INTERVIEW
ANGRY FROG REBIRTH
2013.07.10UPDATE
2013年07月号掲載
Member:Ikeda (Vo/Gt) Shizu (Dr) Maru (Gt) U (Vo)
Interviewer:ムラオカ
-今作『Dance in the dark』は契約の話が決まって一緒に作ってきたのですか?それとも全く別ですか?
I:それはまた別ですね。僕らは僕らでとりあえず今作のアルバムを作ろうというのを『MUSIK』を出した翌月ぐらいからスタートして。で、ここをひとつのゴールに決めてやってきたので、音に関していえば僕らが作り上げて、そこからはLive Powerと一緒に派生していくっていう形ですね。
-曲作りはどういう形でやっていますか?
M:ほぼIkedaが作るよね?
U:で、そこに自分ら個々の“こうしたい、こういう感じがいい”っていうのを当てはめて、あくまでIkedaのイメージをAFRみんなで作るイメージですかね。
-それは前作の『MUSIK』も今作の『Dance in the dark』も変わらずですか?
S:そうですね。
-約1年ぶりにリリースされることになった『Dance in the dark』ですが完成しての今の気持ちを教えていただけますか?
U:曲もPVも特典のライヴDVDも早くみんなに見せたいですね。いろんな人の力を借りて、本当に良い物ができたと思うんで。
M:リリースまであと少しですけど、とにかく僕もアルバムが出た時は早く聴いてほしいですね。あと作品だけでなく、ライヴももっといろんな人に見てもらえるための音源になってればいいなと思います。S:今までだと、曲を作ってCDを作ったらすぐに物販で売るとか、すぐにライヴでやるとかで、すぐにお客さんに届けていたんですけど、今はプランに沿って発売まで“どうしよう、こうしよう”って練る期間があって。音が出来上がって発売まで3ヶ月ぐらいいろんなプランが山のようにあるので、今はお客さんに届けるのが本当に待ち遠しいです。
I:『MUSIK』を発売して、自分たちの見える景色が変わったんですよ。会う人も変わって、周りにいる人たちも変わって。でも当然そこには今までいた人たちもいて。で、『Dance in the dark』を出すって決まって、今の時点で自分たちもそうだし、周りの人たちの期待感もリアルに伝わってくるし。アルバムを出すってことは、嬉しいとか楽しいだけじゃなくて、まだ僕らを知らない人や、関わってない関係者に会いに行くための“切符”なのかなと。『Dance in the dark』はそういう“切符”になるんじゃないかなという期待感があるんですよ。こうやって激ロックのインタビューを受けることも1年前からしたら夢の話で。“いつか激ロックでインタビューや表紙ができたらいいね”って話してたのが、1年後に現実になって。自分たちの夢だったり理想をひとつずつ叶えれてる気がするんですよね。当然これからも叶えていきたいし、僕らを応援してくれる人たちや、僕らと肩を組んでいってるバンドマンや関係者と一緒に、自分たちが描いた理想をひとつひとつ実現させていけたとしたら、単純にアルバム出した意味があるかなと。
-『MUSIK』と比較するとファンに届けたいって部分だけでなく、いろんな側面を持ったアルバムということですね?
I:はい、そうですね。
-ミニ・アルバム全体から感じたことは非常にビルドアップしたなと。基本的な方向性は前作から引き継いでいるように感じたのですが、1曲、1曲の完成度が格段にアップしていますね。
I:その辺りは意識しました。今作は日本語の歌詞があったり、前作よりもスクリーモ的な部分よりはポップ感やメロコア感を出してます。やっぱり多くの人たちがかかわったり、多くのバンドと共演することを踏まえて、意識して作りましたね。
-AFRの曲の制作過程やレコーディング環境などは前作から変化がありましたか?
I:録ってるスタジオやエンジニアさんは同じなんですけど、何が違うかっていうと僕自身がやりたいことをエンジニアさんとこの1年話し合って、いろんなCDをお互い聴いたりしてディスカッションして始まったレコーディングだったので、方向性がブレなくてお互いが求めてる音を完全に突き詰めれました。でも前回のレコーディングと日数は変わらないぐらいでしたね。前回は自分たちがまだ手探りな状態で“音を録る”って作業に集中してたんですけど、今回は“作品を創ろう”ってところに昇華できたんじゃないかと思います。
-1曲1曲作って曲が増えてアルバムができたんじゃなく、全体を見た上で作っていったということでもあるんでしょうか?
I:そうですね。前回のアルバムでは、自分たちの今持ってるベストな曲を出し惜しむことなく入れよう!って始まってるんですけど、今回は1曲目があって5曲目があって、そこまで到達する流れだったり、自分が聴いた時に何回リピートして聴いても“疲れない音源”にしようというコンセプトがあったりとか。聴き手がどういう風に意識しながら聴くのか想像しながら作りました。