INTERVIEW
ROACH
2012.02.03UPDATE
2012年02月号掲載
Member:TAAMA(Vo) くぼっち(Gt) 勝也(Ba)
Interviewer:ムラオカ
-ニュー・アルバム『No Reason in the Pit』完成おめでとうございます。今作は前作から考えるとちょうど1年というスパンでのリリースとなりましたが、制作はスムーズにいきましたか?
TAAMA:そうですね。ツアーしながらの制作だったので、スムーズと言っていいのか......。
勝也:スムーズじゃないよ。大分後のほうになって出来たって感じですね。
TAAMA:あ、全然スムーズじゃないですね(笑)。
-作り始めた時にはある程度リリース・タイミングが決まっていたけれど、計画通りに行かなくて曲作りがギリギリになってしまったということですか?
TAAMA:リフやちょっとしたメロディの欠片などはたくさんあったのですが、それをどうチョイスしてどうまとめていこうというのが、中々見えてこないという時期がすごく長かったですね。
-でもこうやって完成した訳ですよね、ということはどこかのタイミングで、パズルがぎゅっと当てはまるタイミングがあったのでしょうか?
勝也:九州ぐらいの時じゃない?本当にレコーディング1ヶ月前とかじゃないですか。
-なぜそのタイミングでレコーディングをやったのでしょうか?
TAAMA:消去法な感じかな。なんでかなあれ?
くぼっち:なんでだろ?九州ですごい集中出来る時期があって、そこでぎゅーって凝縮してまとまりましたね。
TAAMA:あ、そうだね!南阿蘇にすごいところがあるんですよ。コンビニまで車で30分掛かるような(笑)。山と温泉しかなくて、めっちゃすごいところです。外にハンモックがあって寒いのにハンモックに揺られて。
くぼっち:めっちゃリラックス出来たよね。フラットになれますよね、曲作りも。そこでかなり進みましたね。
TAAMA:ツアーの途中ですね。居心地が良すぎて2晩泊まってしまいました。
-『No Reason in the Pit』というタイトルはまさにROACHのためにあるようなタイトルですね。同名曲もありますがこのタイトルにした理由を教えてください。
TAAMA:ライヴの中で一緒に、笑ったり、助け合ったり、友達が出来たりということに意味なんかいらなくて、自然とそうなっていって楽しくみんなでやろうよ、ということをいつも言ってるんですね。最初は曲のタイトルとして付けたんですけど、そしたらこのタイトルが素晴らし過ぎて、アルバム・タイトルに良いんじゃないかって話になりました。他にも色々考えたんですけど、やっぱり『No Reason in the Pit』だなってなりました。
-沖縄音楽とハードコアがさらに巧みに融合していると感じました。前作と比較するとハードコア、メタルコアの割合が若干上がったのではないですか?
TAAMA:その通りです。
-以上(笑)?
勝也:前作をリリースして激ロックで良くしてもらって、激ロックGIGにも出てという中でそういうオーディエンスも増えて来て、もっともっと高めようと自然とそうなっていったかなと思います。ツアー中に作ってたので、自分たちの"今"ですよね。こういう曲をやって、もっとフロアを、ピットを熱くしたいという思いから出てきた曲ですね。
-「No Reason in the Pit」、「MY FRIENDS FOREVER」、「Be hardcore in Kin Town」など前作以上にモッシュ、ダイヴ率が上がるのが間違いないトラックに溢れていますね?
TAAMA:そうですね。ライヴのことをいつも考えて曲を作ってますね。どうやったらもっと楽しいかなとか。曲も歌詞もそうなんですけど、今年1年ツアーを回って感じたことが詰まってるのかなと思いますね。前作はこうありたいな、きっとこうなんだろうなっていうアルバムだったと思うんですよ。それで今作がその答えになっているような気がして。やっぱりこうだった、これで良かったというような夢や希望だったものが形となった作品だという気がします。
-"ツアーの充実度=アルバムの完成度"という風に捉えていいですか?
TAAMA:はい。ありがとうございます、まとめていただいて(笑) 。
一同:(爆笑)
-そんな中、「Don't hate but love」、「涙の意味-namida no imi-」はエモーショナルなトラックでまさに沖縄のメロディ全開ですね?
T:最初はくぼっちが元ネタを持ってきて。
くぼっち:キンタッキーというバーで。
-キンタッキー?
TAAMA:バーの名前がキンタッキーっていうんですよ。
くぼっち:そこで曲作りをやっているときに、自然とふっと降りてきて、1つの流れとして構成やフレーズが出来てそこから殆ど変わってないですね。だからそのキンタッキーというか米兵の前で受けた中での感覚が全部楽曲自体に入っていると思います。世界観もそうですね。