というのがいい。3曲目にはカバーの名手であるKen Yokoyamaらしく、ミュージカル"アニー"の「Tomorrow」を、ゲスト・ヴォーカルに木村カエラを迎えて収録。キュート&タフな極上の仕上がりだ。なお、初回盤にはスタジオ・ライヴ3曲を収録した"Extra Disc"がつく。「Love Me Slowly」、「Fuck Up, Fuck Up」から現バンド・メンバーの勢いが感じられるのは言わずもがな、WEEZER「Teenage Victory Song」のカバーという選曲センスもたまらない。 高橋 美穂