DISC REVIEW
-
音源としては3rdアルバム以来となる3曲入りの配信EP。楽曲を削ぎ落すことと歌メロを重視することを、これまで以上に意識したことが洗練に繋がった。トップを飾る「Perfect Rapture」こそ、これぞulma sound junctionと言える6分超えのプログレッシヴ・メタル・ナンバーだが、その曲ですらこれまでとはひと味違うと思わせるんだから、歌詞に日本語が入り混じるバラードの「Ash and Me」と、16ビートのグルーヴィなロック・ナンバーの「Hopeless Raven」から感じられる、新境地のインパクトは推して知るべし。何よりも曲として、そして歌として、ラウドロック・ファン以外のリスナーにも訴求できる魅力が際立ったことを、新たな挑戦の成果と考えたい。 山口 智男