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INTERVIEW

ulma sound junction

2021.05.10UPDATE

ulma sound junction

メンバー:田村 ヒサオ(Ba/Vo) 山里 ヨシタカ(Gt) 福里 シュン(Gt) 加勢本 タモツ(Dr)

インタビュアー:山口 智男

配信ライヴに精力的に取り組みながら、今年2月にはEP『primary』も配信リリース(CDはバンド・オフィシャル・オンライン・ショップで販売中)。コロナ禍においても活動を止めることはなかったulma sound junctionが、約1年ぶりに有観客ライヴを再開する。その皮切りとなる5月16日の渋谷CYCLONEワンマン公演の意気込みを聞かせてもらえるというので、合わせて、音源のリリースとしては3年ぶりとなる『primary』についても手応えを訊かせてもらったところ、この1年間、彼らが自らの殻を打ち破ろうと新たな挑戦に取り組んできたことがわかった。もちろん、その挑戦は現在も続いている真っ最中。その実力は世界基準と謳われるプログレッシヴ・メタル・バンドにとって雌伏の時間は飛躍への転機になりそうな予感!

-まずは約1年半ぶりとなる有観客のワンマン・ライヴを目前に控えた現在の心境から聞かせてください。

田村:ライヴハウスというものに対して、まだ厳しい意見を持っている人もいると思うんですけど、それも理解したうえで安心、安全を最優先してやりたいと考えています。僕らのライヴを観たいと思ってくださっているお客さんもいると思うんですよ。それに何よりも僕ら自身がもういい加減、ライヴをやりたい(笑)。今年2月に『primary』というEPを配信リリースしたんですけど、その曲も含めライヴでやっていない曲もあるので、みなさんにお届けしたいのが一番の気持ちです。

山里:久々にお客さんに会いたいですね。そして、いい演奏をして、うまい酒が飲みたいです(笑)。

福里:この1年、ライヴのお誘いもいろいろあったんですけど、慎重に考えてこのタイミングまで待っていたんですよ。久しぶりにやるってなったとき、対バンも考えたんですけど、やっぱりワンマンのほうが、パンチがあるだろうってなりました。これを機にまたじわじわとやれるようになったらいいですね。

加勢本:お客さんに会いたいという気持ちもありつつ、半分はエゴですね。僕ら自身がライヴをやりたいっていう。ライヴはやっていませんでしたけど、練習はずっとしていたし、曲も結構作っていたんです。その成果を、お客さんの前で披露したいという鬱憤が溜まっている(笑)。だから、今は早くライヴをやりたいという気持ちしかないです。

-久々の有観客ワンマンを開催するにあたって、会場に渋谷のCYCLONEを選んだのは、やはりそこが自分たちのホームという意識があるからなんでしょうか?

加勢本:僕らが最初にワンマンをやったのがCYCLONEだったんですよ。

田村:そうだったね。

加勢本:SiMとか、Crossfaithとかと対バンした思い出のハコでもあるし。

田村:それに20年4月にCYCLONEとGARRETの2会場を使って、僕らの主催で"Diaphragment vol.1"っていうサーキット・イベントをやる予定だったんですけど、新型コロナウイルス感染拡大の影響でキャンセルせざるを得なくなってしまったんです。その埋め合わせと言うわけではないんですけど、そこでできなかったライヴをここで取り戻したいという意味もありますね。

-ところで、有観客のライヴができなかった間、ulma sound junctionは配信ライヴにも積極的に取り組んできましたが、やってみていかがでしたか?

山里:ライヴハウスでライヴができないとはいえ、やっぱり活動しているところを見せないと、という気持ちもあったので。それで定期的にやってみたんですけど、ライヴができない間、配信でライヴを観てもらって予習してもらうという意味では、やって良かったと思います。

-配信ライヴをやりながら、改めてライヴの醍醐味を感じるところもあったんじゃないかと思うのですが。

山里:そうですね。そういえば、ライヴって楽しかったなって思い出しました(笑)。あぁ、こんな感じ、こんな感じって。

田村:ただ、もともと僕らは音楽性ももちろんですけど、パフォーマンスも含めそこまでお客さんの反応を見て、どう? というバンドではなかったので。というのは僕ら、自分たちが作った曲で自分たちのテンションをアゲられるんですよ。そういう意味では、やりづらさは感じませんでしたね。目の前にお客さんがいなくても、わりといつものライヴができてるなって思いました。それでお客さんが楽しんでいただけたら、こちらは感無量という感じですね。

山里:そうですね。もちろん人前でやったほうが面白いのは面白いんですけど、僕ら、ほんとにどこでやってもあんまり気分が変わらない。一定というか、もちろん、どこでやっても変わらないように意識はしているんですけどね。だから、ライヴが始まったら、すっといつもどおりにやるだけで、全然緊張もしない。そういうところは僕らの強みかもしれませんね。

-とはいえ、有観客のライヴではお客さんとの一体感は感じているんですよね?

山里:もちろん。でも、それはヒサオがさっき言ったように単純に曲によるものですよね。例えば、"ジャンプしろ!"みたいなことを言わなくても、お客さんが曲に浸っていることがわかるので、そこの一体感です。演奏しているうちらとそれを聴いているお客が、ひとつの曲を共有している感覚と言ったらいいのかな。

福里:一体感とは話がちょっと違うんですけど、僕、ライヴ中めんどくさいパートはよくさぼるんですよ。それをお客さんが見て、"あ、またさぼってる"みたいなね(笑)。配信だと反応がないから、たださぼりっぱなしじゃないですか。

一同:はははは(笑)。

福里:それを考えると、やっぱりお客さんがいたほうが楽しさはありますよね。"また、さぼってる"とか"ふざけてる"とか"変なことしてる"とか、お客さんのそんな反応がステージから見えたときは面白いと思います。

加勢本:それはキャラ得だよ。キャラ得(笑)。

福里:そう、キャラ得なんです。でも、そうやってここまで築き上げてきたんですよ(笑)。

-昨年9月から今年4月まで、計5回行った配信ライヴにすべて、最後にインタビューが加えられていましたね。

田村:入ってましたね(笑)。

加勢本:僕ら、MCがあまり得意じゃないんですよ。それが出ちゃったかもしれない(笑)。

マネージャー:ulma(ulma sound junction)ってパーソナリティが音楽からは見えづらいバンドなので。だからってSNSを使ってそういうところをアピールしていくバンドでもなかったので、昨今の情勢を考えて、そういったパーソナリティがわかるようなコーナーを設けて、メンバーの人となりをもっと知ってもらいたいっていうのがありました。みんながどう思ったかはわからないですけど(笑)。

田村:良かったんじゃない? あれはあれで良かったと思いますよ。

-それも含め、配信ライヴは配信ライヴで、ひとつの表現としてはありだと手応えも感じている、と?

田村:そうですね。これからまた情勢がどうなるかわからないので、ツアーしている感覚とは違うかもしれないんですけど、東京を拠点にしている僕らのライヴを全国各地の人が気軽に見られる手段として、これからもっと活用できるんじゃないかな。そういう未来は見えてますけどね。

-さて、5月16日の"ulma sound junction One man Live 2021 May"はどんなライヴにしたいと考えていますか?

田村:お客さんに生音を楽しんでほしいってだけですよ。配信も同時にするんですけど、ライヴハウスにいるお客さんも見える映像になる予定なので、配信で観るお客さんも、ライヴを観ているんだっていう臨場感を楽しんでいただけたらと思います。

-セトリはもう考えているんですか?

田村:もう決まってます。

加勢本:『primary』の3曲もやります。さらにプラスアルファで、やりますよ(笑)。その意味でもかなり楽しんでもらえると思います。

田村:そうだね。

福里:実験します(笑)。

-実験ですか?

加勢本:僕ら、新曲ができたら音源として発表する前にライヴでやっちゃうんですよ。で、お客さんの反応を見て、曲をブラッシュアップするんです。