MENU バンドTシャツ

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

ANGRY FROG REBIRTH

2014.04.08UPDATE

2014年04月号掲載

ANGRY FROG REBIRTH

Member:Ikeda (Vo/Gt) U (Vo) Maru (Gt) roku (Ba)

Interviewer:荒金 良介

-なるほど。そして、今作は初の1stシングルですね。

Ikeda:いままでのANGRY FROG REBIRTHの曲って、メッセージ性が強いものはなくて。サウンド重視で、それでいいと思っていたけど。俺の友達が病気になって、その友達に対して何かできないかなと。自分は糖尿病なんですけど、頑張れと言われても、病気に勝てるとは限らないじゃないですか。頑張るというより楽しむことができたら、ひょっとして(病気に)勝てるんじゃないかと思って。その子は若いのに、がんになっちゃって、俺だったら平然と人前に出て来れないと思うけど、その子は外に出てくるんですよ。自分のためというより、周りを心配させないために頑張ってるんじゃないかと思うくらい。で、自分の大事なものを捧げられなかったら、仲間じゃないと思うから。シングルにおまえの名前を付けてやるよって。

-そんなエピソードがあったんですね。

Ikeda:エミリーちゃんです。ミカやアヤコじゃなく、外国人っぽい名前でホッとしました(笑)。歌詞も「Dance in the dark」でも日本語詞でやったけど、具体的に意味を持たせて、誰かにメッセージを伝えますみたいな日本語詞はこれが初めてですね。曲はそいつのために作ったけど、これを聴いた人が自分に照らし合わせて聴いてくれたらなと。

-「EMILY」は、Ikedaさんがリード・ヴォーカルを取ったポップでメロディアスな曲調ですね。

Ikeda:待ってくれてる人はツーステを踏めたり、重いものを求めてるのはわかるんですよ。でも世の中にはある素晴らしい曲は、ツーステ踏めるものだけじゃないし、今回は超強気で攻めようと。これで何かを言ってくる人がいたら、よく聴いてくれよと言いたいです。音楽って、マジそういうもんじゃなかったの?って。ヘヴィ系のバンドがこういう曲をやることに意味があるから。

-というのは?

Ikeda:暴れられるのも音楽だし、メッセージを伝えることができるのも音楽だし、いろんな表現を認めてほしい。音楽に国境はないという言葉もありますけど、俺はほんとにないと思ってるんで。じゃあ、シングル切れるっしょ!って。

-他のメンバーはどうですか?

U:曲がいままでと全然違うので、どう受け取られるんだろうという不安はありました。その中で自分ができる最善は尽くせたと思います。

Maru:ラウドではないから苦戦しました。表情を付けるギターは俺にないものだったし。いろんな音楽を聴いて、足りない部分を補おうと。

roku:「EMILY」は次のアルバムを作る上で、後半にできた曲だったんですよ。でも最初に聴いたときは、これ来た!と思いました。こういう曲調でシャウトを入れてるバンドはそういないし、むしろANGRY FROG REBIRTH以外できるのかなって、ヘンな自信もありましたね。

-「EMILY」は新しい代表曲になりうる名曲だと思います。"もし僕が神様なら 君から悲しみを消すよ"の冒頭の歌詞は名フレーズですね。

Ikeda:悲しみは消したいですからね、みんないろいろ抱えてますから。でも神様は消してくれない。だから、神様いるのかな?と思っちゃう。世の中には貧富の差があって、良くも悪くも生まれたときからいろんなことが決まってる人もいる。もし俺が神様なら、人が持ってるどうしようもない悩みを消してあげたい。みんながそういう気持ちを持てば優しくなれるのかなと。

-その考えは自分も音楽に救われた瞬間があるから?

Ikeda:そうですね。音楽聴いてるときは悲しいことも忘れられるんですよね。それって、もしかしたら神の領域かもしれないと思って。自分の言葉を心の底から信じてくれる人たちがいるなら、その人が望む空間を与えたくて。