INTERVIEW
ANGRY FROG REBIRTH
2020.01.14UPDATE
2020年01月号掲載
Member:池田 直樹(Vo/Gt) 鬼防 一翔(Gt) 落合 桂士(Ba) 半澤 壱成(Dr) 早川 拓馬(Support Gt)
Interviewer:荒金 良介
約3年間の沈黙を経て、ANGRY FROG REBIRTHが復活! ヴォーカル/ギター 池田直樹以外のメンバーが脱退し、バンドを新たに立て直すべく、イチからスタートを余儀なくされたが、サポート・ギターを加え、トリプル・ギターになり新体制で再始動することになった。スタジオ練習に明け暮れ、ついに完成したミニ・アルバム『Dancing Brave』を聴けば、アングリー節を継承しつつも、新しい風が吹いた作風であることがわかるだろう。今作に辿り着くまでの長い道のりを含めて、メンバー全員に話を訊いた。
-バンドは2016年末に沈黙しましたが、ここに辿り着くまでの流れから教えてもらえますか?
池田:約3年経ってますからね。2016年12月31日に活動休止して、当時のメンバーが全員脱退して、解散でも良かったんですけど、そこで終わるのが悔しくて。もう一度やりたいと思い、いったん活動休止しようと。それから自分でメンバーを集めることになり、それほど時間がかからないだろうと思っていたけど、自分の悪い噂が広まって、一緒に組んでくれる人がいなくて。
-赤裸々に語ってくれますね。
池田:はい。いろいろな噂が広まり、メンバーが集まらず、1年が過ぎたんですよ。バンド以外に仕事もしつつ、社会の厳しさも味わいましたからね。で、ネットのバンド・メンバー募集掲示板に投稿している人に声を掛けまくって。毎日、仕事のあとに5時間くらい声を掛けて......2年が経ったときに今のメンバーに会いました。
-長い道のりでしたね。
池田:相当長かったです。僕以外はみんなバンド経験がなくて、イチからやるしかないねって。2日に1回、スタジオ5時間を1年間ずっとやり続けました。
-そうなんですか!
池田:スタジオ代も自分たちで払うから負担もあるし、結構不安な環境の中でみんな頑張りました。で、トントン拍子に出会いがあり、今の事務所の人に会ったんです。
半澤:ここのふたり(半澤と鬼防)は掲示板でメッセージを貰って、ベース(落合)は学校の同級生で、僕が誘いました。
-池田さんからメッセージが来たときはどう思いました?
鬼防:アングリー(ANGRY FROG REBIRTH)は知っていたので、"本物ですか?"と聞きました(笑)。当時、普通にサラリーマンをやっていたので、深夜にスタジオ入って、朝は会社だったので、相当しんどかったんですけど、これがバンドなんだなって。心が折れそうなったこともあるけど、ここまで辿り着けたのは何か意味があることだったんだなと。まだ不安の部分が大きいけど、これから頑張らなきゃいけないですね。
-アングリーの音楽性に関しては?
鬼防:僕は池田さんの歌詞とクリーンの歌が好きで、そっちを重点的に聴いてたんですよ。「SUNDAY SILENCE」(2014年リリースの1stフル・アルバム『BRAVE NEW WORLD』収録曲)も聴いてたし、かっけぇなと思ってました。
池田:THE BACK HORNも好きなんだよね?
鬼防:そうですね。一番好きなのはミスチル(Mr.Children)なんですけど。
半澤:僕はもともとキッズで、アングリーも観に行ってたんですよ。北海道出身なんですけど、当時アングリーがライヴで来たときは最前でツーステップしてました(笑)。メッセージが来たときは不安もありましたが、スタジオに入ったらやりたい気持ちのほうが勝って。これから楽しみしかないですね。
-不安というのは?
半澤:憧れていたバンドなので、自分はそのレベルに達することができるのかなって。
池田:(半澤は)めちゃくちゃストイックで、バンドの仕事も全部やってくれるし、今の俺を、曲を書くだけの状態にしてくれているんですよ。ドラムも言うことないくらい練習するし、ストイックすぎちゃって。
半澤:不安なんですよね(笑)。
落合:僕も最初は本物? と思いました。それでスタジオが終わったあとにバンドを一緒にやらない? と言われて。バンド経験はないけど、ぜひやらせてください! って。
-早川さんはサポートになるわけですよね?
早川:別のバンドをやっているんですけど、2019年1月に池田さんから声を掛けられました。アングリーは練習もストイックで、人間的にも音楽的にも勉強になっています。
-では、池田さんは実際に怖い人でした(笑)?
鬼防:怖いとかはないですね。クサイ言い方になるけど、なんていうか、愛がありますね。
早川:熱い人って感じですね。
池田:照れるなぁ(笑)。