INTERVIEW
ANGRY FROG REBIRTH
2014.04.08UPDATE
2014年04月号掲載
Member:Ikeda (Vo/Gt) U (Vo) Maru (Gt) roku (Ba)
Interviewer:荒金 良介
-今作は中毒性が高くて、すごくクセになる2曲です。とにかく、めちゃくちゃ曲がいい。
全員:ありがとうございます!
-少し基本的なことを聞きたいんですが、結成当時やりたかった音楽は?
Ikeda:特にジャンル的にこれをやりたいというものがなくて。スクリーモ、メロコア、ギター・ロック、それをうまく混ぜれたらなと。
-ルーツ的にはどの辺を聴いてました?
Ikeda:メロコアだったらTHE OFFSPRING、重いのだったらLIMP BIZKIT、昔のハード・ロックだったらDEEP PURPLE、そのもっと前ならBAY CITY ROLLERS、EAGLES、THE BEACH BOYS、ハモりが全盛の頃の音楽が好きで。でもどちらかと言うと、昔より現代っぽいものが好きです。THE ATARIS、RELIENT K、MAE、WAKING ASHLAND、テクノ系だと、SPACE COWBOY、FATBOY SLIMとかあの辺も聴くんですよ。僕はもともとタワレコで働いてたので、いろんな音楽にふれる機会が多くて。給料から毎月5、6万ぐらいCDを買って、縛りなくいろんな音楽を聴いてたから。ほんといろんなアーティストに影響を受けてます。
-ほんと雑食ですね。ただ、音的には今っぽいものを?
Ikeda:音的にはモダンな方が好きですね。CDの音質は昔の生っぽいものではなく、歪みを強くしたり、ProTools使ってガチガチに固めたものが好きで。SUM 41が出てきて、メタルとメロコアとの境界線がだんだん壊れ始めて。STORY OF THE YEAR、THE USEDもいたけど、それからLINKIN PARKやHOOBASTANKが注目されて、それからまたスクリーモみたいな音もリスペクトされて、それに影響を受けた人たちがまたスクリーモみたいな音楽をやる。音的にもミクスチャーぽくて、歪みが深いというより、張ってあるような音が出てきたのがその辺の音楽だと思うんですよ。
-SUM 41の登場って衝撃的でした?
Ikeda:そうっすね。最初はTHE OFFSPRINGが好きで、当時SUM 41はTHE OFFSPRINGと逆からツアー回ってて、THE OFFSPRING好きなファンからするとSUM 41は軽いなって。僕もそう思ってたけど、「Fat Lip」を聴いたときにすげえミクスチャー・テイストでかっこいいなと。で、ギターのDave(SUM 41の旧メンバー)がメタル色をどんどん出してきて、普通のメロコアとは全然違うなと。それこそ新しいことをする人たちは最初叩かれるし、自分も叩く側の人間だったけど。純粋に音楽を聴いたら、すごくハマッちゃって。
-結成時と今では音楽的に変わりました?
Ikeda:自分が20歳の頃に地元で組んでたバンドとそれほど変わらないです。曲は自分が全部書いてるんですけど、ずっとこんな感じですね(笑)。
-結成から初音源を出すまでの2年間は?
Ikeda:苦行っすね(笑)。ギターのMaru君は会ったとき初心者で、横山健さんしか知らなくて、マジどうしようと。彼は武蔵小金井に住んでて、僕は千葉に住んでたから、往復2千円以上かけて毎日バイト終わりにギターを教えに行ってました。東京って、僕の中でバンドの甲子園だと思ってるんですよ。強者がたくさん集まってるじゃないですか。その中で何ができるかとなったら、10倍お金と時間をかけるしかない。とにかくライヴと練習をガムシャラにやってました。2曲しか曲がないのに、月に10本ぐらいライヴをやってましたからね。
-えっ!? 2曲でライヴをやってたんですか?
Ikeda:はい、2曲だけやって帰るっす(笑)。