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INTERVIEW

KEMURI

2013.06.06UPDATE

2013年06月号掲載

KEMURI

メンバー:伊藤 ふみお(Vo) 津田 紀昭(Ba) 田中‘T’幸彦(Gt)

インタビュアー:吉羽 さおり

-今作をアメリカでレコーディングしようとなったのは。

伊藤:今までに何回も行っている気心の知れたスタジオなんですよ。KEMURIでいちばん売れたアルバムを録音したスタジオでもあるから、縁起がいいっていう気持ちもあって。それ以上に、そこで作る音っていうのが最高だと思ってるんですね。Blasting Roomっていうスタジオで作る音が。アメリカのパンク・バンドは結構有名どころがたくさんやってるスタジオで。FAT WRECK CHORDSのバンドとか、RISE AGAINST とかALKALINE TRIO、HOT WATER MUSIC、THE BOUNCING SOULSしかり、今度PENNYWISEとかやるって言っていたし。

津田:パンク・ロックの音を作るのに関しては、ぴかいちのスタジオですね。

伊藤:いいんですよ、音がすごく。パンクの作品を作ってるんだけど、ギターのピッチ感とか、ホーンズのピッチ感とか、音楽的な部分でもしっかりしているし。そういういろんな意味ですごく信用しているスタジオですね。ラスト・アルバムもそこで録りましたしね。

津田:ラストの前のアルバムもだし、最後のセルフ・カヴァー・ベスト盤もそうだったしね。

-気合いの入る場所、ですか。

津田:気合いが入るというよりは、うちに帰るような感覚かもしれないです。居心地がいいっていうか。全部わかってくれてるし。建物自体も住み慣れてますしね、僕たちも(笑)。行ったら行ったで、1か月は絶対にいるから。

伊藤:楽しいよ、なんか。スタジオに入った時のあの匂いとかね。

津田:そう、コーヒーの匂いね。

伊藤:濃いいコーヒー飲むんですよ(笑)。完全に自炊で、買い出しとかも近所のスーパーなりなんなりに行って、好きなもの買って、好きなもの食べてっていう感じだから、すごく楽しいし。

  津田:相当、住み心地がいいですよ(笑)。お酒も安いし。

-リラックスして、そこで録っていくという状況だったんですね。

伊藤:うん。なかなかアメリカに行ってレコーディングというのも、やりたくてもできないけど、こういう機会があったから、行けるうちは行きたいなと。で、そこでマスタリングまでやって。

-現地でできた曲っていうのはあるんですか?

津田:現地で変えた曲っていうのはありますね。その曲はもうちょっとなんかできるかなと思っていたんですよ。で、日本を出るまでにもやもやしていて。スタジオのなかで“やっぱちょっとこういうふうに変えてみたいんだけど”って合わせてみたら、そっちのほうがしっくりきたので。そのスタジオの雰囲気もあるかもしれないし。

-特にこだわった曲っていうのはありますか。レコーディングで化学反応的なものが起こった曲であるとか。

伊藤:向こうで完成した曲とかは結構ね。

田中:こだわっているのは全曲、それぞれありますね。

津田:あとは、僕が諸事情で長く居られなかったんですよ。で、それでいるうちに全工程を入れて。自分のパートからコーラスから全部入れて、聴かずに帰国したんです。できあがったものをみんなが送ってくれたんだけど、いろいろコーラスがまた乗っかってきたりとか、すごく面白かったですね。途中までの曲しか聴いてなかったんだけど、ヴォーカルも入って。コーラスも自分が考えてないところを、ドラムの庄至君とかが入れていたり。プロデューサーのBill(Steveson)がアドバイスして入れた掛け声とかもあったりして、面白かったですね。あ、こんな感じになったんだって。

伊藤:ね? 結構変わって面白いよね。

-久々にみんなで作品を作っているというテンションもありますしね。

伊藤:そう。やってやるぞ感はすごくあったんだけど、途中からすごく楽しくなっちゃって。ひさしぶりに庄至とずーっと酒飲んだりとか、なんだかんだとずっとみんなと一緒にいるわけじゃないですか。Tが起きてきて、朝ご飯作って食べてるのをずーっと見てたりとか。そういう時間の流れがすべて新鮮で楽しくて。ずいぶん早い段階で、気負いみたいなものはなくなってましたね。すごくいい雰囲気でレコーディングできましたね。

-そして、これでやっていくぞという作品が出来上がったんですね。

伊藤:自分たちにとっては、ここまでのアルバムができると思ってなかったんですよね。音色的にも、音質的にも、ソングライティング的にも、こんなアルバムがここにきてできるんだって。

-昨日ライヴを拝見していたんですが、新曲のスピード感も凄まじかったですしね(笑)。

津田:速かったっすよねえ(笑)。速さは結構イメージしていたので。