INTERVIEW
HER NAME IN BLOOD
2013.04.05UPDATE
2013年04月号掲載
Member:Ikepy (Vo) Daiki (Gt) TJ (Gt) Makoto (Ba) Umebo (Dr)
Interviewer:ムラオカ
-前作『DECADANCE』リリース以来、コンピに収録したカヴァー曲のリリースを除けば、新作リリースなしの状態での活動が続いていましたね。ただそれでいてファンは離れず常にライヴは盛り上がっていましたね。
Makoto(以下M):普通に嬉しいですね。カヴァーがあっていい繋ぎになってくれたのと、ライヴは重要視していたこともあって、それが評判になって盛り上がり続けたんじゃないかなと思います。
-そういう状態で盛り上がっていたとは言え、同世代のバンドが作品をリリースしていく中で焦りのようなものはなかったですか?
Daiki(以下D):ありましたね。
M:その間、バンドの音楽的にも内部的にも波があった3年だったので、それが外から見てどう見えたかは分からないですが、実際には焦りはありましたね。
D:その3年間、曲を作っていても自分たちで納得できるようなものではなかったのもあって、壁にぶつかって悩んでいた時期もあったし、Ikepyがヴォーカルとして悩んでいた時期もあって、いろんな壁にぶち当たった時期があったんです。そうやって3年経ってしまったんですが、今振り返るとその時期は無駄ではなかったと思います。
-今名前が挙がりましたが、実際いかがでしたか?
Ikepy(以下I):プライベートでもバンドをやるのが難しかった時もあったし、ヴォーカルとしてもスランプというか、どういう風に自分がやっていけばいいのか分からない時期があったんです。それで活動のペースをストップさせてしまったこともありましたね。
-そういう時期を迎えながらも解散など悪い方向に行かずに今の状況に持ってきたということは、メンバーみんなでディスカッションなどしたのでしょうか?
M:まず解散という選択肢がなかったですね。悪く言えば後がないし、良く言えばこれしかやりたくなかったんで。
D:その選択肢は全くなかったよね。
M:当然話し合いましたね。その期間があったから今があるのかなとすごく思いますね。
-メンバーみんなが違う方向を向き始めたのを感じて、1度集まって方向性を決めよう、どういう形で活動をして行こう、などと話し合ったのでしょうか?
M:そうですね。また移籍したというのもすごく大きいですね。やっぱりマネジメントというのはバンドを支えてくれていますね。今までは自分たちでマネジメントをしていた分、経済面でも厳しかったですけど、今は物販や流通なども含めてバンドに勢いをつけてもらってるというのは大きいですね。
-移籍の話が出ましたが、去年の4月にTRIPLE VISIONと契約が決まったというのが大きかったのでしょうか?
M:バンドをやっていても、生活する上でバイトや仕事をしたりということは、あまりみんな表に出さないですがあると思うんです。そういう部分をバンドに少しずつ比重を移していけたというのは大きいですね。
-TRIPLE VISIONと契約に至る経緯を教えてください。
M:よく吉川さん(TRIPLE VISION担当)がライヴを観に来てくれていて、TRIPLE VISIONがマネジメントを始めたいと話していただいていて、自分たちもどうしようと考えている時期だったので、お互いに良いタイミングで仕事ができたと思いますねっ(キラッ☆)
一同:(爆笑)
-他の皆さんはお話をいただいてどう感じましたか?
TJ(以下T):元々TRIPLE VISIONのCDは買っていたのですごく嬉しかったですね。高校生ぐらいの頃から知っていたので、自分たちがそこに入るなんてビックリしました。
Umebo(以下U):CLASSIC CASEとレーベル・メイトになるとは思ってなかったですね。
-そこですか?あえてのメタルコアでないところで(笑)。ハードコア、メタルコアだけではなくTRIPLE VISIONのエモ系のところもツボだったんですか?
D:そうですね。メンバーはみんなメタルコアしか聴かないということはなくて、エモでも何でも聴きます。僕たちの好きなバンドをたくさんリリースしているというのは大きいですね。
-その中で日本人初のリリースとなる訳ですが。
M:光栄ですね。
-そして契約から1年、ついに新作『THE BEAST』が完成しましたね。契約から1年というと、意外と時間が掛かっているなという気もしたんですが、大事に作り上げた作品なのでしょうか?
M:そうですね。伸び伸びとやらせて頂きました。
一同:(爆笑)
U:でもそのお陰で1曲1曲濃い仕上がりになりましたね。