DISC REVIEW
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結成から4年目に出る1stアルバムは、これまでの集大成であり、新たな出発点になりうる素晴らしい作品になった。既にファン・ベースを築いてる彼らだが、今作でその人気は決定的なものになるだろう。"POP SCREAMO CORE"と自ら命名したジャンルを柱にしつつ、コアな部分はよりコア度を高め、曲調やアプローチは多彩になった。アルバム・トータルで聴かせるバラエティ豊かな曲調にバンドの成長を感じずにはいられない。スキャット風の歌い回しが面白い「ペケポン」、池田(Gt/Vo)のメロディアスな歌声をリード・ヴォーカルに語り口調でU(Vo)が熱く叫ぶ「DEVIL'S WAY」、AFR流ヒップホップの「U&I」、静謐なラスト曲「夜歌」など、キャラ立ち抜群の楽曲が目白押しだ。初のメッセージ・ソングとなったTOWER RECORDS限定シングル表題曲「EMILY」はニュー・リミックス(「EMILY FROM SMILY」)で収録されている。全11曲必聴と言いたい。 荒金 良介